イーサリアムは専用のウォレットを利用して管理する時代です。仮想通貨取引所に入れておけば大丈夫と思っている方もいますが、そのような方法ではしっかりと管理できているとは言えません。大事なのは色々な方法で使い、専用のウォレットで送金等の作業を行う方法です。これからイーサリアムを利用する方に、この記事ではイーサリアムのウォレットについて説明します。
イーサリアムのウォレットで公式に提供されているサービス
イーサリアムのウォレットは、多くの会社が提供しているため、本当にどの会社のウォレットを利用すればいいのかわかりづらいのです。イーサリアムに関連しているサービスが増えていることが主な要因ですが、仮想通貨取引所がイーサリアムのウォレットにも参入するようになり、より使いやすいサービスを提供したいと考える理由もあります。しかし、イーサリアムのウォレットには公式で提供されているサービスがあります。それがmistです。
このサービスは購入した際に管理しておく場所として利用できるほか、マイニングを行ったときに保管する場所としても使います。イーサリアムに関連しているサービスとして利用するなら、mistは必要不可欠なものなのです。日本人がmistを利用するにはかなり難しい部分もあります。その理由は英語で表記されているためで、日本語でサービスを利用できるわけではありません。イーサリアムのウォレットには、日本語に対応しているサービスもありますが、mistは世界中で利用されることを前提として、日本語のサービスに対応せず英語を中心としたサービスを提供しています。
イーサリアムのウォレットを持っていると、保管や送金等の作業が非常に便利になります。困ったときは公式が提供しているmistを利用するといいでしょう。mistはアップデート等も早く行われるため、いち早く問題点を修正できるメリットもあります。
イーサリアムのウォレットでアカウントを作成するには
イーサリアムのウォレットは、自分専用のアカウントを作成しなければなりません。アカウントを作成しないまま運用していく方法は用意されていませんので、どのような場合でもウォレットにアカウントを作成する必要があります。多くのウォレットでは、先にアカウント作成のために登録作業を行っています。
ウォレットのアカウントの作成では、まずパスワードの設定が求められます。パスワードは解析されてはいけませんし、誰かに伝えてもいけません。とにかくイーサリアムのウォレットから、勝手にイーサリアムが出てしまわないように、パスワードは厳しいものを採用したほうがいいでしょう。同時に自分が理解するため、しっかりとウォレットのパスワードは管理したほうがいいのです。
次にウォレットのアドレスが表示されます。このアドレスはイーサリアムを送金する際に必要なもので、勝手に流出させてはいけません。これから取引する人だけに伝える、もしくは自分だけが知っている情報として残さなければなりません。表示されているウォレットアドレスは、コピーするなどしてパソコン内に記録しておかないと色々と大変なことになるので注意してください。この2つの情報をしっかりと確認できれば、ウォレットの作成は完了します。イーサリアムのウォレットは、知られてはいけない情報が多数含まれていません。絶対に情報を漏らさないように気を付けておきましょう。
イーサリアムのウォレットはオフラインでも取引作業が可能
ウォレットを利用するメリットは、オフライン状態でも取引の作成が可能です。実際に取引はオンライン状態でなければできませんが、オフラインの状態で送金するための手続きが可能で、先に取引に必要な情報を作成できるのです。オンライン状態で1から作成する必要がなくなり、オフライン状態で何でも取引を作成できるメリットがあります。オンライン状態で作業をしていると、他の人に取引明細を見られる可能性があり、少し危険な状態に陥ってしまいます。そこで誰にも見られない状態であるオフライン状態として、ウォレットで取引を作成します。取引の作成を行ってから、問題がなければウォレットをオンライン状態にして、取引を行います。
全ての作業をオンライン状態で行う必要がないため、ウォレットを使えばこっそりと取引をする情報を作成できます。取引に必要な情報作成に失敗しても、オフライン状態であればイーサリアムが送金される問題もないので、安心して情報の作成が可能です。しかも他の人に取引に関連する情報を知られることもありません。オフライン状態で作業のできるウォレットは、できる限り利用したいところです。オンライン状態で作業をするだけではなく、オフラインでも作業を行って必要な取引につなげていくといいでしょう。
イーサリアムのウォレットを使うときは手数料がかかる場合も
ウォレットを利用して送金作業を行う場合、手数料を取られてしまいます。手数料はGasという表記が使われていますが、これはイーサリアムに置き換えられます。手数料は送金する量によって異なる他、利用しているウォレットによって若干数字が変わっていく場合もあります。Gasは大体20,000ほどで0.01イーサリアム程度に相当します。つまりGasが多ければ多いほど、手数料は高くなってしまいます。手数料を抑えたいと考えても、ウォレットごとに指定されている手数料は取られてしまいます。つまり手数料を抑えるには、ウォレットを切り替えるか、ウォレットから送るイーサリアムを減らすしかありません。
手数料のことを考えて、イーサリアムの送金作業を行わなければお金が足りなくなってしまいます。場合によってはイーサリアムの費用が不足して、送金作業ができない場合もあります。イーサリアムの手数料をしっかりと把握したうえで取引情報を作らないと、手数料の部分でエラーが表示されてしまい、送金できない場合もあるのです。Gasは知らない人にとっては全く知らない項目ですが、イーサリアムにかかる手数料だと知っていなければなりません。そしてこの数字が高ければ高いほど、手数料もかなり増えてしまうので気を付けてください。
イーサリアムのウォレットでERC20も管理しておこう
イーサリアムでは、取引時に発生するトークンも必要です。トークンの名称はERC20というものが採用されています。イーサリアムの取引では、トークンがなければ送金作業等はできませんし、同じトークンを持っていない場合はイーサリアムの取引が成立しないのです。従ってERC20についても管理しなければなりません。現在のイーサリアムは、ウォレットでERC20も含めて管理ができるようにしています。現在提供されているウォレットの全てが、トークンであるERC20まで管理できるようにしており、トークンの数なども確認して表示できます。ウォレットでトークンを所持していれば、ERC20と一緒にイーサリアムが送金される形となり、正常に取引が完了できる状態を作ってくれます。
ERC20は、イーサリアムの利用では重要なものであり、イーサリアムを使いたいと思っている方は所持していないと駄目なトークンです。従ってERC20というのは相当重要なものですので、自分のウォレットでも保有していなければなりません。イーサリアムのウォレットを使う際は、ERC20についても管理できるようにしましょう。イーサリアムには多くのトークンが準備されています。その1つとしてERC20が採用されていますが、非常に重要なトークンなのです。ウォレットではこのトークンまで含めて管理ができる環境を整えているので、安心してイーサリアムを利用できる状態を作れるのです。