モナコインは日本初の仮想通貨であり2014年にスタートしたばかりの比較的新しい仮想通貨です。そんな日本を代表するモナコインですが、もとは掲示板2ちゃんねるから趣味的に運用が開始され気軽に取引が行われていました。その当時は数十円~数百円程度の金額でしたので投げ銭と言われる寄付のような形で、クリエイティブな作品・アーティストなどに送金される、いわゆるチップのように使われていました。それが現在は1モナコイン=1,800円まで上昇しています。その当時に大量にモナコインを受け取った人は大変な利益を上げることになっていたでしょう。なんとも羨ましい限りです。
大きく発展する可能性を秘めるモナコイン
モナコインは日本でこそ一定の認知度を誇っていますが、海外での認知度はあまり高くありません。海外でどういった評価を得ているかは後述いたします。モナコインが大きく発展する可能性がある理由としては、仮想通貨がより大衆のものとなり広く認識されるようになってきたことです。これによりビットコインをはじめとした主要な通貨は軒並み価格を高騰させています。モナコインもそのうちの一つですが、はじめから高騰していたわけではありません。モナコインは長い間低迷しており、ビットコインの上昇により仮想通貨の可能性を確信した投資家たちが安値で放置されていたモナコインを投機目的で購入し価格が高騰しました。
現在の価格は1,600円で時価総額800億円ほどです。ほかの仮想通貨に比較して安値であるといえます。しかしモナコインには特筆すべき特徴が少ないのです。ビットコインに比べれば送金速度も向上しており改善した箇所は多いのですが、ほかの仮想通貨も当然進化しており特別モナコインだけが発展するような特徴は見つけにくいです。ですがモナコインには一つ大きなアドバンテージがあります。それは日本初の仮想通貨であることであり、“巨大掲示板2ちゃんねる”にて使用が可能、さらにはツイッターなどとも連携し自身の好きなアーティスト、画家等に投げ銭という寄付のような形で簡単に送金できる仕組みです。
これはすでに日本で一定の文化を確立しており、インターネット上での仮想通貨の使用をより身近なものにすると予測できます。
モナコインが発券された当時から知っていたらという人は多くいるでしょう。「1年前に投資しておけば」としかし1年後も全く同じセリフを言っているかもしれません。今後のモナコインを知るには過去のモナコインに目を向ける必要あります。
モナコインの歴史
そもそもモナコインとは2013年12月に日本の“掲示板2ちゃんねる”で誕生し翌年1月には正式にリリースが決定した日本で初めての仮想通貨であり、開発者はワタナベ氏という人物でビットコインと同じく日本人名です。モナコインはライトコインをベースに作成されており似た特徴がいくつかあります。送金時間、マイニング、発行上限枚数の多さなどが特徴として挙げられます。しかし、モナコインは投げ銭やチップとしての使い方を想定して作成されたとのことで発行枚数が多く設定されています。
モナコインは2014年1月にリリースされ、当時の価格は約2.5円ほどでした。それは同年7月にワールドビジネスサテライトに掲載、そして9月にはホリエモンこと堀江貴文氏の参入というニュースで一時的に価格が約75円程度まで高騰しました。その後、高騰前の価格まで大幅下落し約2年間多少の上下はありますが大きな上昇もなく横ばいに推移していました。しかし2017年以降の4月16日Segwitの承認可決、10月3日のビットフライヤーでの取り扱い開始など好材料が出現。モナコインの価格は一気に500円付近まで高騰しました。
特にビットフライヤーでの取り扱い開始はとても大きな影響を及ぼしました。今まで単に日本初の仮想通貨としてのモナコインはあまり知名度がなく、大手の取引所での取引もありませんでした。これによれ長い間低価格で放置されていたモナコインは上場ともに投資家たちの目に留まり大きく価格上昇させるに至ったのです。
モナコインの海外からの評判・需要
大きく価格を上昇させ、日々その認知度を上げているモナコインですが、海外からの認識はまた変わったものになるでしょう。自国で発行している仮想通貨なので日本人にはなじみやすく、ある程度の安心感もあります。しかし、海外ではあまりなじみが無いどころかほとんど知られていません。それもライトコインをベースに作られている仮想通貨はもうすでにライトコインで十分ということもあり、決済手段としても普及していないモナコインは投資の対象として厳しいものがあります。
しかしモコインの技術は素晴らしいものがあり、仮にライトコインと同程度の需要を獲得すればその価値は今より10倍以上に高騰するでしょう。安値で放置されているということは今後の上昇の幅を考えると短期間で大きな利益を上げようとしている短期投資家にとっては非常に魅力的な投機対象になります。しかし、海外での知名度は依然低いままですので他に魅力的な仮想通貨がある場合があまり高騰しない可能性も十分考えられます。
テクニカル分析
今後の展開予想を立てるのにテクニカル分析は一定の成果を上げることができます。2017年10月に大きく上昇しましたが800円を超えることができず、その価格帯に抵抗線があるということがわかりました。800円の壁が約1カ月間こえられず、11月の後半から再び上昇に転じるまで横ばいで推移していましたこの間に大きな一定数のモナコインを機関投資家は仕入れることができたしょう。そうして11月下旬から価格は上昇し始め12月6日最高値の2300円を記録しました。一時的に大きく上昇したとしても2000円という節目を意識する形でチャートは推移していますので1500円と2000円の間での揉み合い相場と言えるでしょう。そして12月22日には20日移動平均線と接触するまでになってきているので近日動きがあるかもしれません。
1500円を切って下落する様でしたら大きな下降トレンドに入る可能性があるので注意が必要です。しかし仮想通貨は現在大きな成長段階の途中にあり、知名度の高いイーサリアム・リップルなどは軒並み価格を上昇させています。モナコインは主要な仮想通貨ほどの上昇要素はありませんが、日本初の仮想通貨であること、気軽に使用できること、海外での知名度が低いことにより今後注目を集めれば新たな参入もあり、価格が上昇する余地は十分にあるでしょう。それはテクニカル的にもようやく調整を終え今から上昇していくと予測ができますので、今後のモナコインの動きには注目しておいた方いいです。
個人投資家にとってのモナコイン
投資家にとってボラティリティの大きな仮通貨は非常に魅力的な市場です。その市場の中で今後大きな上昇余地を残したモナコインは自身のポートフォリオに加えておいてもいいかもしれません。他の仮想通貨の時価総額が数兆円規模にまで増えていっている中、緩やかな上昇を見せるモナコインは投資としての人気が無いと判断されがちですが、決してそうではありません。
確かに今現在はビットコイン、イーサリアム、リップルがその特色から有望視され上昇しています。ですが上昇し続けるものは存在しません。それら仮想通貨が急騰しすぎたことにより多くの投資家たちが利益確定売りに動きだせば暴落が起こるのは明白です。その暴落の際に仮想通貨市場全体が暴落しているのか、あるいは一部の通貨だけなのかにより対応は異なってきます。なぜなら、今まで暴落通貨に対して投資していた資金は別の投資先へと変更するのが通常です。その際にモナコインなどのビットコイン並みの普及率を目指す仮想通貨に目が向けられるでしょう。アルトコインの中から飛躍敵に発展し国内・海外ともに高い知名度を得ることを期待します。ですが、現状はなかなか厳しく大きく発展していく要素が少なく感じてしまいます。今後に期待ですね。