仮想通貨FXにおいて勝率を上げるためには、テクニカル分析が重要です。仮想通貨FXは大きな利益を上げることができる取引方法ですが、相場を客観的に判断し、今後の値動きを予想するテクニカル分析の手法を利用することで、損の回数を減らし、テクニカルで勝率をより上げていくことができます。ここでは、仮想通貨FXにおけるテクニカル分析について詳しく解説していきますので、仮想通貨FXで勝つための方法を身に着けていきましょう。

仮想通貨FXではテクニカル分析でトレンドを把握

仮想通貨FXではテクニカルでトレンドを把握することができます。トレンドとは、FX相場の大きな流れのことを言い、仮想通貨FXで勝率を上げるためには、今上昇トレンドなのか、下落トレンドなのかをまずは学ぶことが大切です。

なぜならば、仮想通貨FXに限らず、株や仮想通貨FXなど金融取引全般においては、トレンドの流れに逆らわずに売買する「順張り」の方が損をしにくく、勝ちやすいと言われているからです。FXにおける上昇トレンドの時に買うこと、もしくは下落トレンドのときに売るなど、相場の流れと同じ方向にポジションを持つことを順張りと言います。FXでの順張りには、まずはFX相場のトレンドを把握する必要があります。

方法は色々な種類がありますが、テクニカルの基本的なものとして「移動平均線」があります。移動平均線は「短期」「中期」「長期」があり、これらの移動平均線を組み合わせて相場を検証します。移動平均線が上向いていれば上昇トレンド、下に向いていれば下落トレンドと判断し、この移動平均線をもとに検証することでFX相場の大きな流れを把握することができます。

そして、移動平均線を使った方法で有名なものが「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」です。短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に抜けることを「ゴールデンクロス」といい、強い買いサインとなります。仮想通貨FXを本気で行っている人達は、皆テクニカル分析を行っていますので、このゴールデンクロスが出たときには皆が買うことになります。テクニカル分析によって、より上昇トレンドが強くなり、価格が上がっていくという仕組みです。

逆に、デッドクロスとは、短期移動平均線が中期移動平均線を上から下に抜けることをいい、はっきりとした売りサインとなります。大勢の人がデッドクロスを見て売るため、価格の下落は多くなっています。仮想通貨FXにおいて勝率を上げるには、無駄なポジションを持たず「ゴールデンクロス」が出たら買って、「デッドクロス」がでたら売る、というだけで勝てるというほど、FXでは明確で強いサインとなっています。

仮想通貨FXのテクニカル分析で使われるオシレーター

仮想通貨FXにおけるテクニカル分析のひとつとして、オシレーター系テクニカル分析と言われる手法があります。テクニカル分析の移動平均線を基本的な知識とするならば、オシレーター分析は一歩踏み込んだ手法であると言えるでしょう。オシレーターとは振り子という意味があります。振り子が左右に揺れるように、相場も常に上下に変動し、波のような形になります。そして、その相場の上下の揺れをテクニカル分析するための手法がオシレーターとなり、FX相場の価格が上がりすぎていないか、もしくはFX相場の価格が下がりすぎていないかを判断する手法となっています。

オシレーター分析で利用するテクニカル分析の指標は「RSI」と「MACD」です。RSIは、Relative Strength Indexの略で、オシレーター系分析手法の中でも有名な手法の中のひとつです。RSIが70%以上の場合は「価格が上がりすぎており、今後下落する可能性が高い」と判断することができ、逆にRSIが30%以下の場合は「価格が下がりすぎており、今後上昇する可能性が高い」と判断することができます。

このオシレーター分析は仮想通貨FXだけではなく、為替や株でも利用されている信頼性が高い方法です。しかし、仮想通貨FXの場合は「買われすぎ」と思われる場面でも、2017年年末のビットコインやリップルのように、RSIを無視してどんどん価格が上昇する場面があります。そういったことを加味すると、仮想通貨FXにおいては、主に「売られすぎ」である判断に用いることがFXでは安全だと言えるかもしれません。

テクニカル分析の中のオシレーターで利用するもう一つの指標として「MACD」がありますMACDはMoving Average Convergence Divergenceの略で、比較的ゆっくりと動くという特徴があります。MACDが上向いていると「買い」、下を向いていると「売り」とテクニカル的に判断できます。

