仮想通貨FXはレバレッジなしでも取引可能

そもそも仮想通貨FXとは何なのでしょうか。仮想通貨FXとは仮想通貨の証拠金取引のことです。証拠金取引は、外国為替取引などでもFXとしておなじみですが、証拠金を預けることで、FX会社からお金を借りてFX取引できるシステムのことです。現物取引の場合は、自分のお金を動かすのに対して、証拠金取引は証拠金を担保に自分が保有していないお金を動かします。

さて証拠金取引には、現物取引にはない特徴が大きく分けて2つあります。1つはFXは証拠金を担保にレバレッジを利かせることができる点です。もう1つFXは売りからエントリーすることができることです。今回は1つめのレバレッジに焦点を当てて、説明していこうと思います。

そもそも、仮想通貨FXを行う動機は一体どんなものがあるのでしょうか。ほとんどは、仮想通貨FXが持つ2つの特徴、つまりレバレッジを利かせられることと売りからのエントリーができることに集約されるでしょう。特にFXでレバレッジを利かせられるということは、より大きなリターンを狙えるとあって、FXを行う動機の最たるものです。

ただし、必ずしも仮想通貨FXではレバレッジを利かせなければならないというわけではありません。証拠金の何倍もの売買をする必要はなく、証拠金と同じ額を売買しても問題ありません。仮想通貨FXとは仮想通貨の証拠金取引のことです。証拠金取引は、外国為替取引などでもおなじみですが、証拠金を預けることで、FX会社からお金を借りて取引できるシステムのことです。「下落相場で儲かりそうだけど、リスクは取りたくない」という場合は、レバレッジをかけないFXがおすすめです。

仮想通貨FXのレバレッジには様々な決め方が存在する

先ほども説明したように、仮想通貨FXではレバレッジをかけることが可能です。それでは、どの程度レバレッジをかければよいのでしょうか。まず言えるのは、FXのレバレッジの利かせすぎに気をつけることです。国内であれば、25倍までと決まりがありますが、海外取引所では100倍以上のトレードも可能です。特に初心者のうちはFXでは、なるべく低いレバレッジでトレードすることをお勧めします。

FXのレバレッジを決定するときは、資金から許容できる損失額を事前に把握しておくことが大切です。FXでは許容できる損失額を決めて、テクニカル指標で節目となるような地点を損切ポイントに設定しておけば、自ずとFXのレバレッジの値が分かるはずです。例えば、FXで投資する証拠金が1万円、許容できる損失額が10万円で、損切りポイントを現物取引で1万円損失が出る地点としましょう。その場合、適切なFXのレバレッジは10倍となります。

このようにFXでは、まずはリスクを考えてトレードすることが大切になります。レバレッジトレードでは大きなリターンに目が行きがちですが、損失を出してしまうこともあることに注意をしてください。リスク管理さえできていれば、トータルで利益を出せる可能性が高くなるでしょう。

このほかにも、FXのレバレッジ決め方は様々です。例えば、テクニカル指標やファンダメンタルズの条件から判断して、予測しやすいときにハイレバレッジをかけるという方法があります。このように、FXでは決め方のルールというのは個人で作っていく必要があります。しかし、繰り返しになりますが、忘れないでほしいのはFXは大きなリスクが伴うということです。

仮想通貨FXのレバレッジと証拠金の関係

FXのレバレッジの決め方を見たところで、次にFXの証拠金について少し詳しく理解しておきましょう。最初で少し触れたように、FXとは証拠金を預けて、お金を借りて売買するシステムのことです。株式などでは信用取引とも呼ばれますが、原理は同じです。自分のお金を一切使用せずに売買するということです。

それではFXの証拠金とレバレッジとの関係を確認しておきましょう。例えば、FXの証拠金になるお金10万円を取引所の口座に入金したとしましょう。このとき、現物取引すると動かせるお金は10万円で、仮想通貨を購入できるのは、10万円分相当のコインです。1BTC=50万円とすると、購入するできるビットコインの単位は0.2BTCとなります。

