現在仮想通貨時価総額ランキング10位以内に入る通貨NEM(XEM)ですが2017年6月に数円~20円台に高騰した通貨として注目を浴びていました。しかし最近になってNEMは停滞しており投資をする人も減ってきたとされていましたが、12月9日~12月10日にかけて20円台後半だったNEMが現在40円台、最高値では50円台を付けております。仮想通貨は分からないことがたくさんあり、非常に魅力的ではありますがリスクも存在します。今回NEMが上がったことで利益を出せる人もいれば、「あのとき買っとけばよかった」と後悔する人もいると思います。いつ上がるかわからない市場がこの仮想通貨市場です。なので今回はNEMがどういった通貨で今回の値上がりの要因はなにで、今後そういった上がり方をするのかを説明していきたいと思います。

NEMが再び高騰NEM(XEM)の高騰の理由は中国のWechatとの連携のため

NEM(XEM)がWechatに対応するという話題が上がっております。Wechatとはなんだろうと疑問に思った方もいらっしゃると思います。Wechat というのは中国版ラインみたいなもので中国の方にとっては主流のSNSアプリと言われております。そしてこのWechatには「紅玉」というお年玉を送る機能があります。これはラインにはない機能なのでもしかしたらラインより利便性が高いのでは?と思います。これは日本でいうモナコインの投げ銭の感覚に近いと思います。日本が国産のコインのモナコインのコミュニティや投げ銭サービス、商品購入サービスなどに対して今後の期待を持っているのと同じように中国に住んでいる役13億人の方のほとんどの方に普及しているWechatでもNEM(XEM)が対応するようになったということで大きな注目を集めていることがわかります。

スタンプ無料・ボイスメッセンジャーとして使える、Wechatによる決済にも使えるというところなどを見てもその凡庸性がわかります。また中国での電子マネーの普及率は98%、日本は6%という事を考えても日本では考えられなかった反応がNEM(XEM)のWechat対応で行われのもわかります。今回のNEMがWechatと連携していくという動きを見せたのは中国の仮想通貨市場でビットコインだけではなくアルトコインもいろいろなところに使っていくということのきっかけではないでしょうか?

現在仮想通貨市場では日本がメインになっていながらも大幅な値上げや値下がりの原因となるのがおもに中国や韓国のニュースだと考えております。つまり市場参入者は中国や韓国の方が多いということになります。さらに市場参入者が多い国での仮想通貨の技術発展が進めばおのずとその通貨の価値が上がることは間違いないです。しかし今回の値上がりはこのWechatとの連携だけではありません。

カタパルトの更新

今回の値上がりの要因は一つだけではないとされております。ビットコインゴールドやビットコインキャッシュなどのビットコインのハードフォークの影響によって値段が下がってしまったアルトコインの一つとして価格がアルトコインのなかでも急激に落ちてしまったのがこのNEMですがカタパルトの情報が出てきたことにより30円台後半の値段をいきなり付けました。

カタパルトとはテックビューロ(NEM開発社)が開発したのシステムです。大きな特徴として、カタパルトは驚異的なまでの処理能力の速さを備えております。なんと秒間で3,000~4,000取引の処理速度を備えていると言われています。わかりやすく比較すると、ビットコインが秒間約14取引、高速決済、銀行間や国際送金を売りにしているリップルが秒間約1500取引です。さらにクレジットカードの中で世界一の処理能力をもつVISAが秒間で4,000~6,000取引でカタパルトの処理能力はもうすぐ追いつく数字にまで達しています。これが2018年以降にNEMのブロックチェーンに実装予定と発表されています。

このカタパルトの実装により処理能力は仮想通貨の中で一位になってしまう可能性があるNEMですが今後カタパルトの実装が開始された時点でリップルよりも時価総額は上がり、高値をたたき出す可能性も秘めております。まず2018年になる前にNEMの購入をお勧めします。また、もうすでにNEMを購入されている方は買い増しをおすすめします。現在のNEMは「秒間3,000~4,000取引を実現するシステム」として注目されており上がる可能性の方が大きいでしょう。

マレーシアで事業拡大NEMの市場規模から今後100円台になる高い可能性

次にNEMが今後伸びる要因、さらには伸びた要因としては「事業の拡大」です。NEMブロックチェーンプラットフォームを創設した「The NEM.Foundation」は8月21日~25日に開催された「第一回リーダーシップ&ストラテジー会談」についてマレーシア国内でデジタルエコノミーを先導するマレーシアン・デジタルエコノミーコーポレーションを訪問しました。サミットに参加したGrowth and Ecosystem Development 副会長である Hizam Abdul Kadir氏は、発展途上であるスタートアップ企業に革新的なアイデアを促進させ、さらなる成長を援助するMalaysia Digital Hub initiativeについて共有しました。

現在マレーシアのNEMはMDECグループの協力を得てこの事業を進行させています。Hizam氏のチームの他に、Financial Technology(FinTech)グループはマレーシアのブロックチェーン及び仮想通貨の発展を含むフィンテック産業の成長について共有しました。さらにNEM.io Foundationはクアラルンプールに1万平方フィート(約1千平方メートル)の規模のNEM専用のブロックチェーンセンターを立ち上げました。センターはアクセラレーター、インキュベーター及び共同スペースとして使われます。また施設はNEMプラットフォーム調査及び開発の本部となる『NEMブロックチェーン開発ラボ(NEM Blockchain Innovation Lab)』も設ける予定です。

つまりこのことからマレーシアのブロックチェーン、仮想通貨の発展に対してビットコインだけではなくNEMも採用しようということではないかと専門家は言っております。また、この会談が発表されたのは8月21日~25日。そしてカタパルトの実装が1月になることが発表されたのが11月~12月です。このカタパルト実装の発表を受けてなんらかの形でマレーシア産業が参入している可能性があります。このカタパルトの実装に向けてマレーシアの投資家や技術者がいち早く動いているとなると今回の値上がりは必然に起きたものと解釈してもいいでしょう。

COMSAの追い上げ

COMSAのICOの資金調達の手段としてNEM、イーサリアム、ビットコインが使われたのは記憶に新しいものでしょう。このICOでNEMだけで集められたの資産は10月2日~11月6日までの期間でCOMSAのICOが開始され10月6日82億円越えです。11月6日にCOMSAのICOが終了しました。約100億円調達に成功しました。100億円と聞くとあまりぱっとしない方が多いと思います。イメージしてみてください。日本人の平均生涯収入が約1億5000万だとすると日本人のサラリーマン人生の約80倍の収入の規模になります。横浜スタジアムが一棟約50億なので横浜スタジアムを2棟買えますし、新宿駅前の土地は1平方メートル約950なので約1000メートル=1キロ平方メートルの土地が買えます。

皆様にわかってほしいのは市場規模です。もともとのNEMの市場規模でも時価総額ランキング上位に入る通貨ですが今回のCOMSAのICO調達によってプラス100億円ものお金が調達成功したのです。つまりNEMだけの規模で考えてもすでに日本の家電量販店業界や飲食店業界と同じくらいの規模になっているのです。そのくらいの追い上げがある通貨ですから今後100円台になる可能性は大いにありますね。