最近では、仮想通貨でメジャーなのは、ビットコインやイーサリアムなどの時価総額が高い仮想通貨です。しかし、それ以外にもまだまだ私たちがあまり知らないものがたくさんあります。仮想通貨はすべて合わせると合計で約600種類を超える種類が存在しているのはご存知でしょうか?皆さんが知っている仮想通貨以外にも、世界中で売買されている仮想通貨がたくさんあり、そして現在もなお、その種類は増え続けています。ではなぜ仮想通貨はそこまで作られているのでしょうか?

仮想通貨が次々と作られる理由

仮想通貨ICOでの資金調達ランキングまず仮想通貨というのはその名の通り「仮想」のもので、現実には存在しますが現物通貨ではありません。ではなぜその実体のない仮想通貨を、世界の開発者は作るのか。その大きな理由としては「技術が発達していってるから」です。ここで述べる技術とは金融に関する技術です。例えばひと昔前までは海外にお金を送金するのに数日から数週間かかっておりましたが、仮想通貨を使えば、ものの数十分で送金が完了してしまいます。これは「送金技術の発達」ということです。技術が発達してきたからこそ、仮想通貨が生まれてきたとも言えます。

これはある会社の例を元にしたのですが、送金で有名なのが仮想通貨リップルを発行しているリップル社の「リップルコンソーシアム」です。世界各国の人が海外旅行に行く時に、送金がかなり遅いと不満をこぼしていたでしょう。しかしリップル社は世界各国に海外旅行者の希望に答えるべくリップルコンソーシアムを作り出しましたが、新しい送金システムを作るのには多額のお金がかかります。もちろんただで作れるシステムなんかは存在しません。開発費が最低でも「億」はかかってしまいます。そのため開発資金を集める必要があり、そういった場合に仮想通貨は役に立ちます。スムーズに資金調達を行う方法として、仮想通貨が作られていくのです。

では開発費はそこから集めるのか?というと例えば国内の会社に頼みこんでスポンサーをやってもらうのもいいかもしれませんが、今の世界情勢でいうと「わけのわからないシステム開発に億はだせない」という会社が多いでしょう。もちろんこれが普通の考えです。わけのわからないシステム開発で自社を火の車にさせるわけにはいきません。そこで開発者たちは世界各国で資金を調達します。どうやって資金を調達するかというとお察しの通りですが「お金のトークンを作って資金調達をおこなう」というものです。

インターネットでお金を調達する方法とは?

お金を調達するためには国内に限らず海外でも調達をしなくてはなりません。そのためには現金を振り込んでもらうか株を発行するかに限られますが現金を振り込んでいただくためにはまず海外送金の手数料を考えなくてはいけません。しかもわけのわからない会社に現金を振り込んでも万が一に逃げられたりしたら大変です。現金を振り込む事は資金を提供する側からしてみたらリスクなのでやりません。

次に株を発行することですが株を発行して海外の人でも株を買ってもらうためにはかなり大手になる必要がありますしまず海外で株によって資金調達するのはかなり困難なのが「こんな知らない国の知らない会社になんか出資したくない」という簡単な提供側の意見です。もしあなたが中国やアフリカのできたばかりの会社に「新しいシステムを作るので出資してください」と言われてもきっと出資はしないでしょう。このことからまとめると海外で現金を集めるのは非常に困難です。このことから世界の人が使うもの「インターネットを使って資金調達」をすることになりました。これがICOの始まりです。

ではどうやって資金調達するかと言いますと、まずインターネットで世界各国共通で使える仮想通貨を使います。この通貨がビットコインで、それを使って資金を集めて、その人達に担保として「仮想通貨トークン」を発行して提供者に配当します。つまり・・・

お金のトークン⇒ビットコイン
ビットコイン⇒ビットコイントークン

という流れを作ります。そしてこのトークンを提供者にくばり資金調達を行います。経由は複雑ですがお金となんら価値が変わらないのです。そして資金調達をして集めたお金でシステムを開発しそのシステムを各国の金融機関が利用してくれればくれるほどシステムの価値が上がります。

ICOの仕組みとは

第二のビットコインが期待される資金調達仮想通貨はこれだこのシステムの名前がAシステムだとします。Aシステムの価値が上がり莫大な需要になったら、先ほどのビットコイントークンをAコインに変換して、Aコインを発行するのです。仮想通貨はシステムが使われれば使われるほど価値が上がり、仮想通貨が買われれば買われるほど価値が上がります。つまりAコインを発行する前にAシステムが莫大な需要になっていたらその価値は暴騰します。ビットコインを提供した人たちは、提供したものよりも、より高い値打ちのものを受け取ることができるのです。そして安い値段から持っていたコインがどんどん需要が上がれば上がるほど、元の価値の数倍から数十万倍まで跳ね上がり、提供者は稼げるといった仕組みがICOです。

