仮想通貨はビットコインだけでなく、アルトコインと呼ばれるビットコイン以外の仮想通貨が存在する。現在、ビットコインが異常なまでに高値がついているだけでなく、乱高下が激しく、とても手が出せるような状況ではない。しかし、全世界はビットコイン以外の仮想通貨に注目している。その中に急騰するかもしれないアルトコインが眠っているのが理由だという。
XEM(NEM)が現在でも上昇している
注目してほしいのはXEMという仮想通貨だが、12月初日辺りで25円前後に維持していたのが、現在は70円台にまで届こうとしている。一時的に80円台にまで急騰したこともあり、XEMに投資した人々の中に、総資産が増えて歓喜の声を上げたりした人もいたとされる。なぜここまで急騰したのかは現時点で不明だが、様々な仮説が飛び交っている。その仮説のひとつが、WeChatと呼ばれるアプリの提携だ。
WeChatとは、中国のIT企業テンセントが開発した無料インスタントメッセンジャーアプリで、簡単に説明すると、LINEやSkypeといったアプリとほとんど同じ機能を持っている。提携すれば、XEMのアドレスとWeChatのIDを紐づけすることができて、WeChatでXEMを送金できるようになるとされる。このシステムが確立すれば、便利になると期待できるのだが、実は誤報である。
本当の情報は「第三者がWeChatでXEMを送金できるシステムまたはアプリを作った」というものだ。簡単にいえば、WeChatとXEMは提携しているのではなく、XEM側がWeChatに関係なく、勝手にシステムを作ったと解釈できる。情報が誤報だったとはいえ、価格を維持しているのは事実だ。
価格が上昇すれば、XEMに投資している人は資産を増やすことはできるが、逆に下がれば、損をする人はいても、安く購入できるようになる。安く購入して、それが上昇した状態になれば、真の意味で資産を増やせるが、見極めが大切なのは言うまでもない。
XRP(リップル)が急騰しているそのわけ
XRPもXEMと同様、12月初日までは20円台だったのだが、現在は100円にまで届こうとしている。XRPが急激に値上がりしたのは、XRPに投資している人にとっては喜ぶべきことだが、これから投資しようとしていた人にとっては残念な気持ちのようだ。値上がりする前に安く買いたかったという理由もあるが、それでも購入を検討している人は多い。しかし、手が出せない。その理由は、乱高下が激しい仮想通貨に手を出しづらいとされている。
XRPが急騰している理由は主に、大手銀行や地方銀行などが連携して、アプリによる送金システムを開発しているなどが挙げられる。仮想通貨は通常、国内の取引所でも、海外の取引所でも、受取用アドレスを知れば送金が可能になる。もうひとつは、XRPを使った決済システム。XRPの決済システムをすでに導入しているところがあり、日本人だろうと外国人だろうと、XRPという仮想通貨を利用することで、支払いを済ませることができるという。
現在は100円に届こうと伝えたが、将来的に2万円以上になると予想。現実に、アルトコインのひとつであるETHやXMRやZECなど、すでに万単位に達している。DASHは10万円に届く一歩手前で、BCHは20万円一歩手前である。これらはもともと、現在のXEMやXRPと同じ価格だったが、現在はすでに1万円に達して、10万円に達した。XEMにも言えることだが、XRPが2万円以上になると予想したのは、これらが根拠でもある。
0~1円のアルトコインについて
この部類のアルトコインは草コイン(シットコイン)と呼ばれるものである。0~1円の草コインは投資しやすく、これらのコインを安く購入できるのが魅力的だが、同時に大きなリスクがある。草コインの価格に関する定義はないが、自分は0~1円が草コインだと考える。中には、0~10円とか、0~20円とかなど、それぞれが定義として考える人は多いが、とにかく安いがリスクはあるという点については共通している。
草コインを含むアルトコインは、ビットコインより魅力の高い投資対象だ。言葉は悪いが、富裕層の下の中間層より下である貧困層でも、500円とか1,000円などを投資して、時を待つだけで一攫千金を狙えるチャンスがある。当時はまだ草コインに等しかったビットコインを約2,400円投資して、4年後には約7500万円になったというケースもある。これは、ビットコイン以外の仮想通貨も言えることだ。
まだ安い段階で値上がりしているなら、その仮想通貨が投資対象と認識していい。しかし、ビットコインのような100万円単位の仮想通貨は、しばらく出てこないと認識しなければならない。とはいえ、希望を持つことは大事である。投資した額が大きければ大きいほど、少しの値上がりだけで莫大な利益をもたらすからだ。ことわざで言う「塵も積もれば山となる」である。
現在、ビットコインを含む仮想通貨は全部で1,000種類以上に達している。その中から、ダイヤモンド原石となるかもしれない仮想通貨を見つけ出すのは、至難の業といっても過言ではない。
急騰する仕組みについて考察してみた
仮想通貨が急騰する仕組みについても触れたが、具体的に説明すると、仮想通貨に対する様々な対策や技術革新などが行われていると予想する。根拠は、ビットコインがなぜ100万円単位にまで上がったのかにある。海外では、ビットコインを使った仮想通貨決済サービスを導入しているので、ビットコインだけで買い物など様々なサービスに対応するようになっている。
確かに、使い道が広い、利用頻度が高い、購入者が増えた、技術的革新やその他の対策などといった要素がひとつでもあれば、値上がりは期待できる。たとえその情報が誤報だとしても、一時的ながらの値上がりは期待してもいい。草コインでも、これらの要素が揃ったら、急激な値上がりにつながるということである。
ただし、値下がりの可能性を視野に入れなければならず、急激な値上がりは、急激な値下がりにつながりかねない。当時は安値で購入した仮想通貨が値上がりしても、損をする範囲ではないとはいえ、値下がりしてしまったら、せっかく得られる莫大な資産を掴み損ねることになる。どうすべきなのかというと、仮想通貨が目標金額に達したら、すぐに日本円に換えたほうが無難である。
逆に詐欺コインと呼ばれる仮想通貨についても注意する必要がある。詐欺コインとは、目的が資金集めのみの仮想通貨で、投資する価値がない。具体的な見極め方法としては、ビジネス性が感じられない、投機目的のコインなどが挙げられる。とはいえ、詐欺コインじゃなかったとしても、消えてなくなる仮想通貨も存在し、同時に新規に登場する仮想通貨があり、それがダイヤモンド原石になる可能性もある。
アルトコインひとつひとつの中身を知ることが重要
アルトコインが急激に上がるのは、様々な要素があることを説明したが、注目してほしいのは、将来性である。このアルトコインはどのようなものなのか、将来は決済に使われるのかなど、疑い深い目で見なければならない。アルトコインの多くが値上がりに期待できるものばかりだが、期待できないものも含まれている。
東京オリンピックの話になるが、東京オリンピックの時期が近づいてくると、外国人に向けたキャッシュレスサービスが展開されると予想できる。キャッシュレスサービスの中に、仮想通貨の決済サービスも含まれている。ビットコインやイーサリアムのような、すでに決済サービスに対応している仮想通貨のほとんどが、価格が高い傾向にあるのが予想の根拠である。
アルトコインひとつひとつが将来性に見込みがあるので、安い段階でアルトコインをたくさん買うか、独自に計画を立てて毎月数千円積み立てながら買い続けるなど、買い方だけでもたくさんの選択肢がある。売り方についてもそうだ。莫大な富を築いた投資家は、買い方と売り方も含めて、色々と工夫して、初めて成功に至る。
仮想通貨はまだ発展途上と言える段階だが、XEMやXRPのような将来性が秘めているアルトコインにも注目である。