アルトコインとは、ビットコイン以外の仮想通貨のことで、価格が低いため買いやすく、また大きな利益を出しやすい仮想通貨として知られています。ビットコインはすでに価格が高くなっているので、仮想通貨を買ってみる場合は、今後大きな価格上昇を見込めるアルトコインを探して投資するのがおすすめです。ここでは、アルトコインの特徴や選び方、投資方法について解説していきます。

アルトコインの種類はどれくらいある?ビットコインとの違いは?

アルトコインの種類は世界中で1,000種類以上あると言われています。日本の取引所では数種類しか買うことができないので、その数の多さに驚いた人もいるのではないでしょうか。アルトコインは、「その他のコイン」という意味があり、ビットコイン以外のすべての仮想通貨のことを指しています。そして、ほとんどのアルトコインはビットCOINのコードを基に作られていて、根本的な仕組みはビットCOINと変わりません。しかし、ビットCOINよりも優れた機能を持たせている特徴的な仮想通貨もあります。

ビットCOINよりも優れた特徴を備えているアルトコインは、ビットコインより送金スピードが速いリップル(XRP)や、ビットCOINにはない「スマートコントラクト機能」を備えたイーサリアムなどがあります。特に、イーサリアムが生まれた後は、イーサリアムのプラットフォームを使って「トークン」という形で簡単に仮想通貨を発行できるようになったため、右肩上がりで仮想通貨の数が増えていったと言う経緯があります。

アルトコインの特徴と選び方 将来有望なアルトコインはどれ?

アルトコインに投資するときの選び方のポイントは、投資におけるリスクの考え方によって変わります。リスクをあまりとりたくない場合は、時価総額が高いアルトコインの中から選びましょう。逆に、大きなリスクを取ってでも、大きなリターンを目指したいという人は、時価総額が100位以下のアルトコインを選ぶという方法もあります。

どちらにしても、アルトコインの特徴は、ビットコインに比べて価格が非常に低く、買いやすいということが挙げられます。ビットコインは200万以上の高値を付けたことがありますし、2018年秋現在でも、1ビットコイン=75万円前後の値がついています。それに比べ、時価総額2位のアルトコインである「イーサリアム」は約24,000円、「ライトCOIN」は約6,900円、リップルは約60円です。このように、アルトコインはビットコインに比べてかなり価格が安く、買いやすいことが特徴です。

また、時価総額が100位以下のものになると、1円台のアルトコインも多く、例えば時価総額162位のHydroというアルトコインは、0.43円となっています。このように、価格が1円以下のコインは「草コイン」とも呼ばれ、評価されずに消えていくものがある反面、高騰すれば100倍以上の価格上昇が狙えるとして、人気があります。

2017年に400円近い高値を付け、2018年秋の時点で約60円のリップルも、もともとは1円以下のアルトコインでした。1円以下のときにリップルを買っていれば、60円の段階でも、非常に大きな利益が出ていることになります。このように、将来性があるアルトコインを価格が安い時期に発見し、買っておくことができれば、将来大きな利益を期待することができるのです。

今後ビットCOINが数万円台になるといったように、大幅に下がることは考えられませんので、これから仮想通貨投資を行いたいという人には、まずは少額から投資できるアルトコインがおすすめです。時価総額が20位以内のものは、すでに市場から評価を得ているアルトコインということができるので、他のアルトコインよりはリスクが低いと言えます。逆に1円以下のアルトコインは、大きな利益が得られる反面、リスクも非常に大きく、価値がゼロになってしまうような危険性もあります。草COINに投資する際は「非常に大きなリターンを得られる可能性があるが、原資がゼロになってしまう場合もある」ということをしっかりと肝に銘じておくようにしましょう。

アルトコインのマイニングは儲かる?一番良い方法は?

アルトコインは、ビットCOINと同様にマイニングをして利益を出すことができるものもあります。マイニングは「コンピューターで膨大な計算を行い、一番早く答えを導き出した人が、その仮想通貨をもらうことができる」という仕組みです。ビットCOINのマイニングを行うと、高い価格のビットCOINをもらうことができるので、ビットCOINのマイニングは非常に人気があります。

しかし、ビットCOINの価格が高くなるにつれ、マイニングの競争も激化して、企業がマイニングに参入するようになってきました。彼らは高性能のコンピューターを使って、電気代が安い地域で我さきにとマイニングするようになったため、個人でビットCOINのマイニングを行うのは採算が合わない状況になってきています。このようなことから、個人でマイニングを行う場合は、まだ価格が高騰していない、競争相手が少ないアルトコインのマイニングがおすすめです。

個人でマイニングを行うには、個人でマイニングをする「ソロマイニング」、複数の人で協力してマイニングを行う「プールマイニング」。マイニング事業を行っている企業に投資をして、マイニングでコインをもらえたら、投資額に応じて報酬を分配するという仕組みの「クラウドマイニング」の三つがあります。

