仮想通貨の醍醐味は様々で、投資やマイニング、開発したりICOプロジェクトに参加したり、イーサリアムなどプラットフォームを利用するなど多種多様なパターンがあります。そして、仮想通貨に関わっていく中で、投資以外にも触れてみたいものが出てくるでしょう。その1つにマイニングがありますが、良さといえば投資と違い金銭的損失を発生させるリスクを考慮しなくていい点です。

仮想通貨投資は、仮想通貨で利益を得る上で特に大きな収入になりますが、同時に損失も受け入れなければいけません。投資において損失は当たり前なので、この点を避けることはできませんが投資未経験で損失に初めて出会った時に、ストレスを感じる方がほとんどでしょう。また、場合によっては、副業として始めたものの、含み損にならないか不安で仕事中にチャートを確認してしまう方もいます。しかし、それはやってはいけないことで、会社にとって迷惑ですし変なクセが付いてしまいます。

そこでマイニングへ切り替える方もいます。マイニングはマイニングマシンコストや、専門技術が必要ですが、仮想通貨投資と比べると損失に関するストレスは軽減します。しかし、ウイルスというリスクがあり、最近ではマイニングをしていない方も感染する可能性があります。そこで今回は、マイニングウイルスの仕組みや感染経路、対策についてご紹介していきます。

マイニングウイルスの仕組みと感染経路

マイニングウイルスという言葉を初めて聞いた方もいるでしょう。また、マイニングを最近始めた方の中には、対策を施すために仕組みを知りたいと考える場合もありますそこでまずは、仕組みと感染経路について紹介します。

パソコンやスマホの中で、インターネット接続ができる端末にウイルスを仕込み、勝手に端末を利用してマイニングを行う不正プログラムのことです。通常のはマイニングをしたいと考えた方が、自分でソフトやマシンの準備を行い、作業を始めます。

しかし、マイニングの場合は、マイニング作業をしているかどうかは関係なく、インターネット経由で他社の端末に作業を勝手に行わせるプログラムを仕込みます。また、作業によって発生した報酬は、利用された方に送られるのではなくそれを作成したユーザーに還元されます。従って、感染しても利益は得られませんし、ウイルスをばらまいたユーザーだけが、利益を得る不正手段です。

更に、画面表示や操作に影響しないので一見すると感染しているかどうかは分かりません。基本的にウェブサイトに仕込まれているので、ウェブサイトにアクセスした瞬間に感染します。ですので、感染の仕組みとしては、ウェブサイトに仕込まれたウイルスと判明しています。

マイニングウイルスから検出されたスクリプト型には種類がある

マイニングウイルスと聞くと、漠然とウイルスということが分かりますが正確な状態を知ることができません。ですので、ここではタイプと種類についてご紹介します。これは、スクリプト型ウイルスということが既に判明しています。

スクリプト型ウイルスとは不正プログラムの総称で、ウェブサイトにアクセスするとプログラムが起動し、アクセスしたユーザーの端末にウイルスプログラムを不正インストールさせます。更に、インストール後は、不正プログラムと同時にマイニングプログラムも起動して、表面上は分からないように行われます。

これがスクリプト型の概要です。また、具体的な被害としてはシステムが勝手にプログラムを作動させ、CPUやGPUの処理能力を奪いながら作業を行うといったものです。ですので、パソコン自体にダメージを与えることや、ファイルの盗難といった被害はほとんどありません。

ですので一見すると、被害としては小さいように感じますが、CPUやGPUなど端末の処理能力を借りて起動するので、極端にパソコンの動作が遅くなったり、フリーズや電源が落ちたり熱暴走する可能性があります。これらの二次被害を考えると、非常に悪質ということが分かります。また、他人の端末を不正利用して、自己の利益を得るという点でも悪質極まりないといえます。

続いてスクリプト型マイニングウイルスの種類ですが、主に4種類存在します。それぞれ、コインマイナー、HiddenMiner、Adylkuzz、CoinHiveと呼びます。

