最近仮想通貨取引を始めた方は、ビットコイン取引やイーサリアムなど様々な通貨の特徴を調べたり、分析したりしながら売買していることでしょう。また、マイニングを始めようと考えるケースもあります。そして、取引に慣れた方の中には、仮想通貨レンディングについて興味、関心が湧いていませんか。

初心者や仮想取引に集中している方達からしますと、仮想通貨レンディングという言葉自体初耳でしょう。仮想通貨レンディングは、利益を得たい方だけでなく、今すぐ利用したい方にとって便利なサービスです。しかし、会社員など本業がある方は、忙しいため調べる時間も少ないですから、なかなか仮想通貨レンディングについて知る機会がありません。

また、国内の仮想通貨レンディングに関する情報は、最近になってようやく情報が出てきている段階です。従って、断片的な情報といえます。そこで今回は、仮想通貨レンディングの意味と仕組み、仮想通貨レンディングができる取引所についてお伝えしていきます。また、海外の仮想通貨レンディングサービスについてもご紹介しますので、興味がある方は海外のサービスも検討してみてはいかがでしょうか。

仮想通貨レンディングとは

取引に慣れてきた方や、これから触れてみたい方にとって、仮想通貨レンディングは未知の世界に感じられるでしょう。また、取引やマイニング経験者でも、知らない方がいる新しいサービス、仕組みになります。

仮想通貨レンディングとは、通貨の貸借サービスになります。貸借サービスとは、貸し借りのことで、貸し借りするサービスを指します。つまり、融資を受ける、与えるサービスができたといえるでしょう。

仮想通貨レンディングは、保有しているが長期間使用しないユーザーと今すぐ使いたいけど手元に無い方が、貸し借りを行います。そして、仮想通貨レンディングは、ユーザー同士が直接やり取りする訳ではありません。取引所が、レンディングサービスを運営しており、通貨の貸借を円滑に行えるよう環境整備されています。仮想通貨レンディングとは、融資のサービスでありレンディングサービスの運営を行っているのが取引所ということです。まずは、この2点を覚えておきましょう。

次に、仮想通貨レンディングの特徴について解説します。ユーザーがレンディングサービスを利用する場合は、貸し出すか借りるか2つのパターンがあります。借りる場合は、取引所で仮想通貨レンディングを選びます。年率と貸付期間は決まっているため、借りる金額を任意で設定するのみとなります。またレンディングの年率の設定は、借りる金額によって変わるため事前に確認しましょう。

ちなみにレンディングの年率とは、金利のことで融資の際に発生する金利と同じ意味です。借りる側は、金利を上乗せした金額を返済しますが、貸し出す側は利益となります。続いて、貸し出す場合の流れを解説します。貸し出す側がやることは、貸し出す通貨の種類を選ぶことと、数量を決めることです。厳密には、取引所によってレンディングサービスの概要が違いますが、種類選びと数量を決める点は共通しています。

仮想通貨レンディングができる取引所の魅力

仮想通貨レンディングサービスは、貸し出す側にとって金利収入を得られるメリットがあります。そして、借りる側にとっては、今すぐ調達できるスピーディさが魅力です。しかし、全ての取引所が、レンディングサービスを提供している訳ではありません。ですから、仮想通貨レンディングを展開している取引所について、把握しておくことが必要になります。

仮想通貨レンディングサービスを提供している、国内取引所を以下にご紹介します。
・GMOコイン
・ビットバンク

仮想通貨レンディングサービス自体、新しいサービスですから国内でも取り扱っている取引所が少ないです。また、取引所によってルールが異なり、サービスの提供期間についても違いがあります。例えばGMOコインの場合は、レンディングを不定期に実施しておりユーザー側で任意の時期に貸し出す、借りることができません。従って、GMOコインでレンディングを行う場合は、取引所側が実施する時期に合わせて貸し出しなどを準備しましょう。

対して、ビットバンクのレンディングの場合は、毎月貸し出す募集期間を設けていますから、比較的任意のタイミングでレンディングサービスを利用できます。

仮想通貨レンディングサービスを比較

仮想通貨レンディング前述でも解説していますが、仮想通貨レンディング自体は共通の仕組みですが、レンディングのサービス期間など異なるため自分に合ったレンディングサービスを探すことが大切です。国内取引所の場合は、GMOコインとビットバンクがレンディングサービスは代表的です。GMOコインは、不定期で仮想通貨レンディングサービスを実施している取引所です。貸出し可能な仮想通貨は、ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、リップルです。

貸し出し期間は、ビットコインで90日と定められています。ちなみにアルトコインは、150日と長期間に渡って貸し出しますから、取引に使用しない通貨を使用するのがおすすめです。

年率は5%の固定金利です。

続いてビットバンクは、毎月レンディングサービスの募集を行っており、いつでもレンディングサービスを利用して貸し出すことが可能なタイプです。貸し出し可能な通貨は、ビットコインのみとなっています。レンディングの年率は、貸し出す量によって異なり5BTC未満で3%、5~10BTC未満で4%、10BTC以上で5%と設定されています。5%の年率で貸し出したい場合は10BTC以上ですから、700~800万円以上に相当する資金量を保有しなくてはいけません。

仮想通貨レンディングのリスクとは

仮想通貨レンディングの魅力及びメリットは、貸し出す側が金利収入を得られる点です。このメリットがあることで、最近注目を浴びつつあります。しかし、仮想通貨レンディングにもリスクが存在します。それは、長期間の貸し出しリスクです。レンディングは、1度貸し出しますと設定された期間まで、勝手に戻すことができません。正確には、貸し出しの途中解除も可能です。しかし、その場合は解除手数料を支払います。

一般的に、3ヶ月から半年以上は貸し出すため、長期間取引や決済に使用しない場合に限りレンディングに使用することをおすすめします。他にもリスクがあります。それは、貸し出し期間中に取引所が破綻したり、ハッキングによる盗難被害にあったりなど、トラブルに見舞われても補償がないことです。仮想通貨レンディングは、投資やマイニングよりも新しいサービスですから、より補償関係の環境整備が未完成といえます。

従って、全ての資産をレンディングサービスに使用するリスクは高く、万が一の事態が起こることを想定した上で検討しましょう。

海外の仮想通貨レンディングサービスとは

仮想通貨に関連したサービスは海外でも注目されており、仮想通貨レンディングについても同様です。海外の仮想通貨レンディングサービスの場合は、取引所が提供しているケースとユーザー同士で行うケースなど多様化しています。仮想通貨レンディングを展開している海外取引所は、ポロニエックスやビットフィネックスなどが有名です。

ポロニエックスは貸出期間が2日で、貸出数量が任意で決めることができます。ですから、短期間だけ貸し出したいというユーザーにとって、使いやすいサービスです。取り扱い通貨は12種で、国内と比較して多いことが分かります。

ビットフィネックスも貸し出し期間が2日となっており、こちらも短期間の貸し出しを望むユーザーに合っています。貸出数量は50ドル以上と定められています。取り扱い通貨は21種で、ポロニエックスよりも更に多いです。海外の仮想通貨取引所に慣れている方や、短期間の貸し出しから始めたい方は、海外のレンディングサービスを検討してみてはいかがでしょうか。