仮想通貨の値動きは大きく、トレードが得意であれば大きな利益を上げやすい市場です。しかしハッキングなどの事件が起こると市場は一気に暴落します。そうした意味において、仮想通貨を長期で保有することでリスクが高まります。デイトレードでさえ、予測しえない値動きをするのが仮想通貨市場です。スキャルピングは、大きな値動きに対してリスク管理にもなり、また大きな値動きによって利益を上げやすい手法です。
また比較的、仮想通貨の値動きは短い時間で見るほど、トレードの定石が通用するようになります。計算しやすいトレードができるようになるのが、スキャルピングです。1日以下の単位で、トレードを締めくくるわけですから、仮想通貨を保有する時間も短くなります。取引所へのハッキングは後をたちませんが、取引所に預けている資産を日本円にしておけばハッキングへの対策にもなります。
仮想通貨スキャルピングのやり方はFXの手法が使える
スキャルピングとは数秒から数分の間にトレードを完結させるトレード手法です。スキャルピングには中長期的な値動きは予測しづらい部分があります。デイトレードやスキャルピングのように売買にかける時間を短くすることで、トレードのノウハウを、より活かすことができます。超短期売買である仮想通貨スキャルピングですが、大きなトレンドを意識することも必要です。
スキャルピングで利益を上げるためには、勝機のあるタイミングでエントリーすることが最も重要になります。上げ相場なのか下げ相場なのかを判断すること、そして仮想通貨の価格の上下幅を認識することでエントリータイミングをはかります。ネット上にもFXに関する情報は多くあります。基本的にFXの知識を踏襲することで基本的なスキルは身につくでしょう。1分足や5分足でのチャートを見る前に、大きな流れを読むことから始めましょう。
また、スキャルピングにおいて特に重要なのが、ローソク足の見方です。始値や終値、最安値と最高値がローソク足で、どのように表現されているかを知りましょう。まずは、デモトレードなどを利用して基礎を固めることが大切です。長期的な投資に比べればスキャルピングに必要な情報は少ないかもしれません。だからこそ、基本的には、仮想通貨のチャートを見つづけることが大切になります。実際の仮想通貨トレードの回数に対して、仮想通貨のチャートを見る時間は、他のトレード手法よりも多くなります。
仮想通貨スキャルピングにbotは有効か
仮想通貨スキャルピングに限らず、トレードにおいては感情のコントロールが重要です。トレードの手法を習うことは簡単だとしても、実行することは難しいのです。欲張って売り時を逃したり、損切りをしそこなって大きな損失を生むことは誰しもが経験することです。トレードは、自分で決めたルールに従い続けることが最も大切なのです。条件によってあらかじめ決められた行動を実行するには人間よりも機械の方が得意です。自動売買が人気なのはそうした背景があるからです。
トレードに時間をかけることができない人はbotを使ってのトレードを検討してみても良いかもしれません。自動売買ツールは販売しているものもありますし、プログラミングができるのならば、自らbotを構築しても良いでしょう。しかし、市場はまだまだ歴史が浅いです。botによるトレードには多くのデータが欠かせません。また、仮想通貨の価格はニュースなどによって大きく変化します。為替や株の値動きに比べて、予測が出しづらいです。
botを利用したトレードには良い部分もありますが、定期的にプログラムを修正することや、時には人力に切り替えるなど、柔軟な姿勢が必要です。自身のトレード経験を積み重ねながら、手法をプログラムに置き換えていくというスタンスが良いのではないでしょうか。
とはいえ、投資やトレードの自動売買は今後、ますます発展・普及していくでしょう。精度は上がり続けていくでしょうし、先進国の住民である我々にとっては投資やトレードの教養は必須です。仮想通貨トレードにおける自動売買が有効かどうかは、一概には断定できませんが、可能な部分は自動化していくことはトレードに限らず重要です。
仮想通貨スキャルピングにおいてスプレッドは大敵
スプレッドとは買値と売値の差額です。取引所では販売所形式と取引所形式があります。販売所形式ではスプレッドが広く設定されています。スキャルピングにおいて、スプレッドの広さは大敵です。スキャルピングのように、短い時間で細かい利益を積み上げていくスタイルでは細かい値動きの中での売買が主になります。通常、販売所でのスプレッド幅を超える値動きはほぼ無いと言っていいでしょう。スキャルピングをする際は、必ず取引所形式でのトレードを行いましょう。
また、手数料に関しても同じことが言えます。できるだけ、手数料が無料か、低い所や通貨ペアを選んでください。当たり前のことですが、スプレッドや手数料を差し引いた利益が、実際の利益になります。手数料が無料の取引所は、いくつかありますが、現物取引とFXでは手数料が変わります。また、通貨ペアによっても手数料が違います。複数の所に仮想通貨の口座を持ち、その時々で、最適なトレードができるようにしておきましょう。
仮想通貨スキャルピングには取引所を複数利用する
スキャルピングを行う上で、重要になるのが、スプレッドや手数料であることは先に述べた通りです。多くの取引所ではビットコインの現物取引は手数料無料で行えます。アルトコインに関しては、板取引ができる通貨がマーケットによって異なります。また、仮想通貨スキャルピングをする際には売買量が充実している所を選ぶことが大切です。
例えば、リップルはトレンドが発生しやすいコインです。現物でも十分に利益を上げることができるような値動きをします。リップルでスキャルピングをしたい場合はビットバンクを利用するなど、状況に合わせてトレードするコインを選び、さらにそのトレードに適した所を選ぶことが大切です。
ビットコインFXに関しては、多くの仮想通貨取引所が取り扱っています。サービスの内容に関しては、大差がありません。セキュリティの高さや、取引量の多さで、都度、最適な取引所を選びましょう。ハッキング事件などが重なり、大手3社(コインチェック・ビットフライヤー・ザイフ)の取引所が新規口座開設を受け付けていない状態です。
ビットコインFXでのスキャルピングを行うなら、GMOコインやビットポイントに口座を開設しておけば、問題ないでしょう。また、海外の取引所ビットメックスでは100倍のレバレッジをかけることができます。高いレバレッジをかけることは危険ですが、トレードに慣れて自信と勇気がある方は挑戦してみても良いかもしれません。
DMMビットコインでは、アルトコインのレバレッジ取引が可能です。スキャルピングとレバレッジ取引は相性が良いとされていますし、アルトコインはビットコインよりも大きな値動きがあります。こちらも、スキャルピングのトレードに慣れてから挑戦すると大きな利益を狙えるでしょう。
仮想通貨スキャルピングは禁止されていない
スキャルピングは、為替FXなどでは禁止する取引所もあるようです。その理由は、スキャルピングがサーバーに高負荷をかける行為だからです。数秒や数分単位で、頻繁に取引を行えば、システムへの負荷が高くなります。しかし、今のところ仮想通貨取引所で明確にスキャルピングを禁止している取引所はありません。特別に禁止されている行為ではないということです。逆に、大きな値動きがある時には取引所のサーバーが正常に作動せず、スキャルピングがスムーズに行えないことがあります。スキャルピングを行う際には、そうしたリスクも念頭においてください。
仮想通貨市場は、未だ発展途上にありますし、未成熟な部分もあります。参加人数もFXに比べればまだまだ少ないです。今後、状況や制度は変わっていくことになるでしょう。現状の最適解が今後も通用し続けるということはないはずです。スキャルピングは、現状、予想が難しい仮想通貨市場の値動きに影響されにくく、なおかつ仮想通貨ならではの大きな値動きの恩恵を受けることができます。まずは少額から、スキャルピングを始めてみてはいかがでしょうか。