コインマイナーはウェブサイト上に貼られている広告に、マイニングウイルスを仕込むタイプです。気になる広告をクリックした瞬間に感染します。HiddenMinerは、スマホのOSであるAndroidに感染するマイニングウイルスで、スマホを狙った悪質なウイルスです。Adylkuzzは、ウェブ広告に仕込みますが、モネロに対するマイニングに限定されたタイプです。そして、CoinHiveはウェブサイトにアクセス及び閲覧しただけで感染します。

どれも、インターネットを利用する際に、誰もが行う行動を利用したスクリプト型マイニングウイルスで、感染するリスクが高いといえます。

マイニングウイルスはスマホにも感染する危険性が

これまで何度か解説していますが、マイニングウイルスはパソコンだけに感染するウイルスではありません。最近では、スマホでウェブサイトを閲覧しただけで、感染するケースも増えています。

ですので、今やパソコンやスマホ関係なく、マイニングウイルスに感染するリスクがあります。そして、スマホに感染させるマイニングウイルスは、HiddenMinerというAndroidOSを狙ったタイプがあります。また、iPhoneを狙ったマイニングウイルスもあり、スマホもアンチウイルスソフトをインストールするのが基本です。

マイニングウイルスに感染しているか確認をする方法

マイニングウイルスマイニングウイルスに感染していても、画面上に異変が表れるわけではないので分かりにくいです。しかし、感染しているか確認する方法は残されていますので、この機会に覚えておきましょう。1つ目は、パソコンがマイニングウイルスに感染しているか確認する方法です。

パソコンには、ファンが付いておりCPUやGPUといった、各電子部品の処理に伴う熱を取り除く役割が有ります。マイニングウイルスは、CPUなどの使用率を限界まで引き上げて、マイニング報酬を得るように不正プログラムを仕込んでいます。ですので、パソコンにとって高負荷となり、それが長時間続くと故障の原因になるほど高温状態になります。

それを防ぐ為にファンが動くのですが、これが確認するポイントです。ソフトやウェブサイトの閲覧んど。複数のツールを使用していないにも関わらず、いつもファンが回ってパソコンが熱くなっているのであればマイニングウイルスを疑いましょう。もしかしたら、感染していて常に限界まで処理能力を引き上げられている可能性があるので、使用時は熱とファンの動きを確認します。

続いてはスマホとパソコン共通の確認方法です。それは、CPUの使用率を確認します。どちらの端末にも、CPUの使用率を確認する設定があるので、まず設定以外のソフトを閉じます。その上でCPU使用率を見た時に、100%近くまで上がっていたらマイニングウイルスを疑いましょう。通常、ソフトを使用していない状態でCPU使用率が100%になることはありません。

マイニングウイルス対策にはアンチウイルスソフトを必ず入れること

当たり前ですが、マイニングウイルス対策の1つとして、アンチウイルスソフトを導入しましょう、これは、スマホでもパソコンでもどちらでも同じです。そもそもマイニングウイルス関係なく、アンチウイルスソフトを導入するのは、基本中の基本であり導入していないのは自宅のドアや窓を年中開けっ放しにしているのと同じくらい危険です。

ですので、アンチウイルスソフトを導入していない方は、今すぐ購入してインストールしましょう。また、アンチウイルスソフト以外にも対策方法はあり、不用意に怪しいにサイトへアクセスしないことも重要です。

最近ではマイニングウイルスの感染経路として、イギリスで起きた事件に政府の公式サイトへウイルスを仕込んだ事例がありました。ですので、一概に怪しいサイトへアクセスしないことが、対策とは言い切れませんがそれでも感染を抑えることが期待できます。

無闇に色々なサイトへアクセスせず、アンチウイルスソフトの導入は必ず行うことで、マイニングウイルスの感染確率を下げることができますよ。