12月22日から23日にかけて仮想通貨が全面的に暴落しました。ビットコインは220万円から170万円に下落、ビットコインキャッシュは40万円から30万円へと下落、ネムは130円から100円弱まで下落、アルトコインでの主要通貨リップルは150円から120円へ下落。しかし、ネムやリップルを一か月前から購入していた投資家はそこまで痛い下落ではないでしょう。しかしビットコイン購入者からしてみれば今回の下落で仮想通貨のリスクを知った人が多いでしょう。ビットコインに関しては200万円から購入していた投資家は約30万円の損失を追っています。では、今回の仮想通貨の流れ的になぜ一旦暴騰して暴落したのかが気になっている人も多いでしょう。今回は暴落の原因を説明していきます。
暴落の原因は「ビットコインキャッシュ」か!?
今回の暴落の原因を単刀直入に話すとビットコインキャッシュの「ハードフォーク」によるものだということがわかりました。今月からビットコインキャッシュは本格的に分岐(ハードフォーク)をするという発表を受けて投資家たちはいっせいにビットコインキャッシュに注目しだしました。なぜ分岐(ハードフォーク)に注目するかというと皆さんもご存知のとおり前回のビットコインの分岐(ハードフォーク)の影響でしょう。つまり当時のビットコイン購入者はビットコインを持っているだけで新通貨のビットコインキャッシュを手に入れることができたからです。
この分岐(ハードフォーク)のメリットとしては本体のオリジナルのブロックチェーンから新ブロックチェーンが生成されることによってウォレットに勝手に新通貨が入金される仕組みだったからです。当時、ビットコインとビットコインキャッシュの金額の差は10分の1ということでビットコイン100万円分を持っていたら10万円分のビットコインキャッシュは無料で手に入るといった大きなメリットがありました。これによって資産を何倍にもした投資家たちがかなり増え、ビットコイン、ビットコインキャッシュは投資家たちからかなり注目される存在になりました。
今回のビットコインのハードフォークによってビットコインゴールドが誕生することによってビットコインキャッシュとビットコインゴールドの差はビットコイン、ビットコインキャッシュと同様に10分の1です。現在仮にビットコインキャッシュが30万円だとしたら3万円分のビットコインゴールドが無料で手に入ります。これを狙って前回ビットコインのハードフォークで儲けた投資家が一斉にビットコインキャッシュを買い求めました。それを真似て初心者の投資家もビットコインからビットコインキャッシュへと資産をシフトしました。これによってビットコインキャッシュは最高値で48万円を付けました。ここまでは準備万端でしたが無論ビットコインのブロックチェーンが基盤になっているビットコインキャッシュですからビットコインのシェアが少なくなればおのずとビットコインキャッシュの値段が安くなります。それを予測していなかった投資家たちが今回は大損した模様です。
他の通貨にも影響を及ぼす下落
ではこの事例からなぜ、他の通貨も暴落したのでしょうか?それはシンプルな話「ビットコインが基盤で成り立っている通貨が多いから」ということです。ビットコインのブロックチェーンを基盤にした通貨はサイドチェーンと呼ばれるものを採用しています。ダッシュコインやAUGERなどがそのサイドチェーンをつかって生成されている通貨です。なのでビットコインがさがればその通貨は下がりますし、ビットコインが上がればその通貨は上がります。サイドチェーンを使った通貨は他にもたくさんあります。なのでその影響でほとんどの通貨が下落しました。しかし原因はサイドチェーンだけではありません。
ビットコイン=仮想通貨という世間体を投資家は忘れていた!?
タイトルの通りですがビットコイン=仮想通貨は世間の人が思っていることです。つまりビットコインが下がれば他の通貨も下がるのではないか?という市場参入者、特に初心者の投資家が気付き、もともと買っていたアルトコインとビットコインの損切を図ったのではないかという見解です。ビットコインが10万円でも下がれば一般の参入者にとっては大ピンチです。日本の仮想通貨市場の初心者の参入者でビットコインの購入が投資をするのが初めてだという参入者は日本国内では多いです。株や債券をやったことがある方なら少しの下落は大したことはありませんが初心者となれば話は別です。自分の資産が1万円でもなくなれば不安になりますし、それが2万や3万、しまいには10万下落したとなればだまされたという感覚にも陥ります。無論損を出したのは初心者の参入者自身が悪いことではありますが、投資離れしている日本国内では大切な1万円でも負ければ損切をするのが当たり前の感性でしょう。つまり今回の通貨全体の下落は決してビットコインからビットコインキャッシュへシフトしたからだけではなく「初心者の投資心理」も影響した相場ではないでしょうか?
今後はどうなってしまうのか?
とは言っても今や今回の下落だけでは止まらない仮想通貨バブルは今後数年は勢いを止めないでしょう。これも根本的な理由があり、金融エリートの証券マンや保険外交員、銀行マンはもうすでに一般紙幣よりの仮想通貨の方が利便性が高いことを知っています。もう基盤は固まってきているし価値がシフトしていくこともほぼ明確なものになっていると言えます。今回の暴落はただのエラーであって今後も伸びる可能性が大いにあるのが仮想通貨市場です。現在では投資信託商品にも仮想通貨を用いようとしている証券会社も多いく、さらには仮想通貨建ての保険もできるかもしれないという意見も出てきています。ビットコインやリップル、イーサリアムに関してももう無二の存在ではないでしょうか?
ビットコインはネットゴールドと呼ばれその価値は純金と同じくそのものに価値があり、イーサリアムのコンソーシアムはスマートコントラストという仕組みを採用しておりどんなに精度が高い取引でも難なくこなしてしまいます。さらにはリップルのコンソーシアムはお金のトークンということで高速取引が可能になりました。この3つの主要コインでもすでに新しい価値を生み出しているのですからここから大幅に価値が落ちることは仮想通貨に中央政権ができない限りはあり得ないと言えるでしょうね。価値がどのように動いていってどのように定着していくのかを今後見ることができますのでそれだけでも私たちはいい時代に生まれてきたのではないでしょうか。
現在の紙幣は日本で本格的に広まったのが江戸時代から明治初期にかけてです。ここの時代で価値がシフトされ今の紙幣となって定着しているのですがここから現在の仮想通貨バブルの時代に生きていない人は価値のシフトに気付くことはなかったでしょう。なので今後の価値のシフトは損が出ても利益が出ても得することは間違いないです。今後はスマホ一つで買い物ができる時代が来ますし、パソコン一台でお金(仮想通貨)を発掘(マイニング)することも容易になります。そんな時代が来て本当にドラえもんみたいな未来の世界になってしまうのが楽しみではありませんか?仮想通貨は映画やアニメの世界で描かれている未来の第一歩かもしれませんね。すでにビットコインは未来のお金としても扱われているのですから今後も残り続けるでしょう。