ビットコインを利用できる店舗
国内では現在、4,000店舗程度の利用になっています。ニュースにもよく取りあげられているのが、銀座の回転寿司である銀座沼津港。銀座にしてはリーズナブルなお寿司やさんで「ビットコイン寿司」と呼んでいます。スマホのCOPAYやblockchainのアプリで読み取って送金すれば、ほぼ即時決済となります。家電業界では、大手小売のビックカメラにおいて、「ビックカメラ有楽町店」と「ビックロ ビックカメラ新宿東口店」でビットコインによる決済サービスを開始しました。ここではビットコイン取引所であるbitFlyerのシステムを利用します。すでに、ビックカメラ有楽町店では、日本全国の交通系電子マネーのほかに、中国アリババの「Alipay」、テンセントのApple Payの決済サービスを提供しています。また、リクルートライフスタイルは、タブレットを用いたPOSレジアプリのAirレジを利用する店舗が希望すれば、ビットコインでの支払いができるようになります。
ビットコイン支払いのメリット
世界におけるビットコイン利用者は2,000万人を超えているといわれており、今までは投資目的でビットコインを利用する人が大半でした。しかし、ビットコインを持つことで、海外への渡航の際も外貨への両替が不要となり、スマホなどの端末で、自分のビットコイン口座から支払いができるようになります。ビットコイン支払いのメリットは、店舗にとって、クレジットカードより手数料が断然安く早く現金化できるということや、仮想通貨は海外からの方にも馴染みやすく売り上げアップに貢献することが挙げられ、ビットコイン決済に対応しているというだけで広告になります。
ビットコインは、いつでもどこでも安い手数料で10分程度で送金することができます。よって、飲み会で細かいお金がなくて割り勘がうまくできないときでも、ビットコインでぴったり計算して送金することができます。その場でも帰ってからでも、使えます。また、買い物しようと町まで出かけたら、財布を忘れた!となってもスマホがあれば、友達や家族にビットコインを送金してもらえば大丈夫です。さらに、海外留学中や海外出張中の家族がいればビットコインを仕送りとしてすることも可能です。留学している子供に生活費を送金すると、数千円の手数料がかかり、着金まで4営業日前後を要します。しかし、ビットコインであれば、リアルタイムで送金でき、手数料はほぼ無料です。そして、ビットコインは銀行に行かなくても、自宅のPCから簡単に手続きを行うことができます。ビットコインを受け取る側も自宅のPCで受け取ったビットコインを仮想通貨取引所で売却して、現地の通貨に換えて、現地の口座に出金することができます。
また、ビットコインは購入に対する消費税が撤廃され、消費者はビットコインによる決済を今までより安くできるようになりました。通常の銀行振込による手数料には消費税が課税されるので、メリットがあるといえます。そして、事業者はビットコインの売買によって発生した消費税の納入をしなくて済みます。消費者と事業者の双方がより安く、簡単にビットコインを利用できる環境が国内においても出来上がってきているといえます。さらに、給料などがビットコインで支払われるようになると、大幅な両替手数料の節約をすることもできるでしょう。ビットコインを使えばアメリカのECサイトでも他の国のサービスでも両替することなく支払いをすることができます。
ビットコインやアルトコインがお店で使えるカード
日本国内でもビットコイン(BTC)決済ができる店舗が増えて、日常でビットコインが使える環境が徐々に整ってきました。ビットコイン対応店舗以外でもビットコインで買い物ができるカードを持つ方が便利です。ビットコインをチャージしたりそのまま利用できるプリペイドカードは、通常のクレジットカード決済と同じようにVisaやMasterCard加盟店(ネットショップ含む)で利用することが出来ます。ビットコインだけでなくアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)にも対応しているカードもあります。ここでは、使いやすいといわれているTenXカードとマネパカードについて、ご紹介します。
TenXカード
TenXカードは、一般的な銀行のデビットカードと変わりませんが、ビットコインなどの仮想通貨を円などの法定通貨に変換してから支払うため、ビットコインなどの仮想通貨を受け付けない店舗でも使えるのが特徴です。TenXカードは「プリペイド型」とウォレットから引き落とされるタイプの2つに分かれます。
「プリペイド型」は、事前に仮想通貨を円に換えてカードにチャージしておくタイプで、チャージする時のレートで円に換金されます。WireXやXapoなど海外発のビットコイン・デビットカードや国内のバンドルカード、マネパカードなど種類は多いです。
購入時に仮想通貨がウォレットから引き落とされるタイプは、商品購入時まで仮想通貨のままで保持され、円への換金が購入時点のレートでなされる点が「プリペイド型」と異なります。
日本の銀行が発行するデビットカードで海外旅行中に買い物をすると、購入時の外貨レートで日本円が銀行口座から引き落とされるのと同じ原理です。「プリペイド型」とは異なり一般的なデビットカードと同じ仕組みだと言えます。TenXはこのタイプで実用化され国内で利用できる唯一のカードとなるため仮想通貨を使う瞬間まで持っておきたい人には最適のカードです。セキュリティ面では、ウォレットの資金は分散型セキュリティスマートコントラクトによって管理されていて、ウォレットの秘密鍵は自己管理出来るので安全であるといえます。また、TenXはPAYという通貨で取引されていて既に仮想通貨大手取引所に上場されています。
そして、このカードは、買い物額の0.1%がPAYトークンで還元され、カード利用額全体の0.5%をPAYトークン保有量によってイーサリアムで配布されるというところがメリットであるといえます。イーサリアム配布もカードの利用額が増えるほど配分も増える仕組みです。現在大人気で登録してもカード発行が追いつかず郵送されてくるまで2ヶ月待ちといわれています。
マネパカード
マネパカードは今年2017年4月19日からビットコイン対応となりました。マネパカードのメリットとデメリットは以下のようになります。
メリット
•国内発行カードで日本での買い物は手数料無料
•JPY/BTCチャージなのでUSD/BTCチャージよりも利用できるビットコインが増加
•海外ショッピングで外貨両替と比較し手数料等コストが最大93%もお得
•買い物額の1.0%以上が還元される
デメリット
•ビットコインのチャージが国内取引所Zaifウォレットからのみ
•アプリで気軽に残高確認等ができない(ネット口座アカウントで管理)
•チャージ反映が平日の16時のみである
チャージ反映が1日1回、平日の16時(11時59分までにチャージが必要)のみなので、注意が必要です。しかし。買い物額の1.0%が還元され、カード発行料も年会費も無料なので持っていても一切損にはならないかと思います。ビットコインのウォレットは国内仮想通貨取引所のZaifと連携しています。また、一度チャージすると、国内ATMからの引き出しは出来ませんが、マネパカードだとZaifアカウントから出金することができます。そして、円建てのビットコインの方がドル建てよりも常に価値が高くついているので、国内発行のマネパカードを使うと高く価値がついたビットコインで買い物できるので、お得であるといえます。
ビットコイン(BTC)は投資目的で所有している人が多いです。しかし、店舗で使える店も増えてきており、送金機能は預金口座振込みより優れています。また、ビットコイン対応のカードも出てきており、ビットコインを日常的に利用する価値は上がってきているといえます