アルトコインについて聞いたことはあるけれど、ビットコインとどのように違うのか、その価値をどのように判断すればいいのか分からない人も多いと思います。そこでこの記事では下記のような疑問にお答えします。

「ビットコイン、アルトコイン、草コインの違いを知りたい」
「価値はどのように判断する?」
「今期待できるおすすめはあるの?」
「FXもあるの?」
「規制は?」

今やアルトコインは1,500種類以上もありますので、ビットコインだけに投資するのはもったいないです。記事の中盤で、代表的なものを紹介しておりますので、参考にしていただければと思います。

仮想通貨のアルトコインとは

仮想通貨と言えば、まず思い浮かぶのがビットコインではないでしょうか。しかし仮想通貨という言葉の枠には、アルトコイン草コインも含まれています。アルトコインとはビットコイン以外の仮想通貨を指します。「アルト」という言葉は英語の「alternative:オルタナティブ」に由来しており、意味は「取って代わるもの」です。つまりビットコインに代わる通貨なので、アルトコインと呼ばれています。またオルトコインと呼ばれることもあります。

アルトコインはビットコインの欠点を補うことで新しい価値を見出しています。たとえばビットコインではブロックチェーン作成が10分に1回のみで、即時支払いは不可能でした。そこで誕生したのがアルトコインであるイーサリアムです。イーサリアムはブロックチェーン作成に約15秒しかかからないので、即時支払いを可能にしました。このように、ビットコインと比べて新規性があるものがアルトコインになります。

一方で、草コインは世界中で1,500種類以上あるアルトコインの中でも、時価総額が小さく、投機性の高い仮想通貨のことを指します。草コインはビットコインと比べて新規性がないものがほとんどで、プロジェクトがちゃんと進んでいるのかはっきりしないことが多いです。そのような仮想通貨なので、評価は低く、価値が1円にもならないような通貨がたくさんあります。

とは言っても、ビットコインも昔は1円の価値もなかったので、草コインも将来価値が上がるかもしれないですし、草コインは投機性が高くアルトコインよりもさらにハイリスク・ハイリターンになります。

アルトコインの価値は仮想通貨市場のチャートで決まる

アルトコインの価値は円建てとBTC建て(ビットコイン建て)の両方で判断できます。

円建ては円で仮想通貨の価値を評価することで、ほとんどの人が慣れ親しんでいる方法なので説明は不要とだと思います。一方でBTC建てとは、アルトCOINの価格をビットCOINの価格を元にして評価することです。たとえばビットCOINの価格が1BTCあたり100万円のときに、イーサリアムの価格が1ETHあたり10万円だったとします。このとき、イーサリアムの価格はBTC建てで0.1BTCになります。これがBTC建てです。

ではどうしてBTC建てでアルトCOINを評価するのでしょうか。その理由は、アルトCOINはビットCOINでしか買えない仮想通貨取引所が多く存在するからです。たとえば海外の仮想通貨取引所でアルトCOINを購入するときは、ビットCOINがないと購入できません。円は使えないです。このような構造になっているため、アルトCOINはどうしてもビットCOINの価格変動につられがちです。

たとえば先ほどの例で、1BTCあたりのビットCOINの価格が100万円から200万円に上昇したとします。このときイーサリアムの価格は変わらず、1ETHあたり10万だったとします。このような状況において、BTC建てでイーサリアムの価格を評価すると、0.05BTCまで下がる結果となります。円建てでイーサリアムを評価すれば、変化がありませんでしたが、BTC建てで評価すると価値が下がっているのが分かりました。

このようにBTC建てと円建ての両方の方法でアルトCOINの価値を評価すれば、円建ての価格だけでは気づけなかったアルトCOINの価格変動を見つけることができます。

仮想通貨で将来性が期待できるアルトコイン

仮想通貨で将来性が高いアルトコインここまで読んでくれた方は、どのアルトコインを将来性があり、今買うべきなのか気になるところではないでしょうか。今後価値が上がることが期待できる代表的なアルトCOINを2つご紹介します。

● リップル
● イーサリアム

リップルは海外送金を素早く、手数料の削減に取り組んでいるアルトCOINで、GoogleやSBIグループなどの大手企業がリップルに投資しています。すでに100社以上の金融機関が試験的にリップルネットワークを運用しており、今後もリップルを導入する企業の数は増えていくと思われます。時価総額はビットCOIN、イーサリアムに次いで第3位になりますので、人気が高いアルトCOINです。

つぎに、イーサリアムはスマートコントラクトを開発したアルトCOINです。スマートコントラクトとは、契約内容の設定とその執行を自動化する仕組みです。たとえば自動販売機でジュースを1本買うとします。このときブロックチェーンに記録されるのは、通常、支払元、支払先、金額のみです。ここにスマートコントラクトが加わると、上記に加えて商品名、数量、在庫数というように売買契約の条件まで記録されます。トヨタなどの大手企業もイーサリアムの研究に投資しているのでイーサリアムの将来性は期待できるでしょう。時価総額はビットCOINに次いで第2位で、とても人気の高いアルトCOINです。

仮想通貨取引所でアルトコインの利益を生み出す方法

仮想通貨は明確な法律を制定している国が少なく、規制リスクがあるので、どうしても価格が動きやすいです。将来性があるといっても、価格がつねに上がっているわけではなく、規制によって大幅に価値を下がることもあります。

たとえ価格が下がっているとときでも、アルトCOINFXで空売りをすれば利益をあげることができます。アルトCOINFXの空売りとは、まだ購入していないアルトCOINを売り、後でそれを買い戻す投資方法です。

たとえばイーサリアムが10万円のときに空売りをしたとします。その後、イーサリアムの価値が5万円まで下がったときに、買い戻しを行なえば利益は5万円です。アルトCOINFXは信用取引なのでこのような投資方法ができますが、現物取引では空売りはできません。

アルトコインを含めた仮想通貨市場の今後

アルトCOINで有名なイーサリアムとリップルは、米国証券取引委員会と米商品先物取引委員会から「有価証券に該当している可能性がある」と指摘されていました。仮想通貨が有価証券であると認定されてしまうと、米国証券取引委員会に登録する必要があり、証券法に則った運営をしなければいけません。その結果、流動性が失われ、価格が暴落する可能性が高まってしまいます。投資家、開発者、仮想通貨取引所からすれば、避けたい状況ですよね。

幸いなことに、イーサリアムについては2018年6月に米国証券取引委員会から「有価証券ではない」と発表がありました。今回の判定では、ブロックチェーンネットワークが十分に分権化されているかどうかが焦点となったと考えられています。つまり特定の団体によって、仮想通貨のコントロールが可能であるかどうか判断材料になったと思われます。

一方でリップルについてはまだ議論がされています。というのも、リップルはリップル社が中央管理者となっており、管理者がいない他の仮想通貨とは大きな違いがありました。今後、リップルが有価証券であると判断されるかは分かりませんが、もし有価証券と認定されたときは暴落が起きる可能性がありますのでご注意ください。