仮想通貨取引所を選ぶ6つのポイント

仮想通貨の売買は通常は取引所で行います。よって、取引を行うには取引所の仕組みと特徴を知っておく必要があります。取引所を選ぶポイント、開設の方法を確認し、おすすめの取引所をご紹介していきます。

仮想通貨の取引所と販売所

取引所とは、仮想通貨を売りたい人と買いたい人をマッチングさせて、仲介サービスを行う機関のことをいいます。仮想通貨を買いた人が、売りたいと考えている人を自分で探すのは大変ですが、取引所が買いたい人と売りたい人をスムーズにマッチングさせる役割を担い、手数料をもらっています。仮想通貨の取引所を利用するにはインターネット上の取引所でアカウント開設をする必要があります。口座開設は、本人確認書類を準備しておけば10分程度で申請が完了します。手数料や取り扱っている通貨、販売単位などから利用する取引所を比較して、自分に合う取引所を選定するために、複数の取引所を利用するのが最適でしょう。

一方で、販売所とは、ビットフライヤーやコインチェックなどが保有している仮想通貨を購入する方法で、売り手の必要がないので、スピーディーに確実に仮想通貨を購入することができます。ただし、販売所側が提示している値段で購入しなければならないので、割高になる可能性が高いです。また、ビットコインのようなメジャーな仮想通貨は流動性も高く、ユーザー同士の直接的なやりとりができるのが仮想通貨の魅力です。個人間の売買により、販売所より有利な値段で取引できる可能性があります。よって、仮想通貨を購入する際には、取引所を開設して行うのが最適でしょう。

仮想通貨取引所の選び方

仮想通貨取引を行うには取引所の仕組みと特徴を知っておく必要がある取引所を選ぶ重要なポイントは、手数料の安さ、安全性、利便性、取扱銘柄の豊富さ、取引量の多さになります。これらのポイントを総合的に判断して、取引所を選ぶべきでしょう。まずは、手数料です。仮想通貨を取引する際にかかる手数料が安いほど、取引がしやすくなるため、手数料の安い取引所は人気が高い傾向がありますが、各取引所間で手数料に大きな開きはないです。たただし、手数料が100円上下するような場合、一日に5回取引をしたとしたら、年間で約12万円も違ってきます。よって、手数料の安さは、年間の取引コストに影響があるため、取引所を選ぶ際にはポイントとなります。

次に、安全性です。仮想通貨を取引するということは、現金と同じ資産を扱うことになります。よって、自分の資産である仮想通貨が万が一の時にどうなるのか、補償されるのかなどは大事なポイントであり、どのように保管するかを考えておく必要があります。保管方法しては、安全に管理するためには取引所だけでなく、「ウォレット」というものを利用する方法もあります。

また、取引の利便性です。株やFXの取引と同様に、ほとんどの取引所において、仮想通貨を取引するためのスマホアプリを出しています。取引を行いやするためには、スマホで取引ができることも大事なポイントになります。

そして、FXでも取り扱いの通貨の豊富さが証券会社選びのポイントとなりますが、仮想通貨の場合も同様です。仮想通貨では、ビットコインがメジャーですが、他にも「イーサリアム」や「リップル」など様々な種類のものがあります。取引所により、扱う通貨は異なり、取り扱い通貨の多い取引所は今後、注目されてくるでしょう。

さらに、スプレッドです。スプレッドとは、差額のことをいいますが、仮想通貨の世界では、買値と売値の「価格差」のことになります。例えば、買値が1BTC110,100円、売値が110,000円だとすると、スプレッドは100円になります。スプレッドは取引所側の実質の手数料になります。よって、取引手数料が安い場合でも、スプレッドが大きいと利益は減ってしまうため、注意が必要です。この仕組みはFXのスプレッドとよく似ています。スプレッドは流動性により、決定され、流動性が高い状態では、小さくなる傾向があります。また、相場が急変している時は、スプレッドも広がりやすく、例えば、海外で大統領選やテロ事件などの大きなニュースの際は仮想通貨の相場も変動してくるため、注意が必要でしょう。

おすすめの仮想通貨取引所

仮想通貨の取引が行える取引所には、以下のものがあります。

仮想通貨取引所一覧

各取引所において、様々な特徴があります。設立は、bitFlyer、coincheck、Zaifが2014年で、4年間ぐらいの活動実績となっています。元々はFXを扱っている会社が取引所を開設しているケースが多いです。レバレッジも最大で15倍と抑えており、FXでの教訓を糧にして、リスクを減らす方針をとっているといえます。手数料もほぼ0%状態であり、中にはマイナスの手数料を設定している取引所もあります。取引所により、扱う通貨と取引単位が異なるので、自分が取引したいスタイルとマッチする取引所を選択し、より有利に取引を行えるようにしましょう。

仮想通貨の保管とウォレット

仮想通貨を保管する方法には、取引所かウォレットを利用する方法があります。さらに、ウォレットにはオンラインとオフラインタイプがあります。全ての国内取引所では大抵の仮想通貨をオフラインで管理しており、ハッキングされても、全ての仮想通貨が紛失することはなく、不正ログインに関しては二段階認証やパスワードを長くすることで防ぐことができます。そして、仮想通貨の世界でも、取引所の経営破綻によって資産が失われてしまうリスクはありますが、顧客資産は法律により分別管理が義務付けられています。よって、リスクは低く、取引所に仮想通貨を預けるリスクは小さいといえます。

結果的に、仮想通貨はオンラインウォレット、オフラインウォレット、取引所で保管することができます。オフラインウォレットでの保管がベストですが、管理が面倒なため、想通貨のうち、売買分は取引所、決済分はオンラインウォレットなど使い分けることを検討してもよいでしょう。

安全性を重視している取引所を選ぶ

株やFXでも、売買する証券会社を選ぶ際は、取り扱う商品の数、手数料、取引のしやすさ、安全性がポイントとなります。仮想通貨の場合も同様です。ただし、仮想通貨は個人間での自由に売買できることが特徴です。よって、仮想通貨の購入は取引所と販売所の両者で可能ですが、流動性の高さから、取引所で口座を開設して行うのが最適でしょう。取引所にも様々なものがありますが、手数料や取扱通貨により選択しコストを抑えて取引を行うことを心がけるべきでしょう。

また、マウントゴックスの事件で教訓となったセキュリティの問題です。セキュリティに関しては、各取引所において、力を入れていますが、安全性を重視している取引所の人気は高まるでしょう。そして、資産を失うリスクを低くするためのレバレッジ規制も重要なポイントであるといえます。