仮想通貨の取引方法には現物取引やFX取引、信用取引など様々な手法があります。それぞれに特徴があり、注意点もあります。例えば、現物であれば仮想通貨を購入した時よりも価格が高くなった時に売ることで利益を出します。しかし、昨今のように仮想通貨市場が停滞しているとなかななか利益を出しにくくなります。

そこでわずかな価格上昇でもレバレッジをかけ、用意したお金の何倍のも取引が可能な仮想通貨FXが有効になります。さらに、仮想通貨FXでは相場が下がっているときにでも利益を出せるFXの「空売り」が可能です。FXの空売りを理解し、相場に応じて取引方法を変えていくと相場が上がっているときでも下がっているときでもFXで利益を出せることになります。今回は仮想通貨FXの空売りについてわかりやすく解説していきますので、ぜひ、参考にしてください。

仮想通貨FXの空売りの仕組み

仮想通貨FXでは証拠金と言って売買前にお金を預けなくてはいけません。FXはその証拠金をもとに取引所が定めるFXのレバレッジをかけての売買が可能になります。最大レバレッジが25倍で証拠金を10万円預けたならば250万円までのFXのトレードが可能となるのです。レバレッジをかけてFX売買する際は現物取引と同様で価格の安い時に買い、高くなったら売る方法もあります。それとは逆に相場が下がり調子の際に有効なのがFXの「空売り」となります。

空売りは「ショート」とも呼ばれ、預けた証拠金を担保として借り入れ、借り入れた時点よりも価格が下がった時に買い戻して利益を出します。仮に1BTC=50万円の時で空売りして1BTC=45万円になった時に買い戻せば5万円分が利益として得られます。イメージとしてビットコインを50万円借り入れたものの、価値が下落したために45万円分の返済しかしなくてもよいと考えるといいでしょう。付け加えると空売りは価格が下落すればするほど利益がでるわけです。

空売りで利益を上げるには価格が下落していくだろうと思える時に売ることが重要です。チャートをしっかりと分析する力がないと空売りした直後に暴騰することもあります。空売りを考えている仮想通貨について過去のチャート分析をしっかりと行って「このような時に価格が下落している」と分析しなければなりません。(もちろんそれでも100%的中するとは限りません)

仮想通貨FXで空売りするメリット

空売りの最大のメリットは「相場が下がり調子でも利益が出せる」ことです。仮想通貨はボラティリティーが高いので現物取引でも十分な利益を獲得できます。しかし、現物取引は「買い」からしか取引をスタートさせられません。仮想通貨市場が停滞していると取引を一旦停止するしかありません。投資用語で言う「塩漬け」、「ガチホ」です。買っても価格が下落するのでしかたありません。よって、空売りに対する知識を身につけてどんな相場でも取引できる投資家が資産を増やしていくのです。

また、空売りでもレバレッジをかけることができるので相場の局面をうまく読み取れると実際の相場は下落しても莫大な利益を得ることになります。仮想通貨FXで空売りが可能な取引所は国内外に多数存在します。海外の取引所ですはレバレッジを最大で100倍かけられるBitMEX、国内ではBITPOINTとQUOINEXが最大レバレッジ25倍となっています。その他、Bitbankは20倍、bitflyerが15倍の最大レバレッジです。

仮想通貨FXで空売りするデメリット

売りからスタートできる取引方法として魅力的なFXの空売りですが注意すべきこともあります。大きな注意点は「損失が無限」になることです。現物ならば損失が出ても用意した資産がゼロになるだけでそれ以上はありません。ところがFXの空売りは価格が上がれば上がるほど損失が増えます。レバレッジを5倍、10倍、15倍….と高くすればするほどFXでは損失も膨れ上がります。2017年の年末のような相場で仮想通貨が暴騰すると莫大な損失になります。

ロスカットと言って証拠金に対して一定割合の損失が出た際に強制的にトレードが終了となる仕組みもあります。ただ、急な相場変動によって対応しきれない可能性もあるので損失を最小限にできるとは言いにくいです。追証(追加証拠金)で証拠金を追加すれば強制取引を免れることもあります。こちらも注意が必要でさらなる損失を生みかねませんので十分な資産を用意する必要があります。ここまでお読み頂いて分かるように、FXでは空売りは投資上級者向けの取引方法となります。

初心者の方は「下がり相場でも利益が出せる」、「レバレッジで大きな金額で売買ができる」など安易な考えでFXをスタートさせないようにしましょう。先にも申したように、チャートをしっかりと分析するなど必要な知識があります。どこでロスカットをするのか、利益確定はどの金額で行うかなど自分なりのルールを定めておかないと売買に失敗することが多いです。

仮想通貨FXで空売りの指値注文とは

仮想通貨FX空売り仮想通貨に限らず様々な金融商品のトレード経験があれば「指値注文」と言う用語を聞いたことがあるでしょう。仮想通貨FXの空売りでも指値注文が可能です。仮想通貨FXの空売りは「売り」から入りますのでいくらになったら売るかを決めることです。FXでは設定した価格よりも高い場合は注文は発生しません。あらかじめ売る価格を決めるので想定外に安い値段で売ってしまうことを防ぎます。自分なりにFXのルールに基づいて売れるのはメリットと言えます。

しかし、指定した金額にならないと、いつまでたっても注文が成立しません。注文が決まることを約定と言いますが取引量の少ない取引所では自分が思うように約定しないケースも考えられます。相場を読むことや利用する取引所をリサーチすることなど、やはり、初心者がいきなり始めるには難しいことが理解できると思います。あまりにも注文が成立しなければキャンセルも可能ですから、金額の指定ミスなども含めて約定前に対応しておきましょう。

もう一つ抑えてほしいのが成行注文との兼ね合いです。成行注文とは価格設定をせずに空売りしようとする時点で最も高い買いを出している注文と成立します。約定順位も定められていて成行注文は指値注文よりも順位が高くなります。つまり、指値で自分が注文しても成行注文が先に約定します。タイミングにより、指値注文が上手くいかないこともあるのです。

仮想通貨FXで空売りの逆指値注文とは

仮想通貨FXの空売りはハイリスク・ハイターンと言える取引方法です。「どこで売って」、「どこで買うか」の見極めが難しい手法でもあります。自分なりのタイミングで売っても価格上昇相場に転じる可能性もあります。そこで重要なのが何度か申している「損切り」です。仮想通貨FXの空売りにおいての損切は「あらかじめ自分が決めた価格まで上昇したら買う」ことです。(設定した金額まで達したら成行注文になるストップ注文)

そして損切りする金額をあらかじめ決めることを「逆指値注文」と言います。逆指値注文をすれば損失のリスクを回避できます。ところが、逆指値注文をしても、価格変動が激しいと思いのほか悪い注文での成立も考えられます。逆指値を設定し、その金額になったら指値注文に移行する注文方法もあり、ストップリミット注文と言います。ストップ注文とは異なり、価格変動があっても自分の思う金額で損切できます。注意点はストップ注文と同様で、希望している金額で売れるかどうかです。

空売りで損失が出るのは相場が上昇しているときです。現物取引や仮想通貨FXでも買いからスタートしている投資家にとってはまたとないチャンスですし、簡易に売りに出す人はいないでしょう。よって、注文の偏りから逆指値注文が成立しにくいのです。どんどん損失が増え、預けた証拠金を上回る損失になると不足している金額を支払わなければなりません。中には不足金を支払わなくても良い取引所もありますので、空売りのリスクを回避したい場合は利用すべきでしょう。