仮想通貨トレードにおいて初心者は長期保有が基本と言われています。しかし、利益が出るまで長期保有したままは性に合わないので短期間に利益を出したいという人もいます。そんな短期間で利益を出したい人は、短期取引をしてみましょう。短期では1日でトレードが終わるため、長期保有は性に合わないという人でも短期間に利益が出せる可能性があります。この記事では、短期間でのやり方やコツ、短期でおすすめの取引所を選ぶポイント、短期トレードの手数料、税金について解説していきます。

仮想通貨の短期取引は何度もトレードが可能

仮想通貨の短期取引とは、1日の間に何度も売買を行って利益を出す方法です。短期取引は取引所を使うことになります。販売所では、販売所を運営している会社から自分がほしい仮想通貨を購入するという形です。しかし、取引所ではユーザー同士が取引所を介して売買をできるため、何度もトレードを行うためには取引所を使うことになるのです。

実際の短期取引のやり方ですが、取引板を見て売買区分を選び、売買数量、注文レート(円)を入力します。短期売買はこれで完了します。つまり、短期取引とはこのようなトレードを何度も繰り返し行い、短期間で利益を積み重ねていくことになります。

短期取引でより多く稼ぐやり方には、レバレッジをかける方法もあります。それが仮想通貨FXです。仮想通貨FXは元手となる証拠金を預けることで、レバレッジをかけたトレードが可能になります。レバレッジとはテコの原理のようなもので、証拠金の何倍もの量の売買が可能になる方法です。そのため、仮想通貨FXであれば、現物取引をするよりも大きく稼げる可能性があるのです。しかし、損失が出た場合にはその額も大きくなるため、ハイリスクな方法でもあります。

コツを覚えて仮想通貨の短期取引で利益を生み出す

短期取引をうまくやるコツとして、スキャルピングがあります。スキャルピングとは、数秒~数分といった短時間のトレードを何度も行い、短期間で小さな利益を積み重ねてまとまった金額を稼ぐという方法です。そのため、1度のトレードで多く稼ぐことは難しい方法ですが、短期売買の判断が早くできる方であれば短期間で利益を積み重ねていくことができると考えられます。しかし、判断が遅い場合にはそれだけ短期間で損失を出す可能性も高くなるため注意が必要です。

そして、スキャルピングのコツは価格が上昇している短期間のタイミングを狙って投資をすることです。これを「順張り」と言います。価格は上がったり下がったりを繰り返していますが、その中でも上昇が続いているタイミングを狙って売買を行えば、利益を積み重ねられる可能性が高くなります。

スキャルピングのもう1つのコツは、利益が出たらそれを元手に加えて投資をすることです。これを行えば最初は少ない元手でも徐々に大きくなり、より大きな利益を得ることに繋げることができます。元手が少ないけれど短期取引で稼ぎたい場合には、このような短期での方法があることも覚えておきましょう。

短期取引をする際の仮想通貨取引所の選び方

コツを覚えて利益を積み重ねる仮想通貨の短期取引をしたい!と思ったら、取引所を利用することになりますので、取引所の選び方を解説していきます。短期取引をするにあたっての選び方は手数料と売買量に注目することがポイントです。

短期取引では何度もトレードを行うことになります。ここで手数料が高い取引所を選んでしまうと、利益が手数料で削られてしまいます。特に短期では、何度もトレードを行いその度に手数料がかかります。何度も手数料を支払えばそれだけ利益が少なくなります。そのため、短期で利益を多く出すためには手数料が安い、または無料の仮想通貨取引所を選ぶことがポイントなのです。

もう1つのポイントの売買量ですが、売買量が多い仮想通貨取引所であれば買いたい価格で購入できる可能性が高くなります。反対に売買量が少ない取引所であれば、買いたい、または売りたい価格での売買が成立しにくくなります。最悪の場合には売買が成立しない可能性も考えられます。短期取引では何度も取引を繰り返すため、売買が成立しなければそれだけ利益を出す機会が少なくなってしまいます。そのため、売買量が多い仮想通貨取引所を選ぶことは短期取引では重要になるのです。

短期取引の手数料が無料でできる仮想通貨取引所

選び方は短期取引を行う上でポイントですが、手数料は取引所ごとに違いがあります。例えば、bitbank(ビットバンク)であれば、板取引の手数料は無料で利用できます。これは、仮想通貨交換業の登録を記念したキャンペーンによるもので、2019年1月4日までがキャンペーン期間となっています。

また、BITPoint(ビットポイント)も手数料が無料で利用できます。手数料が無料ということはそれだけ利益を出しやすいことに繋がるため、bitbankとBITPointは仮想通貨の短期取引に向いていると考えられます。

その他に、bitFlyer(ビットフライヤー)では0.01~0.2%の手数料となっています。無料のbitbankやBITPointと比べれば手数料は高くなりますが、bitFlyerは取引量が国内ナンバー・ワンのため、取引が成立する可能性は高いと言えます。そのため、手数料を取るか、または取引の成立しやすさをとるかは難しいところです。しかし、bitFlyerは2018年6月22日に金融庁から業務改善命令を受けているため、新規のアカウント作成はできなくなっていることはデメリットと言えます。

仮想通貨の短期取引で得た利益の税金について

最後に、仮想通貨で忘れてはいけない税金についてです。短期取引で利益を得た場合には、確定申告をする必要があります。短期間で得た利益は雑所得に分類され、20万円以上の利益を得た場合に確定申告が必要になります。また、学生や主婦などで扶養されている場合には、33万円以上の利益を得た場合に確定申告が必要になります。その他に、フリーランスの方の場合には収入に関わらず確定申告の必要があります。

そして、短期間で得た利益には税金がかかるタイミングも覚えておく必要があります。課税対象となるタイミングには大きく分けて3つあります。1つ目は、仮想通貨を日本円に売却したタイミングです。例えば、ビットコインを5万円で購入したとします。その後価格が上昇して売却したときは30万円になっていたとします。すると30万円-5万円=25万円の利益となるため、課税対象となります。

2つ目は、他の仮想通貨を購入したタイミングです。ビットコインとイーサリアムをトレードした、こんな場合に課税対象となります。3つ目は、仮想通貨で商品やサービスを購入したタイミングです。例えば家電量販店のビックカメラではビットコインで支払いができるため、20万円以上の支払いにビットコインを使用した場合には課税対象となります。

仮想通貨では以上のようなタイミングで税金がかかるようになるため、確定申告は忘れずに行いましょう。ただし、仮想通貨に関してはまだまだ法整備などルールが整っている状況ではないため、情報収集はこまめに行う必要があります。