ビットコインの大々的なCMにより、仮想通貨の知名度が上がりました。新規投資家も増えて仮想通貨市場は20兆円以上となり、半数はビットコイン、残り半数はアルトコインに投資されています。アルトコインではエイダコインが市場の注目を集めていますが、12月のモナーコインの大暴騰により、一気にエイダコインの人気に迫りました。

エイダコインは耐量子コンピューターを意識したシステムにより、次世代の仮想通貨と呼ばれています。対してモナーコインは強力なバックボーンがいる訳でもなく、現状ではコミュニケーションのツール以外に利用価値がありません。エイダコインとモナーコインの信用力の差は歴然としていますが、何故このような高騰を迎えたのでしょうか。

急激な高騰の理由を考察

2016年の一年間は3円程度の価格を維持していたモナーコインですが、2017年になり認知度が高まった事から高騰と暴落を繰り返して6月には50円程度に落ち着いていました。ここまでの流れはビットコインの高騰に合わせて動いていましたが、10月以降の暴騰はビットコインの動き以上の高騰を見せてくれました。10月当初は1日に10円程度の動きでしたが、日を経るごとにその高騰振りは増して新規トレーダーの興味を惹いています。12月に入るとその上げ幅は前日比3倍になる事もあり、最高高値は2,200円と6月の44倍程度となりました。仮に、6月に100万円分モナーコインを買っていたとしましょう。12月には4,400万円に増えているという事です。

では、なぜモナーコインはここまで高騰したのでしょう。モナーコインの持つその使用要素では現状テクニカル分析は判断が難しいため、ファンダメンタルな動きが価格を押し上げたものと考えられます。モナーコインの価値を支える使用方法とは、仮想通貨取引所や秋葉原で通貨を購入して、オタク系ショップで決済手段に用いるほか、Twitterに「いいね」を押す代わりに投げ銭するといった方法があります。この現状を見ると、モナーコインが価格を釣り上げるというより利用者が面白がって買いあさり、自然と値段が上がっていったと考えるのが妥当でしょう。

当初モナーコインはFacebookが提供する「いいね」ボタンのように、お礼用に使用する価値を持たない仮想通貨として流通していました。それがパソコンショップARKでポイント決済のように使用され始め、今では天空のメイドカフェ『プリモプリマ』など複数店舗でも決済可能となりました。まだまだ対応店舗は少ないものですが、過去のビットコインと同じ道を辿っているようにも見てとれます。モナーコイン決済可能な店舗が増えると、さらなる価格上昇を迎えるでしょう。モナーコインを買うなら、世間にその価値が浸透し始めた今がチャンスかもしれません。特に秋葉系ショップ、ユーザーのニーズは高いため、今後の期待大です。

モナーコインの人気は決して日本の支持だけではありません。日本のサブカルチャーに理解を示す海外勢からの人気も高く持たれています。結局のところ日本のモナーコインホルダーが賑わったところに便乗したというのが正しいところですが、モナーコインは本来、賑わいを作るために使用される仮想通貨なのでその役目を果たしているといえるでしょう。しかし、実際に流通、使用されているのは日本国内の秋葉原中心のため、海外勢のサポートがいつまで続くか不明であり、海外勢の投資が尽きると大暴落を起こすかもしれません。

今後期待されるモナーコインのニーズ

モナーコインの相場が突如、急落しました。最高値の2,200円から1,000円程度に下落していて、前日比-23%と短期間で大きく変動しました。急激に相場が高騰した後の下落は、いつ見ても背筋が凍ってしまいます。特にモナーコインの場合は根拠の無い相場高騰である為、一旦価値が下落してしまうと再度高騰するための材料が見つからずに低価格で停滞してしまうかもしれません。今回の下落も、暴落を恐れた投資家たちが利確をしたものと考えられます。

モナーコインの価格が下がり始めても、各ブログやニュースではモナーコイン再度高騰を予想する記事が散見されます。特にモナーコインへ信頼を寄せているブログでは、その価値は来年までに5,000円を超えるとまで予想されていますが、その根拠を明確にしてくれる情報は現状見当たりません。今後決済ができる店舗が増えたならば好材料となり5,000円も夢では無いでしょう。あるいは現在のビットコインのように、ファンダメンタル要素のみを軸にして高騰を迎えるのかもしれません。

モナーコインを買うべきか

アルトコイン市場でモナーコインがエイダコインを追いかけるこれらの情報を読み解くと、現段階でモナーコインを購入するには非常に危険です。しかしリスクを伴う分リターンも大きい為、少額であれば手を出しても問題は少ないでしょう。モナーコインを持つ事によって突如として暴落する可能性が尽きませんが、ビットコインも同じリスクを背負いながら230万円まで高騰を続けていったのです。モナーコインにもまだまだ可能性は感じられます。そのため投資を行う際にはリスクヘッジを考慮した分散投資を行うと安心できますね。現在のアルトコイン市場で次に人気を博しているライトコイン、あるいはICO中のCOMSAに分散投資を行うことで確実な利益を得られる可能性があがります。ですからモナーコインの投資は大きく儲けようとするのではなく、他の仮想通貨を併用して確実に儲ける方法が良いのではないでしょうか。

12月10日に小幅な上昇を迎える

12月10日になり、再度相場に変動がありました。1,000円程度だった相場が1,400円程度まで回復していますが、今回の価格上昇の原因は不明です。そのためこの価格上昇を好材料と捉えるには非常に不安が残っており、近日中に再度、1,000円程度に下落する可能性があります。現在は早急な行動に移さず、現在は底値が上がったことが確認できてから投資を行うべきでしょう。少なくとも1週間はモナーコインの動きを見るために静観が必要です。

モナーコインのマイニングは儲かるのか?

モナーコインの価値が高騰しているからこそ、マイニングを行う際も利益が出ます。一旦下落したら再度価格上昇が難しくなり、マイニングにおける電気代コストとの釣り合いが取れなくなるために今が最大の儲け時だと言えます。

モナーコインが大きな高騰を迎えた後の10月26日より、日本のマイニングプール「VIPPool」にマイニングで接続可能なサーバーが増えていますが、その後11月26日以降にサーバートラブルが続出しており、現在は新規マイナーの参入を一時停止しています。非常に不安定な状態ですので、しばらくは「AsicPool」の利用をおすすめします。AsicPoolは他のマイニングプールに比較して安定して使い易く、分単位で相場が乱高下しているモナーコインの取り扱いもスピーディなので取り扱いが簡単です。そして、現段階でモナーコインのマイニングを行うにはAsicPool以外に利用可能なものが無い為、是非その使用方法を覚えてください。

1,400円程度となったモナーコインに投資家たちは多くの不安を抱いているので、マイニングで儲けることができるチャンスも限られています。まだ将来性が見込まれているモナーコインですが、一旦相場が暴落する前に、マイニングあるいは投資を行って売り抜けましょう。