投資経験が無い方も手軽に始められるのが、仮想通貨取引で少額取引も可能となっています。また、世界で約3000種類以上発行されているといわれる仮想通貨ですが、それぞれに特徴があります。また、取引を行う上で技術的特徴からファンダメンタル要因まで、幅広く把握しておくことが利益を得る上で欠かすことのできないことです。

しかし、投資経験が無い方や最近取引を始めた方の中には、買い時が分からず損失を発生させがちなままになっていることもあるでしょう。取引は手軽に始められますが、株式投資と同様にチャート分析やファンダメンタル分析、板を読む力など専門的知識が必要なことも事実です。

ですので、少額取引から経験を積もうと考えても、買い時が分からず挫折してしまうケースもあります。そこで今回は、投資経験がなく取引を始めた方や、投資経験はあるが最近取引を始めて間もないので買い時が掴めない方に向けて。買い時についてご紹介していきます。仮想通貨の買い時を考える上で大切なことは、各銘柄の特徴や動きや取引を行う時間、他にも曜日やチャート分析など様々な要素があるので、1つ1つ基本から覚えておきましょう。

仮想通貨の買い時は銘柄によって違う

投資系経験のない仮想通貨投資家にとって、そもそもあらゆる基本的な項目が分からないので買い時についても、分からないことが増えてきます。ですので、まずは銘柄について考えてみましょう。銘柄とは、モノやサービスの種類のことで、仮想通貨で表すとビットコインやイーサリアムなど各通貨のことを指します。

仮想通貨の銘柄という言葉を見かけたら、ビットコインやイーサリアムなど様々な種類を指していると判断するのが基本です。そして、仮想通貨の各銘柄には様々な特徴があり、全く同じ特徴を持つ銘柄はありません。

約3000種類もの銘柄がある仮想通貨ですが、それぞれシステム面と相場、通貨の持つ特徴などあらゆる側面で違いがあるので、この違いを理解した上で各通貨の買い時を調べて行きます。例えば、仮想通貨の銘柄で代表的といえば、基軸通貨のビットコインが挙げられます。ビットコインは数ある仮想通貨銘柄の中でも、出来高が多く2018年10月時点でも時価総額1位をキープしています。

出来高の多さは、買い時を判断する上で重要な要素の1つです。なぜなら、出来高の多い銘柄であればあるほど、価格変動が比較的安定傾向になります。また、それだけでなく、買い時と判断した場合に注文を入れますが、出来高が多いと取引相手も多いので契約成立するまでの時間が短くなります。

また、銘柄ごとの買い時を調べる際に重要なポイントは、仮想通貨の特徴をよく分析することです。例えば何を目的に開発された仮想通貨か、ホワイトペーパーや公式サイトなどを参考に確認します。ホワイトペーパーは、開発チーム及び開発企業が作成している仮想通貨の仕様書のようなものです。

内容は、銘柄ごとに若干の違いがありますが、運営企業とチームについての紹介から通貨の開発目的と、最終目標についての解説を記載しています。また、トランザクション方式やネットワークシステムの詳細や、今後のロードマップについての大まかな解説もあります。仮想通貨投資家の多くは、ロードマップを見て今後の買い時ポイントを予測します。ですので、ホワイトペーパーは銘柄ごとの買い時を見分ける上で、重要なポイントといえます。

仮想通貨の買い時は時間によって違う

投資経験者であればイメージできますが、そうでない方で仮想通貨取引を行っている場合、仮想通貨の買い時に関して時間を意識する事は少ないですよね。しかし、仮想通貨に限らず投資において、時間ごとの買い時について考える事は大切です。

例えば株式投資の場合、9時から15時まで取引が可能ですが、取引が始める9時頃は短期的に高騰する場合があるので、デイトレーダーにとっては買い時となりやすい時間です。また、午後になる下落するパターンもあるため、12時以降は買い時と考えず取引を完了させる場合もあります。

仮想通貨も時間ごとにある程度傾向が発生しているので、時間ごとの買い時という点についても意識してきましょう。まず、仮想通貨の取引時間は、メンテナンス時期を除いて24時間いつでも可能ですので、買い時は株式投資と比較して多いといえます。

それでは、9時からの買い時についてですが、9時頃からお昼前の11時頃までは値動きが大きい傾向があるので、デイトレーダーの場合は買い時ではなく売却を考えるのがいいでしょう。続いて12時ごろから14時頃の時間帯は、会社員などが休憩に入ることや午後からの仕事に入る時間でもあるので、レンジ相場になりやすいです。また、多少価格が下がる可能性もあるので買い時ではなく、資金投入を抑える方がメリットもあるでしょう。