次に口座への入金額が同じとし、ビットコインのレートも同じと仮定して、5倍のレバレッジをかけることを考えてみましょう。その場合10万円を証拠金とできるので、10万円の5倍、つまり50万円分の売買ができてしまいます。単位でいうと、1BTCのトレードが可能となります。もちろん、売却して損益が出れば、レバレッジをかけた分だけ値が大きくなります。

さて、大きなレバレッジをかけると、証拠金以上の損失額が発生してしまうのではないかと心配にならないでしょうか。同じ条件で1BTC=50万円のときに売りでエントリーしたとします。その後1BTC=70万円まで上昇すると20万円の損失を出してしまいます。すると損失額が20万円に対して証拠金が10万円なので10万円マイナスが発生してしまいます。このとき、マイナスにならないように強制ロスカットしてくれる所も存在しますが、ロスカットしてくれない所もあるので、レバレッジトレードをする予定のある方は要注意です。

仮想通貨FXのレバレッジで推奨される取引所

仮想通貨FXレバレッジ実際に仮想通貨FXでレバレッジトレードを行うとき、推奨されている方法というのはあるのでしょうか。まずレバレッジの水準は、先ほど触れたように、許容損失額や自己資金額などから決定するのが望ましいと考えられます。リスクを取りながらも、状況に応じてレバレッジのかけ方を決めるので、それなりの経験が必要となります。

それでは、取引所について推奨される選び方はあるのでしょうか。取引所の決めるときに考えておくポイントについては、仮想通貨全般に関する一般的なポイント、レバレッジトレード特有のポイントがあります。まず前者で代表定期なのが取引環境です。サーバーの強さやセキュリティなど、安心して快適に取引所を利用できるか判断する必要があるでしょう。これらは、できるだけ強固なものが望ましいことは言うまでもありません。

一方後者は通貨の数や手数料の水準が挙げられます。どちらも現物取引においてもフォーカスが当たりますが、レバレッジトレードにはレバレッジの取引水準が設定されているので確認しておく必要があります。また、最大レバレッジについても取引所によって様々です。ハイリスクハイリターンのトレードを選ぶ場合は国内であれば、規制の最大レバレッジである25倍でトレードができるBITPoint(ビットポイント)などを選ぶとよいでしょう。

ただ、どの取引所が優れているのかというのは一概に言えず、どの取引所にもメリットやデメリットがあります。そのため、自分のトレードスタイルや自分の考え方(何を優先するのか)によっておすすめの所は変わってくると言えるでしょう。

仮想通貨FXに向いているスキャルピングでレバレッジを狙う

ビットコインの売買差益で儲ける方法の代表的なものが、初期に購入したコインを保有し続けるということです。よくテレビで大儲けしたというのは大抵この手法を使った人で、仮想通貨で利益を上げる典型的なパターンといえるでしょう。

一方で仮想通貨の売買でコツコツ利益を上げる方法が存在します。それはスキャルピングと呼ばれ、1日のうちに何回も取引を繰り返す手法です。短時間で資金の回転率よく運用でき、中長期的な為替変動のリスクを軽減することができます。

実はこのスキャルピングと呼ばれる手法は現物取引よりも仮想通貨FXのほうが向いています。それは売りからのエントリーが可能ということ、さらにレバレッジをかけることが可能ということです。上昇相場でも下落相場でも取引が可能になることに加えて、売買価格の差が小さくても大きな利益を狙えるというメリットがあるからです。

ただし、スキャルピングは誰でもできるというわけでなく、瞬発力や判断力、そして経験が必要になります。また、安定して利益を出さなければならないので、偶然儲かるということがありません。さらには短期売買ということで、かさんでしまいがちな手数料を回収するだけの利益を出さなければなりません。職人的な技術を磨かなければ利益が出ない厳しい手法であることを頭に入れておきましょう。