仮想通貨FXのテクニカル分析を組み合わせると精度がアップ

仮想通貨FXのテクニカル分析において、複数の方法を組み合わせて使うとよりテクニカル分析の精度が上がり、信頼度も高まりますのでおすすめです。移動平均線、RSI、MACDは単体でももちろん利用価値はありますし、信頼度も高いのですが、仮想通貨FXを専業にしている人達はこれらの分析方法を組み合わせて利用している人が多く、組み合わせることでより勝率を上げることができます。仮想通貨FXの勝率や経験値をもう一段階上げたい場合は、テクニカル分析手法を複数組み合わせて使うようにしましょう。

FX相場の動きを分析するテクニカル分析は、「トレンド系テクニカル指標」である移動平均線以外にも一目均衡表やボリンジャーバンドなどがあり、「オシレーター系テクニカル指標」にはRSIやMACDがあり、これらを組み合わせてテクニカル分析を行う場合は、トレンド系とオシレーター系を組み合わせることがおすすめです。

しかし、オシレーター系同士を組みあわせて判断することもあるのですが、MACDとRSIを同時に使う場合、どちらを優先すれば良いのか迷うことがあります。RSIは下を向いているのに、MACDが上向きに反転したということが起きる場合は、テクニカル的にはどちらの判断を優先すれば良いのでしょうか。

MACDはもともとなかなか方向感を変えないという特徴があり、そんな中RSIに先立ってMACDが反転した場合は、RSIよりも信頼性が高いと捉え、MACDを参考にします。つまり、RSIよりも精度は高いということです。どちらも同じ方向を向いているとわかりやすいのですが、判断が分かれた場合は、なかなか方向を変えない性質があるMACDの方向性を優先するようにしましょう。

仮想通貨FXのテクニカル分析を初心者が使いこなすコツ

仮想通貨FXテクニカル分析仮想通貨FXのテクニカル分析で初心者が使いやすいものは、テクニカルで有名な移動平均線と一目均衡表、RSIです。まず、テクニカルで有名な移動平均線は、現在上昇トレンドか下落トレンドを判断するために使います。そして、FXでも強いサインである「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」が出現するかどうかを観察し、それらが出たらその流れに順張りしてポジションを持つことで利益を出すことが期待できます。

一目均衡表は5本の線を用いて分析する手法なのですが、一目均衡表をチャート上に表示させると、線に囲まれた雲のようなものが出現します。それが抵抗体として働くことが知られており、例えば上の方に雲があれば価格上昇を妨げ、逆に下の方に雲があれば、下落をとどめる役割をします。そして、雲が厚ければ厚いほど強く作用することが知られています。

FXの上昇トレンドであっても、上部にこの雲がある場合は跳ね返される可能性がありますので、価格上昇は雲とぶつかるところ、つまり雲の下限で一旦止まることが予想できます。価格下落時も同様に、一旦雲に跳ね返される可能性がありますので、チャートの下部に雲があった場合は、下落局面でも雲の上部のラインで一旦価格下落が止まることが予想できます。

RSIは、70%以上になると買われすぎと判断され、調整の売りが入る可能性がありますので、買われすぎの段階でショートして売るか、もしくは調整売りがはいって価格が下落することを想定して、下の方で買い指値を入れておくか、二つの戦略を考えることができます。このように、移動平均線と一目均衡表、RSIは比較的使いやすいテクニカル分析手法となっていますので、実際に自分なりにテクニカル分析をしてトレードをし、経験を積み重ねていくようにしましょう。

仮想通貨FXのテクニカル分析でおすすめの分析ツール

仮想通貨FXのテクニカル分析をする際におすすめの分析ツールはTrading View(トレーディングビュー)と呼ばれるツールです。このTrading View(トレーディングビュー)は日本だけではなく、世界中のトレーダーに愛用されているチャート分析サイトであり、仮想通貨FXはもちろん、株や為替、金や原油など、世界中の金融商品のチャートを表示することができます。

仮想通貨FXにおいても、ビットコインだけではなく約30種類のアルトコインを表示することができますし、日本円だけではなく、ドル建てや韓国ウォン建てなど、様々な通貨建てのチャートを見ることができます。また、利用できるテクニカル指標は約200種類以上に及び、高度なテクニカル分析を行うことが可能となっています。

このTrading View(トレーディングビュー)は、無料版と有料版があり、無料版は最大3つのインジケーターを同時に表示することができます。例えば、移動平均線と一目均衡表、RSIは同時に表示することができますが、4つ目にMACDも同時に表示させたい、という場合は有料版に登録する必要があります。しかし、初心者はまずは3つの指標を選び、それらを使いこなせるようにしましょう。その後、様々なインジケーターを使ってみたいと思ったならば、有料版に登録し、もう一歩上のレベルを目指すことをおすすめします。