仮想通貨取引所Xthetaがあらたに金融庁に登録

2017年12月5日、金融庁が新たに4社の仮想通貨取引所を追加しました。株式会社東京ビットコイン取引所(関東第00010号)、株式会社ビットアルゴ取引所東京(関東第00011号)、エフ・ティー・ティー株式会社(関東第00012号)、株式会社Xtheta(近畿大00003号)の以上4社が新たに登録された仮想通貨取引所です。

取引所がこぞって参入する理由

世界中で数多くの仮想通貨取引が市場に参入してくる背景には様々な理由があります。その中でも最も大きな理由が仮想通貨の将来性と市場規模の拡大があります。現在、仮想通貨の市場規模は80兆円を超えています。まさに、バブル状態が続いており、最も有名なビットコインとその他の仮想通貨の総称であるアルトコインにも注目が集まり、その市場規模はより増大していくことが予想されます。

また、仮想通貨は通貨としての意味だけでなく、企業ごとに新しい仮想通貨を発行して資金調達するICOなどにより、株式などに代わる資金調達法として活躍しつつあります。株式市場の市場規模は8500兆円を超えていますので、仮想通貨がそれに代わる方法として認知され始めれば、より一層その市場を拡大していくことになるでしょう。数千兆円規模の市場も視野に入ってくる将来性のある市場を見逃さないようにと参入する企業は、今後増加していくことが予想されます。

取引所増加のメリット・デメリット

市場規模の増大に伴い仮想通貨取引所参入企業が増加仮想通貨の取引所が増えることでどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。メリットとしては、購入にあたっての選択肢の幅が広がることです。取引所ごとに取引手数料が異なりますし取り扱っている仮想通貨も異なってきます。自身が購入したい仮想通貨がその取引所で扱っていないことはよくあることです。あまり知名度のないアルトコインなどは、今後大きく発展する可能性があり大きな値上がり益・キャピタルゲインを得るチャンスになります。しかし、同時に信頼性の低さもリスクとして挙がってきます。

ほとんどの取引所では、安全性の確保できた信頼度の高い仮想通貨を商品として取り扱っていますが、知名度の低いアルトコインなどが取扱商品としてラインナップされると一気に購入者が増える傾向にあります。大手の取引所では、その信頼性から取り扱えないような仮想通貨を取り扱うことにより個人投資家や一般の方に多くの選択肢を提供できるメリットがあります。他にも利用社にとっては取引所が多数できることにより手数料などの価格競争が生まれ、顧客がより満足できるサービスを展開できるのではないでしょうか。

一見、素晴らしい効果ばかりのように感じますが、デメリットも存在しています。一番大きなリスクとして、その取引所自体が信頼できない場合です。仮想通貨が詐欺だといわれた時代がありましたが、仮想通貨を取り扱う取引所も詐欺の可能性があります。また購入した仮想通貨を取引所に預ける場合は、その取引所がハッキングなどのサイバー犯罪にあった場合、損失を受けることも考えられます。取引所のセキュリティ対策は今後の大きな課題になるでしょう。

仮想通貨取引所のあり方

仮想通貨取引所は数多く存在していますが、そのサービスの質は日々上昇傾向にあります。今回新たに金融庁に登録された4社のうちの一つであるXtheta は顧客満足の向上に際して「弊社は他社の取引所とは異なり、仮想通貨の購入や売却を取り次ぐサービスを提供しています。顧客一人一人に担当者を付ける担当制を導入し、仮想通貨の投資に不慣れなお客様にも丁寧にご案内させていただいています。

通常の取引所と比べると、手数料は割高に思われるかもしれませんが、担当者がお客様からの仮想通貨についての相談に対応させて頂き、複数の取引所からレートの良い取引所をその都度選定したりなど、きめ細やかなサービスを強みとしています。

また、中国語、英語が堪能なスタッフが世界中の仮想通貨関連情報を日々調査し、お客様のご相談に迅速に対応するための情報収集にも努めております。」と述べており、より一層サービスの質の向上が見込めます。Xtheta のように担当制の導入などにより仮想通貨に対して投資をしたくても、よくわからない。あるいはパソコンの操作、資産管理などが不慣れな方に、より一層丁寧な対応ができるように改善されています。これは、幅広い年齢層への対応を想定して、他社との差別化という意味も含めた担当制という制度を取り入れたことにより、注目を集めることにつながりました。

今後も様々なサービスが出てくることが予想される仮想通貨市場はかなり早い速度で進化しています。その日々の変化に注意しておきましょう。

今後注目される仮想通貨取引所

様々な取引所が登場していく中、DMMグループの株式会社ネクストカレンシーが2018年春に公開予定の仮想通貨取引所コインタップの事前登録を開始しました。DMMはビットコインの取引ツールをリリースするなど仮想通貨に対して積極的にとり組んできましたが、今回のコインタップはスマートフォンから簡単に仮想通貨の取引が行えるサービスとして公開されます。仮想通貨に参入したいけど、なんだか難しそうという感想を持つ一般ユーザーをターゲットにしたサービスです。

さらにコインタップでは「仮想通貨の持つブロックチェーン技術が今後より発展して仮想通貨としてだけだはなく、生活の一つとして、新たなテクノロジーとして、その利用範囲を大きく拡大させていくと予想しており、金融業界・仮想通貨市場に大きく貢献していきたい」という思いがあるとのことです。コインタップが集客の焦点としている投資初心者たちへのサービスは、今後大きく注目されていくことでしょう。

コインタップが事前登録の募集を開始

コインタップはサービス開始前にメールアドレスでの事前登録を始めました。登録特典としては、一般登録に先駆けての利用招待・ベータテストへの参加・アンケートを通しての開発、サービスづくりへの参加、顧客満足度を高めるために必要なアイデアを取り入れていいただき使いやすい環境にしてくことができます。

さらに特別なインセンティブがあるとのことです。このインセンティブが具体的に何を指すのかは現段階では不明ですが、通常登録をするよりかはお得な特典が多数ついてきますので事前登録はしていても損はないかもしれません。コインタップを運営する株式会社ネクストカレンシーはメルカリ・グリー・ミクシー・リクルートなどに代表される大手企業出身の人材が参画し、仮想通貨取引所の基準に沿って準備を行っている企業です。その点でも信頼性も高く、安心感のある仮想通貨取引所と言えるでしょう。

未だに仮想通貨に対しては、懐疑的な意見もありますし、安定委思考の日本人には少しリスキーに映るものです。そのため仮想通貨の取引ができる環境にあっても取引をされる人は限られていました。そのためビットフライヤーなど大手取引所では安心感を売りにした広告などで対処し顧客の獲得につなげてきました。コインタップの登場により、仮想通貨初心者の顧客獲得につながる可能性があります。それでなくとも個人にとって仮想通貨が取引できる場所の選択肢は多いに越したことはありません。選択肢も増え仮想通貨もよりメジャーのものへとその認知度を高めていき、市場規模も拡大していく理想的な流れとなるでしょう。今回、行われる事前登録はどれだけの規模の登録がされるかわかりませんが、登録してみる価値はありそうですね。