仮想通貨とは

仮想通貨のメリットとデメリット仮想通貨は、日本円やUSドルなどの法定通貨と交換することができ、価格変動によって利益を出していくビットコインFXを行うこともできます。また、仮想通貨には、その特徴から『暗号通貨』とも呼ばれています。なぜなら、取引の安全性や新たな通貨を発行するときなどに暗号理論を用いるからです。仮想通貨の代表的なものであるビットコインは、日本以外の全世界で利用することが可能です。また、日本円やUSドルは政府が発行することに対し、アルトコインやトークンは誰でも発行でき、リリース後は参加するマイナーなど全員で運用していく形です。中央政権的な運用の仕方ではなく、参加者全員で運営していく通貨であることから『分散型通貨』という呼ばれ方もします。アルトコインの種類は1,000以上あります。プログラミングの知識・技術があれば個人でも発行できてしまいますし、そのようにして数多くうまれたアルトコインの中には、価値が付かないものもあります。

仮想通貨のメリット

24時間365日取引可能

ビットコインやアルトコインはデジタルデータで管理されるため、実物のお金のように財布に入れて持ち運びせずにスマートフォンにデータを入れて会計や送金をすることができて、スマートです。会計時も決済端末にスマートフォンをかざすだけです。もちろん。銀行などに管理されていませんので、土日でも祝日でも関係なく、24時間365日取引可能です。仕事や学校から帰ってきてから取引したり、休日に取引したりできます。

株式や投資信託の場合は、土日は取引が行えませんが、ビットコインやアルトコインの現物取引や、ビットコインFXは24時間365日取引することが可能です。平日は忙しくて取引できない場合、ビットコインやアルトコインのトレードやビットコインFXは逆に適しているといえます。用意する資金ですが、ビットコインFXの場合、値動きが激しいため、自由に取引したかったら数十万円は欲しいところです。しかし、リスクは高いFX手法ではありますが、大きなレバレッジをかけて小さな元手からビットコインFXを始めるやり方もあります。ビットメックスなど、海外の取引所では「レバレッジ100倍」でFX取引ができるところもあり、ビットコインFXをおこなって、1万円から100万円にまで増やす人もいるのです。

しかし、ビットコインFXはリスクが高く、大きなお金を一瞬で失ってしまうこともあり、それがビットコインFXの怖いところです。ビットコインFXは、ある程度ビットコインやアルトコインの現物取引をして、トレードに慣れてから取り組むことをおすすめします。ビットコインFXの場合は、少ない場合は1万円ほどから、余裕を持ったFX取引をしたい場合は数十万円は欲しいところです。株取引の場合でも、10万円以上の大きな金額が欲しいです。しかし、仮想通貨の現物取引は値動きが大きいことから、少ない金額で大きな利益を狙うことができ、ビットコインFXよりもリスクが低くなっています。また、株式と比較しても、少額でも利益を得やすいことから、比較的取り組みやすいといえます。

送金等の自由度が高い

FXで米ドル/円を買っているような場合、米ドル/円を他のFX口座に移したいと思っても、それはできません。株式の場合は、別の証券会社に移管できますが、手続きが大変な上に手数料も無視できない大きさです。しかし、ビットコインやアルトコインにはそういった制限がありません。いつでもどこへでも送金できます。よって、ある取引所から別の取引所に送金でき、取引所から自分のPCのウォレットに送金するのも簡単で、即日で安価に実行することが可能です。

中央機関に依存していない

仮想通貨が今後FXや株などと同じ投資商品になり得る可能性を検証するビットコインやアルトコインは、世界のどの中央機関に依存していません。政府や中央銀行がそれらのコインを発行しているわけではないので、中央機関が供給量を任意に変動させて価値を自由自在にコントロールするようなことはできません。それぞれのコインの供給量の増え方はあらかじめ「プログラミング」されているのであとから変えることができないようになっています。法定通貨ではお金を預けるときに銀行が中央集権の役割を果たします。しかし、一度銀行に預けたら最後、その後銀行はハッキングに遭うかもしれませんし、口座が差し押さえられるかもしれませんし、銀行が取り付け騒ぎに遭って潰れたり、預金封鎖が行われるかもしれません。自分以外の人に資産の管理を任せてしまうと、自分の資産に何が起きたとしても文句を言うことができないというデメリットがあります。しかし、ビットコインやアルトコインの場合は「残高」の管理はブロックチェーンを通して行われます。よって、中央機関には依存していなく、残高を保存したり移動するときには最初から誰も信用する必要がないです。信用できるのは目の前にある数字と自分だけになります。

為替レートは日々変動し、両替するときに手数料もかかるため、両替ばかりしていたら損をしてしまいます。しかし、ビットコインやアルトコインには国境がないので、(取引相手が仮想通貨を受け付けてくれる限り)両替のことを考えずに利用することができます。つまり、あなたが住んでいる国は関係なくなるのです。日本のビジネスも、例えばビットコイン建て決済を導入すれば、海外のお客様をもっと引き込んでビジネスの展開がしやすくなるでしょう。

ハイパーインフレ時に対応できる

自国の通貨がハイパーインフレに陥ったとしても、あらかじめ法定通貨をビットコインなどに変えれば、資産を守ることができます。いきなり週末に預金封鎖が行われたとしても、銀行で行列に並びながらお金が引き出せなくなる心配をする必要がないので、資産保全になるといえます。

