儲け話には詐欺はつきものです
近年仮想通貨への投資を促した詐欺や、詐取した金額を仮想通貨に交換する詐欺の手法が現れてきています。例えば仮想通貨そのものを利用した詐欺としては、ビットコインの時代は終わりを告げる時が来るので、それまでに新しい仮想通貨に投資を行なうことが、将来的に大きな利益が得られると訴えて投資を促す詐欺行為や、ビットコインへの投資を代行して出資者に配当金を分配すると訴えて詐欺行為を行なったり、ビットコインのマイニングを行ったりしている企業に投資を代行して行なうと訴えて、投資資金を詐取する行為も出現しています。
そして、2016年10月に国内外為替の一元化検討に関するコンソーシアムを発足することをSBI Ripple Asia株式会社が発表し、2017年3月に仮想通貨Ripple の実証実験を行なってから商用利用することを発表したのですが、この発表を利用して仮想通貨を購入するようにと催促する詐欺行為が出現してきました。そこでSBI 証券では、2017年6月29日にSBI証券を名乗る詐欺に注意するようにとメッセージを発表しています。
詐欺から身を守るためには詐欺の実態を知る事です
そのような中で、情報収集を行なうために米国家安全保障局が開発したハッキングツールが流出したときに、関係していたハッキング集団Shadow Brokersが、有料会員向けに毎月新しい暴露情報を提供するサービスを行なうことを発表し、2017年6月1日から受付を行なうために希望者は仮想通貨で100Zcash(日本円で約260万円)送金するようにと伝えていて、ハッキング情報を提供する代金として仮想通貨が利用される時代になったということが出来ますが、近年詐取した金額を仮想通貨に交換する手法も現れています。
振込め詐欺は昔からあり、形を変えながら未だに発生していますが、今まではATMを利用して振込を行なわせ、出金用に雇われた出し子と呼ばれる人が出金を行なっていました。しかし国民生活センターの発表では、仮想通貨を悪用した新しい詐欺の手法が増えているとしています。
基本的においしい儲け話はないと思って下さい
具体的には、あらかじめ仮想通貨購入用の口座を開設し、コンビニからの入金を設定することで支払い番号が記載されたメールが届いてくるので、その支払い番号を被害者に伝えてコンビニから支払うように促し、支払いが完了すると入金された金額がビットコインなどの仮想通貨に変えられてしまうということで、ビットコインなどの仮想通貨に変えられると詐取されたお金を取り戻すことは困難になるとして、2017年6月29日に国民生活センターでは注意を喚起するメッセージを出し、コンビニで支払いを行なったときの領収書は捨てないようにと訴えています。
このように近年仮想通貨を利用した詐欺が増えてきているのですが、基本的に仮想通貨の取引所や関連する機関が出資の勧誘を行なうことはないので、美味しい出資話には安易に乗らないようにして、コンビニで振込を行なった時にはレシートを必ず保存するようにすることも重要になります。