15時から22時ごろまでは、価格が下がりつつ会社員が市場に入る19時ごろから、再び価格上昇しやすい相場でもあるので、この辺りが買い時といえるでしょう。しかし、反対に価格が下がり続けているのであれば、買い時とならない可能性もあります。そして23時からは、アメリカ時間で日中になり上昇する時間でもあるので、買い時となる場合があります。余裕がある方は、夜中を買い時と考えて仮想通貨取引の準備を行うのもいいでしょう。

仮想通貨の買い時を見極めるために曜日を分析する

買い時仮想通貨の買い時として、時間ごとに変化があることを確認できたら曜日ごとの違いについても、調べてみるといいでしょう。こちらも株式投資同様、曜日ごとに相場の変動に傾向がありますし買い時を見つけるポイントとして活用できます。

また、仮想通貨投資家のブログやSNSをチェックするのも大切です。投資家の中には仮想通貨取引の記録や考察を公開している例もあり、その中には曜日ごとの買い時に関する確率をデータ化している場合もあります。ですので、自身で記録を付けるのも大切ですが、他の仮想通貨投資家がどのような結果になり、買い時がどの曜日か分析結果を確認するのも勉強になりますよ。

そして一般的な買い時に関する曜日ごとの傾向ですが、まず土日は買い時としてはおすすめといえます。なぜなら、多くの方は仕込みや休日に外出するなど、市場から離れているため相場が落ち着いている可能性があるからです。また、休日が土日の方は、この曜日を中心に買い時ポイントを探したり自身の口座整理を行うなど、様々な作業に充てるといいでしょう。

続いては月曜日から金曜日の間で、曜日ごとの買い時に違いがあるのか紹介します。各曜日の中でも週明け月曜日は多くの方が、仕事始めとなる曜日ですので取引量が少ないイメージですが実際は違います。また、時期によっては取引量が他の曜日よりも多い場合もあり、仮想通貨の価格が上昇するパターンもあります。ですので売却日として考えるのがおすすめで、買い時としては割高になる可能性があります。

続いて火曜日から金曜日ですが、こちらに関しては大きな違いは現れにくいです。つまり、仮想通貨の価格上昇という点では、売り時になりにくいので買い時として考えやすいです。

仮想通貨の買い時はチャート分析が基本

ファンダメンタル分析をメインに仮想通貨取引を始めた方もいるでしょう。しかし、仮想通貨取引を行う上で、チャート分析は避けて通れない分野です。確かに、ファンダメンタル分析の基本は、外的要因や時事情報を基に買い時や売り時を中長期的に判断します。ですので、チャート分析とは関連性が薄いです。しかし、だからといって全くチャート分析せず、買い時を見つけることは難しいです。ファンダメンタル分析といえども、基本的なチャート分析を行うのは大切ですし、チャートから得られるものは多いです。

ただチャート分析は奥が深く、短期間でマスターできるものではありません。ですので最初は買い時の基本となる、順張り投資を基にしたチャート分析を覚えましょう。順張り投資とは、仮想通貨に限らず投資における基本で、チャートの流れに沿った取引を行う方法です。仮想通貨の価格が今後上昇すると予測した段階で、チャートの流れに沿って買い時と売り時を考えます。仮想通貨初心者でも比較的チャート分析しやすいパターなので、まずは順張りをベースに買い時を見つけましょう。

仮想通貨の買い時を下落から判断する

仮想通貨取引をしていて、下落から底値を記録した段階が買い時になるのではと考える方もいるのではないでしょうか。その方法を逆張り投資と呼びます。株式投資の世界で使われてきた基本テクニックで、下落後の底値を買い時として、取引を考える手法です。

仮想通貨でも応用することはできるので、下落と上昇の頻度が高い銘柄の場合は逆張り投資を考えるのもいいでしょう。また、レンジ相場の場合も下落と上昇を、ある価格帯で記録し続ける傾向にあるので、底値と買い時を見つけやすいです。

初めて下落から買い時を見つける場合は、まずレンジ相場など動きが限定されている相場の仮想通貨で試してみるのがいいでしょう。仮に損失が発生したとしても、価格帯から外れた時を損切ポイントとして定めやすいメリットもあります。ただ、人によって下落から買い時を見つけるのが苦手という場合もあるので、取引結果を記録したのち順張り投資と逆張り投資のどちらが、仮想通貨の買い時と相性が良いか判断しましょう。