代表的なアルトコインの略称と特徴について
仮想通貨にはビットコイン以外にも1,100種類以上存在していますが、そのビットコイン以外の仮想通貨をアルトコインといいます。代表的なアルトコインとしてはビットコインキャッシュやイーサリアムそしてライトコインやリップルなどがあり、日本発祥のアルトコインとして2ちゃんねるのモナーがモチーフになっているモナーコインもあります。
ビットコインキャッシュの略称はBCHと表され、2017年8月にビットコインから分裂して生まれたアルトコインになります。ビットコインキャッシュの特徴はビットコインに比べてブロックサイズが8倍の大きさになっているため、送金にかかる時間を短縮したり送金時のエラーを減らしたりすることが可能となります。
イーサリアムの略称はETHと表され、その特徴はスマートコントラクトといって取引の情報以外にも取引を行ったときの契約を記録して保存することが出来るため、盗難や改ざんなどのリスクが少なく信頼性が高いアルトコインになります。
ライトコインの略称はLTCで表され、その特徴は取引の処理にかかる時間がビットコインよりも早いため、飲食代などの日常での支払いに便利な点にあります。
リップルの特徴はドルや円などの通常の通貨や仮想通貨の中間通貨として機能していてその中間通貨をXRPといいますが、通貨間の送受信が通貨の種類に関係なく円滑に素早く出来たり、ウォレットを利用することによって円をドルなどの通貨に両替したりすることも可能となり、その特徴によって日本以外にも世界各国の銀行がリップルを使用しています。
モナーコインはモナコインとも呼ばれていてMONAと表され、ライトコインをベースにして誕生した日本発のアルトコインになります。そしてその特徴はライトコインから誕生しましたがライトコインよりも取引の処理にかかる時間が短いということになります。
CMEが上場したビットコイン先物前後のアルトコインの値動き
2017年12月18日にCMEがビットコイン先物を上場しましたが、このビットコイン先物の上場前後にアルトコインの値が大きく動いてきました。最初に値動きが大きかったアルトコインがライトコインでした。ライトコインはCBOEがビットコイン先物を上場した頃から急激に上昇し32,000円台から40,000円台にまでなりました。しかしその後若干下落して36,000円台~39,000円台を推移して、CMEがビットコイン先物を上場した日から再度急騰して45,000円を越えました。
ライトコインが停滞している中で次に値動きが見られたアルトコインがイーサリアムとビットコインキャッシュでした。イーサリアムは最初は下値を切り上げながら徐々に値上がりしていましたが、CMEでビットコイン先物が上場する前日に急騰し上場してから値を下げていきました。ビットコインキャッシュはライトコインが停滞してから徐々に下値を切り上げて上昇していき、20日に入って急騰して2倍近くの480,000円まで上昇していきました。このようにアルトコインの値動きがある中でモナーコインの値動きは他のアルトコインとは違い1,600円台~1,900円台で推移していました。
現状での分析で分かるビットコインとアルトコインとの関係性
一方ビットコインはCBOEがビットコイン先物を上場する頃に急騰して上場してからその上昇が一旦止まりましたが、このときの動きに連動していたアルトコインはライトコインのみでした。その後2日間ほどビットコインは停滞しましたが、その時期にイーサリアムが下値を切り上げて上昇していきました。そしてCMEがビットコイン先物を上場するときにビットコインと共にそのイーサリアムやライトコインそしてビットコインキャッシュが急騰しました。
この事から現状で見えてくるビットコインとアルトコインとの関係性を分析すると、ビットコインとの連動性が高いアルトコインはイーサリアムとなり、ライトコインはビットコインが停滞しているときに上がり易いアルトコインということが出来ます。そしてビットコインキャッシュはビットコインに連れられてあがる連動性はありますが、独自で動く傾向もあるといえ、一番ビットコインの動きに左右され難くて関係性が薄いアルトコインがモナーコインといえます。
ただそうはいっても短い期間での情報による分析結果であるため、まだ一概に決めつけられないので、更に情報を収集してビットコインとアルトコインの関係性をみていくことが今後の取引に重要となってきます。韓国の取引所が閉鎖になったという情報が入るとビットコインと共にここに挙げたアルトコインは全て急落しているため、取引所が閉鎖したり仮想通貨の取引に対する規制が強化されるなどの情報が入ると、全体的に影響を受けることも推定されるため注意が必要になります。