ちなみにビットコインはこの資金調達の段階では1BTC=0.2円くらいでしたが、今となっては1BTC=45万円の値打ちをつけています。約200万倍の価格高騰です。その時に1万円でも持っていれば200億にはなっております。これがICOの魅力なのです。このビットコインみたいな値上がりを期待している投資家がたくさんいます。なのでICOが今現在かかなりの人気を誇っています。
ICOに参加すると、提供した資金以上の利益を得る可能性が高いということが、皆がICOに注目している理由のひとつでもあります。しかも、ICO時の値上がり率は、株や投資信託とはかけ離れているほど高く、ICOで手に入れたものが、上場時に数倍になることは当たり前のような状態になっています。すると、皆がICOに興味を持って参加しますし、もしも抽選で外れてしまい、ICOでその銘柄を手に入れられなかった人は、上場時にできるだけ早くその銘柄を買おうとします。すると、ますますその通貨の価値が上がり、ICO時に仮想通貨を手に入れられた人は、大きな利益を手にして、「ICOは儲かる、利益が出る」という話になっていきます。

このように、ICOはほぼ確実に利益を出せるような状態が続いているので、より多くの人がICOに興味を持ち、参加すると言う好循環が続いています。ICOは、簡単に参加できるというメリットもあり、今後このICOという資金調達の仕組みは、世界中で広がっていくと考えられています。

ICOランキング

今後狙い目のICOを紹介していきます。

【1位 FILECOIN】

資金調達ランキング1位はFILECOINです。調達ランキング1位ということは投資家からかなりの価格上昇が期待できるのではとされているコインです。FILECOINは2億5700万ドルの資金調達に成功しております。日本円で約300億円程度の資金調達に成功しております。このFILECOINはストレージ系サービスに使われるとのことです。ストレージ系サービスとはdropboxを思い浮かべる人も多いでしょう。しかしこのストレージ系のサービスとは
使われていないストレージを有効活用しより効率的にサービスを提供できるようになるとの事です。今後のデータ社会でストレージ技術の発達により大きく進歩していくと思われるFILECOINです。今後の上がりに期待です。

【2位 TEZOS】

2位のTEZOSも資金調達2億ドル越えです。こちらの通貨の技術は「自己修正型ブロックチェーン」と呼ばれております。従来のブロックチェーン技術にはなかった仕組みを導入することでビットコインなどで起きていた問題が起こらないようにしているというのがTEZOSの特徴です。またビットコインなどの従来型ブロックチェーンではPOWという合意形成の仕組みが取られていますが、このブロックチェーンではPOSという仕組みが取れられております。

【3位 EOS stage】

FACEBOOK(5万2000)やGOOGLE(4万)のトランザクションを越える数百万のトランザクションを処理するための大企業向けのブロックチェーンプラットフォームを運用するとしています。2017年6月から7月にかけて1億8500万ドルをあ集めましたが公式にブロックチェーンの利用用途は一切ないと発表しました。

以上がICO資金調達のランキングでした。世界各国から資金を調達するとなると資金の規模が違うことがわかります。特に1位のFILECOINには注目です。ただ1位のFILECOIN、2位のTEZOSのICO募集は終了しておりますが、上場している取引所で売買することができます。今後の伸びしろに期待です。

仮想通貨をより楽しくするためのICO

今回はICOランキングを例にICOの魅力を伝えました。今後仮想通貨が広がる中でもっと仮想通貨を楽しむために欠かせないのがこのICOです。そしてICOのもっとも魅力的なところは「2段階で利益を取ることができる」というところです。

これはどういうことかというと、まず上場しているコインだとコインそのものに価値がついてしまい価値が決まってしまいますが、上場していないICOコインは上場する前とした後では価値が全く違うのです。価値が違うというのも上場したあとにシステムの価値が決められるので上場する前に安い価値であったとしても、上場したあとに高騰する可能性もあるのです。逆も同じことが言えます。上場する前に注目されていてもいざシステムをみてみると、価値が見合わなかったということもあります。この場合はICOで使われるコインに注目することで利益を取ることができます。

例えば今回ICOが行われるCOMSAではビットコイン、イーサリアム、ネムが使われます。この3つの通貨はCOMSAの募集期間中は右肩上がりになります。そうなるとここでどれかのコインを買ってCOMSAが上場する前にコインを売却してしまえば利益がとれます。このように他の通貨にも影響をもたらすのがICOです。このICOをより知っていくことで仮想通貨がもっと楽しくなりますね。