最近大きな注目を集めている仮想通貨ですが、仮想通貨は新しい投資対象でもあるため、ハードルが高いと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。本ページでは「仮想通貨の売買に興味があるけど何から始めたらいいかわからない」という方のために、売買の流れやテクニックなど必要な情報をわかりやすくまとめています。税金や自動売買の方法など少し踏み込んだ内容にも触れているのでぜひ参考にしてみてください。

仮想通貨売買は「販売所」と「取引所」のどっちがおすすめ?

仮想通貨を売買する方法として「販売所形式」と「取引所形式」の2種類が用意されている場合がありますが、初心者の方はどちらで売買すればよいか迷ってしまうかもしれません。まずは販売所形式と取引所形式の違いを理解して、どちらで売買を行うか選べるようにしておきましょう。

販売所形式は運営会社と直接売買を行う形式で、仮想通貨を確実に、手軽に売買できるのがメリットです。ただし、販売所形式は手数料が高いという大きなデメリットがあります。手数料は目に見えるものだけでなく、「スプレッド」と呼ばれる目に見えないものもあるので注意しましょう。なお、スプレッドとは売値と買値の差額のことです。

もう一方の取引所形式はユーザー同士で行う形式で、慣れるまではやや手間がかかるものの、手数料が安く自分が決めた価格で売買できるというメリットがあります。逆にデメリットとしては、取引所形式はユーザー同士の売買であるため、取引が失敗する可能性があるという点が挙げられます。他の人に先に買われてしまったり、自分の希望通りの価格で買えなかったりすることもあります。

このように、販売所形式と取引所形式には大きな違いがあります。手数料が安いので基本的には取引所形式がおすすめですが、確実に売買できるというのは販売所形式の大きな強みなので、時と場合によって使い分けるとよいでしょう。

仮想通貨売買の流れは?

次に、仮想通貨売買の流れを見ていきましょう。大まかな流れとしては、「①取引所への登録及び口座開設、②入金、③仮想通貨の購入」となります。特に難しいことはありません。

まず①についてですが、仮想通貨売買を始めるにはあらかじめ取引所へ登録し、専用の口座を開設しておく必要があります。世界には数多くの取引所が存在しますが、初心者の方は「DMM Bitcoin」や「GMOコイン」、「BITPoint」といった国内の有名な取引所を選んでおけば間違いありません。取引所へ登録する際はメールアドレスとパスワードが必要になるので用意しておきましょう。また、国内の取引所は本人確認が必須となっているため、国内の取引所へ登録する場合は免許証やパスポートなどの本人確認書類も用意しておいてください。

次は②の入金です。仮想通貨を購入するために、開設した口座に日本円を入金します。一般的な入金方法は主に「銀行振込」と「コンビニ振込」の2種類です。以前はクレジットカードによる入金が可能な国内取引所もあったのですが、現在ではできなくなりました。銀行振込やコンビニ振込だと入金の反映に時間がかかり、仮想通貨売買をすぐに始められないのではないかと不安な方もいらっしゃるでしょう。そのような方は取引所を選ぶ際、「クイック入金」に対応しているかどうかをチェックしてみてください。クイック入金は提携している金融機関であれば入金が即座に反映されるため、入金してすぐに仮想通貨売買を始めることができます。

最後はいよいよ③の仮想通貨の購入です。前述の通り、仮想通貨を売買する方法としては「販売所形式」や「取引所形式」がありますが、少しでもお得に売買を行いたいのであれば、手数料が安い取引所形式がおすすめです。

仮想通貨売買で得た利益の税金は?

仮想通貨売買で利益を得た場合、その利益は「雑所得」として扱われ、確定申告の対象となります。では、どのような場合に「利益を得た」とみなされるのでしょうか。ここでは税金が発生する仮想通貨売買のパターンを3つご紹介いたします。まず1つ目が、「所持していた仮想通貨を売却し、日本円に換金した」場合です。売却時の価格が購入時の価格よりも高ければ利益が発生しているため、課税対象となります。

次に2つ目が、「所持していた仮想通貨で商品やサービスを購入した」場合です。商品やサービスを購入した時の仮想通貨の価格(時価)が、仮想通貨を購入した時の価格(取得価額)よりも高ければ利益が発生しているため、課税対象となります。

最後に3つ目が、「所持していた仮想通貨で他の仮想通貨を購入した」場合です。購入した他の仮想通貨の時価(購入価額)が、購入に使った仮想通貨の取得価額よりも高ければ利益が発生しているため、課税対象となります。

これら3つのパターン以外にも、「取得価額よりも時価が上昇しているが、何もせずに仮想通貨を保有している」場合、つまり含み益が発生している場合が考えられますが、こちらは課税対象になりません。そのため、「必要な分以外は何もせず、仮想通貨を保有したままにしておく」という節税方法も考えられます。

仮想通貨売買で役立つテクニック

ただやみくもに仮想通貨売買を続けていても大きな利益を得ることはできません。少しでも勝率を上げるためにはテクニックを知っておく必要があります。仮想通貨売買で役立つテクニックはたくさんありますが、ここでは株やFXでもよく用いられている非常にスタンダードなテクニックを2つご紹介いたします。

まず1つ目が「テクニカル分析」と呼ばれるテクニックです。テクニカル分析とは簡単に言うと過去の値動きから将来の値動きを予測する分析方法のことで、主に「トレンド系」と「オシレーター系」の2つに分けられます。トレンド系は「現在トレンドが発生しているか」、「そのトレンドは上昇と下降のどちらか」、「勢いはどれくらいか」などを判断するために使います。もう一方のオシレーター系は「買われすぎなのか売られすぎなのか」を判断するために使います。オシレーター系は短期で大きな価格の変動がない時に使われることが多いです。いずれにしても、テクニカル分析は初心者でも利益を出しやすいテクニックなので覚えておくとよいでしょう。

次に2つ目のテクニックが「ファンダメンタル分析」です。ファンダメンタル分析は財務状況や健全性、市場など様々なデータを元に分析する手法で、いかに多くの正しい情報をすばやく手に入れるかがカギとなります。ファンダメンタル分析は情報量に加え、ある情報に対して他のライバルたちがどう動くか心理を読み取る能力も必要とされるため、最初のうちは難しいかもしれません。しかし、ファンダメンタル分析をうまく活用できれば利益アップにつながるため、ぜひ覚えておくことをおすすめします。

仮想通貨売買を自動で行う方法

仕事などで忙しく、仮想通貨売買にあまり時間を割けないという方は、自動売買ツールを使うのも1つの手です。世界中のプロのトレーダーたちに愛用されているプラットフォーム「MT4(MetaTrader4)」は自動売買を行うこともできるのですが、「BITPoint」などの取引所ではMT4を導入しており、登録すれば自由に利用することができます。

他にも外部の自動売買システムを利用する方法や、取引所が公開しているAPI(Application Programming Interface)を利用して自分で自動売買システムを作成する方法などもあるので、自動売買に興味がある方はぜひチェックしてみてください。