2017年末のビットコイン大高騰に伴い、私たちの生活に『仮想通貨』という言葉が急激に浸透してきました。これは、その名の通り日本円やアメリカドルと同じように通貨として使用することが可能です。しかし通貨以外にも海外への送金や投資など、その用途は多岐に渡ります。今回はその中でも仮想通貨を利用した投資である『レバレッジ取引』に関して説明していきます。レバレッジ取引とは?といった基本的な情報からレバレッジ取引を行う際のレバレッジのメリットやレバレッジの注意点まで徹底的にレバレッジについて解説していきますので、レバレッジ投資の際の参考にしてみてください。

レバレッジ取引は仮想通貨でもできる

そもそもレバレッジ取引とはどういう意味なのでしょうか?まずはレバレッジ取引を理解するために、簡単にレバレッジについて解説していきます。「レバレッジ」とはてこの原理を指し、小さい力を利用して大きな力を発揮することを意味します。そして投資におけるレバレッジ取引も同じ意味であり、レバレッジで元手の資金よりも大きな金額を動かすことができます。

ちなみにレバレッジ取引を利用したレバレッジ投資方法は主にFX、信用取引、先物取引の3つに分類されます。レバレッジ取引は仮想通貨FXに分類されます。実際には自分の元手の金額よりも、さらに大きな金額を動かすことが可能です。また、レバレッジでどのくらい大きい金額かというと、5倍〜最大25倍までです。ではなぜこのようなことが可能なのかを、簡単にレバレッジについて説明していきます。

なぜレバレッジをかけて投資を行うことができるかいうと、レバレッジ取引では差益決済が行われているからです。例えば自己資金が5万円、レバレッジを5倍に設定した場合は最大25万円のトレードが可能となります。そこで1BTC=20万円の時に1BTCを購入し、1BTC=22万円になったタイミングで決済をしたとします。すると自己資金の5万円とレバレッジをかけた17万円を差し引いた2万円を利益として得ることができます。このようにして、レベレッジ取引ではたくさんの資金を動かすことができます。

レバレッジ取引を仮想通貨で行う

仮想通貨を利用してのレバレッジ取引にはメリットやデメリットが存在します。まずはレバレッジ取引を行うメリットから見ていきましょう。まず一つ目にして最大のレバレッジでのメリットは、やはり大きなリターンを狙うことができるという点です。レバレッジを利用するということは動かせる資金が大きいということであり、これはたくさんのコインを買うことができるということです。

例えば1BTC=10万円だと仮定し、これを10万円(1BTC)分と100万円分(10BTC)買うとします。そして後に1BTC=15万円に上昇した際に売却すると10万円分では5万円の利益を得られるのに対し、100万円分では50万円の利益を得ることができます。つまり、価格が上昇するのであれば、より資金を持っていた方が後々得られる利益も大きくなるということです。

そして2つ目のメリットとしては、レバレッジ取引は少額から始められるという点です。先ほどは10万円の自己資金を例に出しましたが、実際は1,000円程度からでもレバレッジをかけることは可能です。まずはやり方の流れなどを知る際は、レバレッジをかける金額は少額からスタートすることもオススメです。ただし、1,000円ではレバレッジをかけても大きな額にはならないため、レバレッジで利益を出したい場合は最低でも1万円を目安に用意しましょう。

そして最後3つ目のメリットとしては、基本的にはレバレッジ取引では借金を抱える心配はないということです。FXなどは失敗したら借金まみれになるというイメージもありますが、そういった心配は必要ありません。なぜなら、仮想通貨FXができる取引所では基本的に「高証拠金維持率」または「追証が無いこと」がルールとして適用されているからです。

「証拠金維持率」とはレバレッジ取引を行う際に最低限必要な費用です。設定率を下回るとレバレッジでの自動売買ができなくなってしまいます。そして「追証」とは、追加で証拠金を必要とすることです。一定の証拠金を下回ってしまうと、証拠金を追加しないと再売買が行えなくなります。つまりある程度損をしたら、その時点で勝手に売買が行えなくなるというルールが用意されているということです。

レバレッジ取引を仮想通貨で行うメリット・デメリット

今まではレバレッジ取引を行うメリットを紹介してきましたが、もちろんローリスクハイリターンというようなうまいことはこの世にはありません。大きなリターンを得るためにはある程度のリスクを負う必要がありますので、レバレッジでのデメリットや注意点を2つ説明していきます。

まず1つ目のレバレッジでのデメリットとしては、手数料が高いという点です。大体どこの取引所でも手数料は設定されており、これは1日ごとにかかってきてしまいます。そのため長期になればなるほど手数料が高くなってしまいます。レバレッジ取引を行う場合は短期取引を視野に入れて考えましょう。

続いて二つ目のレバレッジでのデメリットとしては、初心者には向かないという点です。先ほど手数料が高いため、やるのであれば短期取引で行うべきと説明しました。しかし、実は短期取引よりも長期取引の方が比較的簡単なのです。長期であれば「なんとなく上がりそう」で買えますが、短期の場合は売買のタイミングをしっかりと考える必要があります。そのため、基本的には初心者の方には向いていないといえるでしょう。

レバレッジ取引ができるオススメな仮想通貨取引所

仮想通貨 レバレッジ取引実際にレバレッジ取引を行う場合にオススメな取引所を3つ紹介していきます。それぞれの特徴やメリット・デメリットまでを解説していくので、選ぶ際の参考にしてみてください。まず一つ目が、GMOコインです。GMOコイン最大の特徴は、レバレッジ取引に特化したアプリ「ビットレ君」を利用してFXを行える点です。このアプリは見やすく、そして分かりやすく設計されているため、FX初心者の方でも安心して利用することができます。ただし、取り扱い通貨は少なくマイナーなコインもないためアルトコインFXが行いたい方にはあまり向いていません。

続いて2つ目はDMM Bitcoinです。DMM Bitcoinは大手DMMグループが運営している取引所のため信用度が高く、国内でも人気となっています。取り扱い通貨もGMOコインより多く、人気なアルトコインXEMを利用した取引も可能です。しかし、レバレッジが最大5倍までですので、少ない資金で大きな利益を狙いたい方には向いていません。

そして最後3つ目はBit Pointです。Bit Pointは上記の取引所と比べるとあまり知名度はありません。しかし、メリットとしてレバレッジが25倍までかけられるという点を挙げらます。つまり小さい資金で大きな利益を狙いたい場合にはオススメな取引所です。ただしGMOコイン同様に取り扱い通貨はあまり多くないため念頭に置いておきましょう。

レバレッジ取引を仮想通貨で行う際はリスクも高い

今回はそもそもレバレッジ取引とは?といった基本的な情報でレバレッジ取引を行うメリットとデメリット、そしてオススメな取引所までを紹介してきました。実際にレバレッジを利用することで、少ない資金で大きな金額を動かすことができます。

また、一般的にイメージされているFX=負けたら借金というようなことも基本的にはありません。こうした事態を防ぐためにさまざまなルールが適用されています。ただし、もちろんメリットだけではありません。もちろん手数料が高かったり、初心者には向いていないなどのデメリットもあります。

このように、レバレッジ取引を行う場合はメリットもありますがデメリットも存在しています。そのため実際に取引を行う場合は余剰資金を用意し、事前に勉強した上で挑戦しましょう。生活に支障のない範囲内で、楽しくトレードを行いましょう。