ソロマイニングは成功率が低いため、電気代ばかりかかって肝心の報酬がひとつももらえないということにもなりかねません。また、クラウドマイニングは、投資した企業が倒産したり、きちんと報酬を支払ってくれない場合もあるため、プールマイニングがおすすめです。プールマイニングでは、マイニングサイトで有名な「MINER GATE」を利用する方法があります。

このサイトを利用すると、パソコンとネット環境があればアルトコインのマイニングを気軽に始められるのでおすすめです。アルトコインのマイニングの競争率は比較的低いため、特別な専用機器ではなく、パソコンでも行うことができます。まずはこのようなサイトを使って、気軽にマイニングを初めてみるのが良いでしょう。

アルトコインの換金方法は?海外の取引所で購入した場合はどうなる?

アルトコインを換金するためには、日本の取引所でアルトコインを売り、日本円に替える必要があります。仮想通貨投資の初心者は、日本の取引所に入金をし、まずは取引所に上場されているアルトコインを購入することがほとんどです。買ったアルトコインの価格が上がり、利益が出る状態になり「売って利益を確定したい」と思えば、アルトコインを売り、日本円に替えます。そして、出金手続きを行うと、その日本円が登録してある銀行口座に振り込まれることとなります。

もし、仮想通貨投資に慣れてきた場合は、海外の取引所を利用して、様々なアルトコインを買うことが増えるかもしれません。その場合は、海外の取引所にビットCOINを送金し、アルトコインを購入することになりますが、それらを日本円に換金するには、どのようにすれば良いのでしょうか。たとえば、仮想通貨時価総額5位の「イーオス(EOS)」を売買する場合を考えてみます。

イーオス(EOS)は日本の取引所には上場していないため、海外の取引所にビットCOINを送金し、そのビットCOINでEOSを購入することとなります。その後EOSの価格が上昇し、売って日本円に替えたくなった場合は、まずEOSを売り、ビットCOINに変えます。そして、そのビットCOINを日本の取引所に送金します。そして、そこでビットCOINを売って日本円に替え、出金することとなります。このように、海外の取引所でアルトコインを買った場合は、日本円に換金するまでにいくつかのステップを踏まなければならないため、手間もかかりますし、時間もかかります。

ビットCOINの送金は、通常であれば10分~30分ほどで完了しますが、混み合っている場合は、何時間もかかる場合があります。その間に、ビットCOIN価格が下落して、売ったときの日本円の金額が、当初想定していたよりも少なくなってしまう場合もあります。

もしも、できるだけ早く日本の取引所に資金を戻したい場合は、送金の速さで定評があるリップルを使うのがおすすめです。この場合、イーオスをビットCOINにする→ビットCOINでリップルを買う→そのリップルを、リップルを取り扱っている日本の取引所に送る→リップルを日本円に換金する、という風に、手間は増えてしまいますが、送金スピードはかなり速く、数分で日本の取引所に送金することができるのでおすすめです。このような場合も想定し、リップルを取り扱っている日本の取引所の口座は開設しておいた方が良いでしょう。

アルトコインの良い売り時とは?短期投資か長期投資家で売り時はかわる

アルトコインに投資をしていると、売り時がわからず、売らずに持っていて価格が下がってしまったり、逆に早く売ってしまい、その後の価格上昇の恩恵にあずかれなかったりということが頻繁に起こり、「ああすれば良かった」と後悔してしまう人も多くいます。アルトコインに限らず、仮想通貨投資での売り時を見極めることは、本当に難しいのです。

アルトコインの売り時は、あなたが「短期投資をしているのか」「長期投資をしているのか」によって、大きく変わってきます。あなたが「このアルトコインはとても将来性があり、その成長を長く見守っていきたい」と思うのであれば、売らずにじっと長期保有しておくことをおすすめします。ただし、長期というのは、数か月ではなく、数年単位を見るのが良いでしょう。

仮想通貨はボラティリティが激しいため、半年や一年では、価格が下がったままの場合がありますので、「価格が回復していないのに、売らなければならない」というような状況を避けるためにも、数年置いておけるようなお金を「長期投資用」とする必要があります。また、長期投資をする銘柄は、慎重に見極めることが大切です。数年経っても生き残っているような仮想通貨を選ぶ必要がありますので、色々な情報をしっかりと集め、判断することが大切です。

逆に、短期投資をする場合は、「まだまだ上がるのではないか」と期待する気持ちを抑え、「2割上がれば、とりあえず利確する」などと、自分なりのルールを決めるのが良いでしょう。どんなに高騰していても、いずれは調整がきて、価格が下がるタイミングがあります。チャートの日足を見て、そのアルトコインは、過去に陽線が最大で何日続いたことがあるのかをチェックしてみましょう。もし、過去の陽線が続いた日数と同じ、もしくは多く陽線が続いていた場合は、その後調整がくる可能性が高いので、早めに一旦利確することをおすすめします。