市場拡大の余地がある

ビットコインやアルトコインの価格は上がっており、年内で8倍程度の値上がりを見せていますが、その分暴落の危険性もあり得るハイリスクハイリターンです。リスクが高いので、一部資金を余剰金で余裕を持って運用する分にはいいでしょう。今後どうなっていくかは不明ですが、実際にビットコインやアルトコインが普及してくることにより価格に好影響を及ぼすことは十分考えられます。仮想通貨は、今後市場拡大の余地は十分にあるとも受け取ることもできます。クレジットカードなどのライバルはいますが、今後決済方法や通貨の代わりとして一般的にも受け入れられてくることによる価格高騰も考えられます。

リスク分散できる

仮想通貨は通常、法定通貨とは反対の動きをすることが多いといえます。例えば、2013年のキプロス危機では、全預金に対して課税が行われるとして、多くの人が仮想通貨に資産を変え、結果的に仮想通貨の価格が高騰したことがあります。このように今後日本円や米ドルなどの法定通貨にマイナス要因が出てくると、逃避先として仮想通貨が選ばれて結果的に仮想通貨の価格が高騰することも考えられます。資産を1種類のみで保有しておくことはリスクなので、リスク分散として仮想通貨を保有しておくとよいでしょう。

仮想通貨のデメリット

流動性

流動性とは、売買のしやすさであり、買い注文と売り注文が多く同時に出されていれば、売買は簡単でしょう。しかし、買い注文も売り注文も少ない状態では、買いたいと思ってもなかなか買えないでしょう。売って換金したいと思っても、難しいかもしれません。仮想通貨は、トレード対象としてはまだまだ新しいです。すなわち、市場参加者がまだ少ないです。このため、FXや株式投資と比べて、流動性に問題があるでしょう。しかし、仮想通貨の市場規模はどんどん大きくなっています。この調子でいけば、流動性の問題は徐々に軽減されていくことでしょう。

法規制

FX業者が倒産しても、預入資産は全額保護され、証券会社が倒産しても、自分の株券はなくなることはありません。FXや株式においては、極めて強力な法制度が完備されています一方で、仮想通貨の法規制は少々弱い状況であるといえます。取引所が倒産する場合、100%確実に預入資産が返ってくるかと問われれば、不安があります。そこで、仮想通貨等を長期保存する場合は、自分の手元のウォレットで保管しておいたほうがよいでしょう。

仮想通貨そのものに対する信頼度

仮想通貨が世の中に知られるようになってから、あまり時間が経過していなく、手に取って見ることができないため、理解しづらいです。よって、仮想通貨そのものに対する信頼度は低いといえます。仮想通貨の取引が拡大するにつれて、仮想通貨の信頼度は徐々に上がっていくことが期待されます。

投機的側面がある

仮想通貨などの仮想通貨は投機的側面があり、暴騰暴落を繰り返しているため、価値の保存に向いていないと言う人もいます。確かにそのままでは通貨価値を長期的に保存するのは難しいかも知れません。しかし、現在は暴落時にも通貨の価値を守るための方法が考え出されており、今後は改善される可能性があります。

仮想通貨アドレスは長くて人間には間違えやすい

仮想通貨を送ったり受け取るときには仮想通貨アドレスが必要になります。このアドレス、かなり長い上に人間には読めない組み合わせの文字列なので、「コピペ」、または「カメラでQRコード読み取り」で正確に読み取らないと間違える可能性があります。「コピペ」や「QR読み取り」を理解するところから始めないといけない、ITリテラシーに乏しい方にとっては厳しいといえます。

国による価値の担保がない

政府や中央銀行は仮想通貨を正式な通貨として承認していませんので、仮想通貨に何が起きようとも国は補償してくれません。仮想通貨を持っていて、価値が暴落しようが、間違えて違う人に送金しようが、パソコンがウィルスに感染してウォレットがハッキングされようが、悪質な取引所にあなたの仮想通貨を持ち逃げされようが、誰も保障してくれません。全ては自己責任で。自由を手に入れる代わりに全ては自分の責任になることを意識しておく必要があります。

実用の機会が少ない

仮想通貨を使えるお店が出てきてはいますが、日常生活になじみがあるかと言うとそうとはいえません。たとえば、飲料水が欲しいからと言って、コンビニで、仮想通貨決済はできません。日常サービスの発展はAmazonなどの企業が参入することであっという間に根本が変わってしまうので、今後の動向は不明です。

取引所のスプレッドや手数料が高い

仮想通貨は取引所で売買することがほとんどですが、運営企業の先駆け的な色が強く、FXや株式投資などと比べるとスプレッドや手数料が高い傾向にあります。スプレッドや手数料を考慮せずに、頻繫に売買をすると、売買差額だけでマイナスにもなりかねません。今後、大手企業の参入により、取引のスプレッドや手数料の条件も整えられていくでしょうが、現在は手数料などについては、注意が必要といえます。

ビットコインやアルトコインはデータの世界で存在するので、日本円や米ドルと比較して、実態がつかみづらい特徴があります。そして、現在、ビットコインをはじめとした主な仮想通貨は暴騰と暴落を繰り返しています。取引市場が安定していないためといえますが、今後、ユーザーが拡大し、大手企業が参入して、実生活でも利用できるようなうになると、価格は落ち着き、FXや株と並ぶ投資商品になりえる可能性があるといえます。