信用取引は取引所に自分の資金を担保として預けることで、持っている資金以上のトレードができます。これであれば元手が少なくても大きく稼げる可能性があるため、ビットコインでしてみたいという方も多いのではないでしょうか。そこで本ページでは、ビットコインの信用取引のやり方をはじめとして、対応している取引所や手数料などをご紹介していきます。ビットコインの信用取引に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
ビットコインの信用取引のやり方は?
初心者の方にとってビットコインの信用取引は「難しい・怖い」というイメージがあるかもしれません。しかし、リスクを理解して多少の知識をつければ初心者の方でも安心して始めることができます。これからビットコインで始めようとしている方のために、まずはやり方をご説明いたします。やり方を「取引所への登録」と「実際の売買手順」の2つに分けて見ていきましょう。
まずは登録ですが、ビットコインの信用取引を始めるには、通常の現物売買と同じように仮想通貨の取引所に登録をする必要があります。ただし、登録をする前にそこが信用取引に対応しているかどうかを確認しなければなりません。また、国内の取引所は本人確認が必須なので、あらかじめ本人確認書類を用意しておいてください。登録を済ませたら、次は信用取引を行うための証拠金を入金します。証拠金を入金したら信用取引を始められますが、始める前に利用規約にしっかりと目を通し、リスクについて理解しておくようにしましょう。
次に、実際の売買手順を見ていきます。信用取引における具体的な売買手順は取引所によって異なりますが、ここでは国内でビットコインの信用取引ができる代表的な「Zaif(ザイフ)」を例に挙げて解説いたします。まずは大まかな流れを見ていきましょう。
信用取引は①売買注文、②売買注文約定、③反対売買注文、④反対売買注文約定という流れで行われます。なお、②の約定前までは売買の取り消しが可能です。ただし、取り消す場合も注文開始日からの手数料は発生するという点と、②の約定後は取り消しができず、決済までポジションを保持するという点には注意しましょう。
注文を出すには1BTCの価格(JPY)、レバレッジ、数量を入力し、反対売買の希望する決済価格をリミット欄に入力します。なお、リミット欄への入力は任意ですが、反対売買を行う場合は最終的にリミットを指定する必要があります。次に、こちらも任意ですが、ストップロスを設定します。ストップロスというのは損失を最小限に抑えるために行われるもので、市場価格が設定した価格に到達するとポジションが精算されて損失が確定します。ここまでの入力が完了したら、「信用売り」または「信用買い」のボタンを押して注文を確定させましょう。
ビットコインの信用取引ができる取引所は?
当たり前ですが、ビットコインの信用取引がしたいのであれば、対応している所に登録しなければ意味がありません。では、ビットコインの信用取引ができる所はどこでしょうか。実のところ、ビットコインのレバレッジトレードに対応している所はあまり多くありません。
日本国内で代表的なのは前述の通り「Zaif(ザイフ)」です。Zaifではビットコイン以外にもネムとモナコインにも対応しており、レバレッジを利用することで最大7.77倍のトレードを行うことができます。また、Zaifでは証拠金を追加請求される「追証」がないため、口座に預けている金額以上の負担をすることがありません。信用取引についてZaifのホームページにも詳しく載っているため、初心者の方にもおすすめできる所です。
また、Zaifの他には日本を含むアジア各国に展開している「Liquid by Quoine(リキッドバイコイン)」が対応しています。Liquid by Quoineを運営するQuoine社はもともとシンガポールに拠点を置いていましたが、現在では拠点を東京に移しています。また、2018年9月に「QUOINEX(コインエクスチェンジ)」から「Liquid by Quoine(リキッドバイコイン)」にリニューアルされました。
Zaifは証拠金が日本円のみ対応ですが、Liquid by Quoineではビットコインを証拠金にすることもできます。さらに、最大レバレッジはなんと25倍です。興味を持った方はぜひチェックしてみてください。
ビットコインの信用取引でかかる手数料
信用取引はお金や仮想通貨を「借りて」売買を行うので、手数料が高いのではないかと不安な方もいらっしゃるでしょう。そこで、ここでは「Zaif(ザイフ)」を例に挙げ、ビットコインの信用取引でどれくらい手数料がかかるのかを見ていきます。
Zaifで発生する手数料は取引手数料、借入手数料、利益手数料の3つです。まず1つ目の取引手数料についてですが、「ビットコイン(BTC/JPY)」の場合は手数料がかかりません。2つ目の借入手数料は1日あたり貸出金額の0.039%発生します。注文した時点で1日分が発生し、その後は24時間ごとに発生する仕組みです。3つ目の利益手数料は決済時に利益を得た場合にのみ発生する手数料で、利益に対して0.7%の手数料がかかります。手数料は運営企業によって異なるので、信用取引を始める前によく確認するようにしましょう。
ビットコインの信用取引は空売りが可能
信用取引は現物売買とは異なり、「空売り」ができるという大きな特徴があります。通常の現物売買ではまず日本円で仮想通貨を買い、然るべきタイミングで売りますが、信用取引の場合は買いではなく売りから入ることができるのです。空売りをすれば持っていないビットコインを取引所から借りて売りに出し、安くなった時に買い戻すことで差額の利益を得ることができます。いつかは買い戻して借りたビットコインを返さなければなりませんが、買いから入る必要がある現物売買よりも利益を得る機会が増えるという点は大きなメリットです。
ビットコインの信用取引でアービトラージ(裁定取引)を行う方法
同じビットコインでも運営企業によって価格が大きく異なる場合があるのをご存知でしょうか。ビットコインの信用取引では、その取引所間の価格差を利用してアービトラージ(裁定取引)を行うことが可能です。では早速、ビットコインでアービトラージを行う方法を見ていきましょう。
まず、ビットコインの信用取引に対応している取引所(Aとします)と、ビットコインを扱っている他の取引所(Bとします)の2箇所に登録します。次に、Aの価格が高く、Bの価格が安い状況を待ちましょう。この時、価格差が大きいほど利益も大きくなります。前述の状況になったらAで信用売りを行い、Bで同数のビットコインを購入してください。なお、2つの売買は同じタイミングで行わなければなりません。
2つの売買が完了したらAで借りた仮想通貨を返すため、Bで購入したビットコインをAへ送ります。これでアービトラージは完了です。アービトラージは1回の利益は少なくてもトレードを繰り返すほど稼ぎやすいトレード方法なのでぜひ試してみてください。