ビットコインについて、外国為替や株式売買の様な市場取引を想像されてる方が多いと思います。ビットコインは本当に儲かるのか?ビットコインは価格変動が激しくリスクが怖い!そんなお考えをお持ちの方は、マイニングという方法をご存知でしょうか?この方法は他の金融商品には無いビットコインなどの仮想通貨ならではの手法で、トレードとは全く違い、地道にコツコツ、ビットコインで稼いでみたいという方には最適な方法です。
マイニングとは「採掘」という意味で、金や銀を発掘する作業になぞらえておりますが、実際には仮装通貨の取引の確認と承認の作業をする事です。ビットコインにはブロックチェーン技術というのが使われており、実質改ざん不可能な仕組みになっています。このブロックチェーンに、ビットコイン取引の確認と承認の作業を行い、その報酬としてビットコインが貰えるのがマイニングという訳です。ではその内容を詳しく見ていきましょう。
ビットコインのマイニング の仕組み
ビットコインにはブロックチェーン技術が使われており、簡単に説明すると一定の記録を書き込んだデータ(ブロック)をチェーンの様に数珠つなぎをしていくのですが、このブロックに対し、最初にビットコインの取引情報を承認しブロックチェーンに書き込んだ場合に、その報酬として新たに発行されたビットコインが貰えるという事になっています。そして一度マイニングされたデータは改ざんする事はできなくなり、証拠データとして永遠と残っていくのです。
この様に、ビットコインのマイニング作業を行う事で「データを改ざんする事ができなくなる」ことと「新しいビットコインを発行する」ことという二つの重要な役割があります。
ビットコインのマイニングを行っている事業者ランキング
ビットコインのマイニング方法については「ソロマイニング」「プールマイニング」「クラウドマイニング」というやり方があります。簡単に説明すると、ソロマイニングは自分で行い、プールマイニングはマイニングをしたい人が集まって、自分も込みでビットコインのマイニングを行う事です。そして3つ目のクラウドマイニングは、事業者や団体に出資し、その事業者が出した結果と、自分が出資した金額に応じて収入が貰えるものです。現在ビットコインのマイニングを行っている事業者の上位3社をご紹介します。
AntPool
中国で創設された世界最大のシェアを誇るプールマイニングの運営会社です。それだけでは無く、ビットコインのマイニング用機器の製造、販売も行っています。ビットコインのマイニング機材でも大きなシェアを誇っております。
F2Pool
こちらも中国最大大手のマイニングプール運営会社です。一日に生み出されるブロックチェーンのブロックの10%弱がこちらから生み出されており、それだけの計算能力資源の高さから、ビットコイン開発の発言力が大きいと言われています。
BTC.com
こちらは2018年6月現在、ビットコインのマイニングの26.5%を占めている、中国の大手プールマイニング事業者になります。AntPoolと同じグループ会社であり、BTC.comも同じくらいのシェアを誇っています。
ビットコイン のマイニング 報酬
ビットコインのマイニング報酬はビットコインで支払われます。前述いたしましたが、ビットコインのマイニングを行う事で、新しく発行されたビットコインによる報酬を得る事ができます。報酬に関しては、報酬が半減するという「半減期」という時期が設定されています。半減期とはビットコインの新規発行量が4年に一度半減する事になっており、これはビットコインの需要と供給の為の調整を行う為に設定されたと言われています。これによりビットコインの価値の上昇を促し、インフレの防止ができる為と考えられております。その為、半減期の時期には報酬が半減します。過去には2012年、2016年に行われており、次は2020年頃に行われる予定です。
4年に1度の理由として、ビットコインの基幹技術のブロックチェーンのブロックが、ビットコインのマイニングを行う人や事業者(マイナー)によって約10分に一つ作られており、ブロックが追加されることでビットコイン取引の承認が完了します。そしてこのブロックが21万個生成されたときに半減期が起こる様にビットコインには設定されているからなのです。
その他にもビットコインのマイニング報酬に関して懸念があります。それはビットコインには発行の上限が設定されているのです。ビットコイン発行枚数は2100万枚と限定されていますが、すでに約1700万枚が発行されておりますが、現時点では上限に達するには2140年と言われております。
ビットコイン のマイニング コスト
ビットコインのマイニングにおけるコストは3つあります。一つ目は装置にかかるコストです。マイニングを行うには自宅用のパソコンでも可能ですが、現在ではクラウドマイニングやプールマイニングにより非常に困難です。事業者にしてもマシンは非常に高額で一台数十万のマシンを何台も揃えなくては意味がありません。
2つ目のコストは電気代です。高額なマシンを何台も稼働させるには相当量の電力を必要とします。また、高速処理を行うマシンから発生した熱は故障の原因にもなりますので、マシンを冷やすための冷却装置の電力も必要となってきます。これを24時間365日稼働させなければなりませんので、大規模にビットコインのマイニングを行う事業者はまさに工場並みの電力料金がかかる事になります。
3つ目は、これらの装置を維持管理する費用コストです。マシンを数十台構えた上で冷却装置の設置。更にそれらを管理するシステムや人員の費用などの諸経費です。
ビットコイン のマイニング ビットクラブ
ビットクラブというのはマイニングを行う企業ではなく団体の一つで、専門家やプロで作られたビットコインのマイニング集団です。データセンターが北欧のアイルランドにあること以外、団体の所在地等が存在しない為に信用度が低いのですが、実際に2014年からマイニング事業に乗り出している団体です。ビットコインのマイニングを行っている会社としては全体の4%ですが、BitFury(ビットフリー)とパートナーシップ契約を結んでいるので、合わせると全体の12.4%となり、業界トップのAntPoolに次ぐシェアになります。
ビットクラブの最大の特徴として、マイニングで得られる報酬の他にクラブに入会する会員を紹介する事により、報酬を貰える事ができます。さらに紹介した会員が他の会員を紹介しても報酬が得られるという、ネットワークビジネス的な手法で会員数を伸ばしています。仮想通貨関連の評判があまり良くないビットクラブですが、その理由としてあまりにも情報が少なく、信ぴょう性に欠ける情報しかない事です。また会員から集められた資金をどの程度運用し、どの位がコストに回っているのかが全く分からないので、これも悪い噂が立つ原因とも言えます。利用する際には自己責任という事を肝に銘じて、周囲に迷惑の掛からない様にするようにしましょう。
ビットコインのマイニングを行うにあたって、ソロマイニングでは難しい状況にあります。マイニングを行う会社や団体は世界中に存在し、その技術や知識、経験を活かして新たなマシンを開発したりするなどしておりますので、もはや個人では太刀打ちができません。プールマイニングやクラウドマイニングを行うにあたっても、しっかりと情報収集を行い、必ずリスクがある事を考えながら、ご自分が納得できる会社や事業者、団体などを選んでいきましょう。