仮想通貨FXは大きな利益を出すことができる取引方法ですが、追証や証拠金維持率など、仮想通貨FX特有のルールや仕組みがありますので、しっかりと理解をしてから始めることが大切です。難しいと感じるかもしれませんが、仮想通貨FXの仕組みは一度理解してしまえば簡単です。ここでは、仮想通貨FXの仕組みやルールを解説していきますので、これから仮想通貨FXを行いたいという人は是非参考にしてくださいね。

仮想通貨FXのオススメ取引所やアプリ

仮想通貨FXでのオススメ取引所やアプリは多く、どこですれば良いか迷ってしまう人も多いでしょう。仮想通貨FXを行うことができる取引所は多くありますが、その中でもオススメのを選ぶポイントとしては、「環境が良く、サーバーが強くシステムがフリーズ(凍結)しにくいところ」「セキュリティがしっかりとしており、預けている資産を安全に保管してくれるところ」「大きなレバレッジをかけられるところ」「通貨ペアが多いところ」「手数料やスプレッドが低く、コストが抑えられるところ」が挙げられます。

仮想通貨FXを行う場合は、特に環境が重要となりますので、この点に着目して選ぶことをオススメします。仮想通貨FXでは一瞬の判断で大きな損失が出たり、逆に大きな利益を出すこともできるのですが、その判断するタイミングは「局面」と呼ばれ、自分だけではなく、他のトレーダーが大量の売買注文を出すタイミングと重なります。その結果、サーバーに大きな負荷がかかることとなり、システムに不具合が出ることがあるのです。

ここで環境が悪いと、取引画面がかたまってしまって操作ができなくなり、損切りや利確の注文を出せなくなった結果、大きな損失を出す人がかなり多くなっています。すぐに損切りすれば損失は数万円で済んだのに、注文が通らなかったために暴落を見ているしかなく、決済できたときには数百万円の損失になっていたという人も少なくありません。このような状況が頻繁に起きていることを考えると、仮想通貨FXを行うオススメの取引所は環境が良く、サーバーがしっかりしていて負荷に耐えられるところが良いのです。

仮想通貨FXを行っている人に人気の取引所は「ビットメックス(BitMEX)」「DMMビットコイン」「GMOコイン」「BITPOINT(ビットポイント)」です。特にビットメックスは海外の取引所になるため、レバレッジを100倍まで掛けることができ、少額の資金で大きな利益を狙うことができます。国内では、GMOコインのアプリが高い評価を受けており、外出時にスマホでも相場をチェックして取引をしたいという人は、使いやすいアプリを提供しているGMOコインがオススメです。

仮想通貨FXで重要となる証拠金維持率

仮想通貨FXでは、証拠金維持率の仕組みをしっかりと理解しておくことが大切です。仮想通貨FXでは、まず取引所の口座に証拠金となるお金を入金し、そのお金にレバレッジ率を掛けた額を取引することができます。例えば、口座に10万円入金して5倍のレバレッジをかけた場合は50万円、10倍のレバレッジを掛けた場合は100万円分の取引を行うことができます。

しかし、含み損が出た場合は、含み損が一定のラインよりも大きくなると強制的に決済されたり、追証といって追加の証拠金を数日以内に入金しなければならなくなりますので、証拠金維持率が、取引所が定めた率よりも低くならないように、常に管理する必要があります。仮想通貨FXにおいて、強制決済されると損失が確定してしまいますし、追証を追加に入金するということは、金銭的に負担が増えるということになります。証拠金維持率は常にチェックして確認し、定められた維持率よりも高くキープする必要があるのです。

証拠金維持率を計算する式は、「証拠金維持率」=「有効な証拠金(口座の資産残高―含み損)÷取引証拠金×100」となります。この証拠金維持率はどの取引所でも取引画面に表示されていますので、簡単に確認することができます。よって、強制ロスカットになる証拠金維持率、資金の追加差し入れ(追証)が必要になる証拠金維持率は違いますので、利用している取引所の基準をしっかりと理解しておくことが必要です。ポジションを建てる場合は、この維持率を見て、余裕がある状態で買いもしくは売りの注文を入れるようにしましょう。

