コインチェックによりNEM流出
1月21日日本国内仮想通貨大手取引所コインチェックで550億円相当のNEM(XEM)がハッキングによって流出しました。これによって日本国内でコインチェックでNEMを購入していた投資家は大きく被害を受けました。なかには数千万円の損失を出してしまった方もいます。そしてこの記事を読んでいる読者様の中にも損失を出してしまった方がいると思います。
今回のコインチェックの損害額は仮想通貨市場最高の額と言われております。皆さんも記憶に新しいかと思いますが2014年にマウントゴックスという取引所でハッキングによって114億円ほどの損害を出し、マウントゴックスは倒産しました。こういったハッキング事件はまだ記憶に新しいものです。以前のマウントゴックスのハッキングによって仮想通貨に対する不信感は世界中に広がりました。「仮想通貨は怪しい」「仮想通貨は詐欺だ」「そんなものにお金の価値などない」といった書き込みやニュースが殺到した年だといえます。しかしこの2年後にはビットコインの価格が数十倍にも跳ねているのも動かぬ事実です。
今回はなぜハッキングの事件があったあとでも仮想通貨が伸び続けているのかということと今後の仮想通貨がどうなるのかを説明していきます。今回ハッキングによって流出したNEMも今後どうなってしまうのかも気になるところではあります。このNEMの話も踏まえて説明をしていきます。
マウントゴックスのハッキングの後の通貨の動き
2014年にマウントゴックスが破綻してから仮想通貨は大幅な伸びを見せているのが動かぬ証拠です。その背景にはハッキングされたことにより「技術者の課題」が公になります。仮想通貨の技術者は一人ひとり理念や信念を持っています。例えるのなら医学の進歩も同じようなことが言えます。医学の進歩も技術者の意識によって年々発展しております。この医学の技術者は「社会貢献をしたい!」という意識で技術の進歩に挑んでおります。この面では仮想通貨の技術者も医学の技術者も同じではないでしょうか?両社とも「社会貢献をしたい」という意識は同じでしょう。
マウントゴックスのハッキング事件からビットコインのブロックチェーン技術は格段に発展しました。そしてその発展によって現在の仮想通貨の価値があるのではないでしょうか?ビットコインは高精度のブロックチェーン技術自体が価値を成しています。つまりこのブロックチェーン技術に消費者は数百万円かけてもいいと思っているのでおのずと現在の価値約120万円になるのです。さらにはハッキングが起こればやはり課題点が明確になるので課題に対しての施策を行うことができ、コインや取引所の弱みを埋めることもできます。技術者にとっては一回の問題が今後の自分らの成長にもつながるので今以上にいい技術にするために切磋琢磨します。なのでどの通貨も必然的にハッキングをされたりシステムに問題が生じたりすれば今後技術が発展します。
今回のNEM流出事件はコインチェックのセキュリティ管理が甘いために起こったことながらNEM財団は自分らにも責任があると発表し今後NEMのシステムを改善していく方針です。こうして仮想通貨の技術はどんどん発展をしていくのです。NEMに関しては今後控えている「カタパルト」によってどのくらいいいものになるのか期待です。
そもそもハッキングをされる理由とは?
日本国内では仮想通貨の初心者参入者がかなり多いといわれています。そして今回のハッキング事件により「やっぱり仮想通貨はギャンブルだ」「信用できない」なんて声をたくさん聞きました。この発言にコメントをするのであれば仮想通貨自体は全く悪くありません。取引所のセキュリティ管理が甘かっただけなのです。なにかと理由をつけて悪評する初心者ですが私は初心者の方に質問があります。「そもそもなぜ盗まれるのか?」ということです。信用できないものや詐欺みたいなものが盗まれることはありません。価値があるから盗まれるのです。それを多く持っていたらなにかしら得をするから盗まれるのです。
では道端に100万円とごみが落ちていたらまずごみを拾う人はいないでしょう。皆さんはおそらく100万円を拾うと思います。それはなぜ拾うと思いますか?100万円があればいろいろなことができます。贅沢をすることができれば、借金の返済に充てることもできますし、その100万円を使って資産運用をして100万円を1000万円にすることも可能です。つまり価値があるからこそ落ちている100万円を拾うのです。強盗や空き巣もお金や金品に価値があるからリスクを犯してまで盗むのです。リスク以上の価値がそこにはあるからなのです。銀行強盗で100億の窃盗に成功すれば数億を使って整形をしたり指紋を消したりし、偽装の国籍を買えば隠ぺいに成功します。そうなれば残りの約90億で余生を楽しむこともできるでしょう。
今回のNEMハッキングはNEMにはリスク以上の価値があるからハッキングされたのです。ハッキングで捕まると海外では終身刑、または30年から40年は捕まっていることがあります。一度捕まってしまえば余生を独房の中で過ごさなくてはいけません。人生を棒に振るってまでハッキングする価値がNEMにあるのです。
NEMの本当の価値とは?
NEMが盗まれた理由はたくさんありますがやはり他のアルトコインと比べたら大きい伸びしろを秘めているからです。NEMの機能は「高速送金」というところです。NEMは仮想通貨のなかでも送金の技術はリップルと同等、またはそれ以上です。これまではリップルが送金技術の最先端にありましたが、NEMのカタパルト(技術のアップグレード)によって毎秒リップルの1.5倍の通貨を取引できることに成功しました。
これによってNEMは1コイン10円台をさまよっていたのですが現在では100円です。10倍の価値になっているのです。昨年の11月から今年の1月にかけて様々なアルトコインが伸びました。そして初めに高騰を見せたのがこのNEMです。送金系の技術を売りにしていたリップルを超えて投資家や銀行に注目されるようになりました。これに影響をうけたリップルが次に値段が高騰しました。リップルは仮想通貨の中では時価総額3位に君臨する通貨です。つまりリップルが上がれば1位のビットコイン、2位のイーサリアムは上がります。今回の大幅な伸びはNEMが先陣を切ってあげてくれています。以上の事柄からも今後NEMが0円になる可能性はほぼないです。
今回のハッキングを受けて再度カタパルトを行う方針です。このカタパルトによってNEMの高騰を今後期待できるのではないでしょうか?アルトコインで伸びしろがあるのはやはりこの送金系の通貨二点。NEM、リップルでしょう。逆に今安値になっているところが買い増しするチャンスではないかと思います。
今後の仮想通貨はどうなるのか?
最近では「仮想通貨バブルはもう崩壊する」という声を聴きますが、私はそうは思いません。仮想通貨が崩壊するのは「仮想通貨以上のブロックチェーン技術が誕生したとき」とされています。これが来るまではまず仮想通貨は上がり続けるでしょう。では今のブロックチェーン技術を超えるものはあるのかというとそれはまず存在しないでしょう。
仮想通貨は技術者にとっても投資家にとってもwinwinの投資です。この旨味をわかっている技術者が他の新しい技術を作り出すことはまずないでしょう。あるとしても私たちが生きているうちは誕生しないでしょう。このブロックチェーンの技術は人間のお金の理想を実現しているといってもいいでしょうね。
今回のハッキング事件は今後のブロックチェーンの技術革命のためのきっかけになればいいと思っております。損をした方もあきらめずに自分が買ったコインを信じて待ってみましょう。