仮想通貨FXでの追証

仮想通貨FXにおける追証とは、最初に預けた証拠金とは別に、追加で資金を入金することをいいます。仮想通貨FXでポジションを持っていて、その含み損が一定の額以上になると、証拠金が足らなくなってしまいます。そういった場合に追加で証拠金を入金することで、強制決済を防ぎ、そのポジションを持ち続けることができます。追証を入れることで強制決済を回避することができれば、含み損を抱えたままでポジションを保持することができますので「利益が出る状態になるまで待つ」という選択もできるようになります。

しかし、逆に追証を入れてポジションを保持することで、どんどん損失が膨らむ場合もあります。相場の値動きが、自分が思っていた方向と別の方向に動いたときに含み損が出るわけですが、そこで損切りをせずにポジションをずっと持っていたり、売り増しもしくは買い増しをすると、最終的には損失が膨らみ、全財産を失ったり、借金を背負うこともあり得ます。

追証が出る段階までポジションを保持するのか、追証が出る手前で「自分の見通しが違っていた」と判断して損切りをするのかという判断も大切です。追証が出そうになるほど含み損が膨らんだときには、ポジションをそのまま持ち続けるか、損切りするかを考える重要なタイミングであるととらえ、熟考して判断するようにしましょう。

仮想通貨FXは売りからポジションを建てられることがメリット

仮想通貨FX取引仮想通貨FXの一番のメリットは、売りから取引を始められるということです。つまり、株の空売りと同じように、最初に売って、決済の時に買い戻すことで、「下がったときに利益を出す」ことができる取引方法となっています。仮想通貨はストップ高やストップ安がないため、売りでも買いでも大きな利益を出すことができます。しかし、現物取引のみの場合は、相場が下落トレンドの時には、どれほど将来性が高い仮想通貨を買っても、相場に引きずられて下がってしまい、損失が出てしまうことになります。

しかし、仮想通貨FXであれば、下がると予想したときに「売りからポジションを建てる」ことをすれば、価格が下がれば下がるほど利益が出るということになります。つまり、仮想通貨FXでは、相場が上がっているときも、下がっているときも利益を出す取引をすることができるのです。これが、現物取引と違い、売りからポジションを取ることができる仮想通貨FXの最大のメリットと言えます。

仮想通貨は株や他の金融商品と比べ、時間の流れが5倍ほど早いと言われています。それは、仮想通貨取引は24時間365日休みなく行われているからです。よって、上昇トレンドと下落トレンドが交互に頻繁に訪れることになるので、下落トレンドでも利益を出すことができる仮想通貨FXはメリットが大きいことになります。また、仮想通貨は暴騰することもあれば、暴落することもあります。現物取引であれば暴落時は損切りをするか、見ているしかできないことになりますが、仮想通貨FXで売りからポジションを建てれば、暴落で利益を出すことができます。仮想通貨FXは売りからポジションを建てられることで、相場に柔軟に対応することができ、これが最大のメリットと言えるでしょう。

仮想通貨FXを両建てしてリスクを減らす方法

仮想通貨FXにおけるリスクを減らすには、両建てしてポジションを持つという方法もあります。両建てとは、買いと売りの両方のポジションを同時に建てて、相場の動きに合わせてどちらか一方を決済し、利益が出ている方のポジションを長く持つことで利益を出すという方法です。

例えば、仮想通貨FXでビットコインが50万のときに「買い」と「売り」のポジションを持ち、相場が動くのを待ちます。そして、ビットコイン価格が上昇を始めた場合は、売りのポジションを少額の損失ですばやく損切りし、「買い」のポジションをそのまま持つことで、利益を伸ばすことができます。相場の動きを確認してから、有利な方のポジションを保持すれば良いことになるので、大きな損失が出にくい、リスクが低い方法と言えます。

しかし、仮想通貨は値動きが激しいことが特徴で、時には10%値上がりした直後に20%下落する、といったような値幅が広い動きをすることがあり、そういった場合は両方のポジションで損失が出る可能性もあります。両建てだからリスクがゼロになるというわけではなく、両建てだからこそ大きな損失を被る場合もありますので、両建てのポジションを持つときには、より慎重に取引を行うようにしましょう。