ヤマダ電機全国の店舗でビットコイン導入予定

ビットコイン決済で記憶に新しいのが、2017年4月のビックカメラがビットコイン導入を行なった出来事だと思います。それ以降、続々とビットコイン導入があり話題となりました。ビットコインは2017年後半からスケーラビリティ問題やハードフォークが多く行われることで、ビットコインの価値などが問題になっており、2017年12月に1BTC=200万円まで伸びましたが、その後は下落傾向にありました。

しかしここにきてヤマダ電機がビットフライヤーと提携しビットコイン決済を導入したと海外のニュースサイトでも報じられました。最初は都内の2店舗でのスタートですが、今後、全国の店舗での導入を目指しているそうです。近い将来、地方でもビットコイン決済という文字が見られるようになるかもしれません。

ヤマダ電機のビットコイン決済導入の目的

最初は、LABI 新宿東口館、LABI TOKYO(東京駅 Concept)の2店舗から始めるそうです。新宿駅と東京駅の所にある店舗なので、海外のお客さんもたくさん来店される場所です。ビットフライヤーと提携しビットコイン決済に踏み切った目的は、「お客様の決済手段を増やせる取り組み」「ビットコインの認識と利用の促進にも貢献できる」「さらに、国内外の多様な顧客ニーズにも対応可能」と述べており、サービスと利便性の向上が実現できるとヤマダ電機は判断したようです。

ヤマダ電機の売上高は1兆5,000億円(2017年3月期)を超える超巨大企業で、どこの地方に行っても見る看板です。そんな超巨大企業のビットコイン決済導入という話題は、海外でも注目の的になったのだと思われます。2017年4月にビットコイン決済を導入したビックカメラもビットフライヤーと提携し、先駆け的な試みは見事成功しました。同年7月には全国40店舗でビットコイン決済導入をおこないました。

ビットフライヤーのビットコイン決済システム

iPhoneでもAndroidでもビットフライヤーウォレットアプリをダウンロードすることで、ビットコイン決済を導入しているお店で簡単に支払うことができるようになっています。アプリをダウンロードして起動させると、トップページは下の画像のように、日本円に換算した総資産が表示されます。総資産の数字をタッチすると、どの仮想通貨をどのくらい所有しているかも表示されます。またトップページには「販売所」「取引所」があり、売買したりトレードすることも可能です。(ビットフライヤーをスマホから口座開設すると、アプリをダウンロードしてくださいと促されます)

①対応しているお店での決済方法は、アプリ画面の右上にあるQRコードをタッチします。
②するとQRコードを読み取る画面になるので、お店にあるQRコードを読み込みます。
③「お支払いをしますか?」といった表示が出るのでタッチすれば完了です。

簡単でスピーディーなので、スケーラビリティ問題は何だろうかと思わせるぐらい手軽にできます。

ビットコイン決済は本当に利便性があるのか?

ビットコインのスケーラビリティ問題が言われ、レジでビットコイン決済をすると、支払い完了に3日はかかると言われるぐらいに取引処理の遅延が言われていました。なかなか改善されない理由はマイナーに権力が集中し、ビットコインがアップデートされにくくなっている現状もあります。ヤマダ電機やビックカメラなどビットコイン決済を導入しているリアル店舗は、ビットフライヤーやそのほかの取引所と提携し決済システムを利用している形が多いです。そう行った場合、海外のどこでも使えるウォレット決済アプリでなければ、例えばビットフライヤーの口座開設をしていなかった場合は使えないことになります。

現在では、日本でも海外でも仮想通貨の決済が可能なデビットカードなどもあります。そういう国内外でも使えるシステムでなければ少し面倒な作業になってしまいます。それでもビットフライヤーはニューヨークにも支店を構えることに成功したので、海外でもビットフライヤーのアプリを持っているユーザーはいるかもしれません。

ザイフにも仮想通貨を決済で使用できるアイテムがある

ヤマダ電機がビットコイン導入と海外のニュースにピックアップ国内でも海外でも使用できるお財布カードがザイフの「マネパカード」です。ザイフアカウントからカードに、BTCを日本円で出金&チャージができるのが特徴です。
●国内なら利用額の最大2%が還元される
●クレジットカードのような入会時の与信審査なし
●チャージ式なので過度の使いすぎ防止にも
●普段使いから海外旅行にも使える
●チャージは1日1回

ビットコイン以外にも決済が早いものはあります。ビットコインはまだ時価総額や流通量と共に、他のあると比べればまだまだその規模は大きいです。海外の取引所ではアルトコインを購入する場合は、ビットコインとのトレードになるのでビットコインの需要はまだこれから先も続くと思います。またブロックチェーン技術を最初に使った通貨でもあり、画期的であることには間違いありません。それでもビットコインよりブロック生成時間(取引処理)が早いものは、続々と登場しています。仮想通貨は決済系やプラットフォーム系、またプラットフォームと送金の両方に特化したものなど、それぞれ仮想通貨には特徴があります。

・決済系で時価総額ランキングが上位にある仮想通貨
ビットコイン:ブロックチェーンによる分散型台帳管理、送金、決済、容量1MB、ブロック生成約10分
ビットコインキャッシュ:ブロックチェーンによる分散型台帳管理、送金、決済、容量8MB、ブロック生成約10分
リップル:法定通貨の銀行による国際送金のサポート、送金約4秒
ライトコイン:ブロックチェーンによる分散型台帳管理、送金、決済、ブロック生成約2.5分
ネム(NEM):分散アプリケーションプラットフォーム(スマートコイントラクト)、送金、ブロック生成約1分
ダッシュ:匿名性が高い、送金、承認完了約4秒
モネロ:匿名性が高い、送金、承認完了約2分

上記の仮想通貨が時価総額では上位にあります。承認完了が4秒や2分であったり、ビットコインキャッシュは約10分ですが処理できる容量がビットコインの8倍なので効率もいいです。こういったビットコインよりも処理が早く、送金等に期待されている仮想通貨多くあります。それでもビットコインでの決済が導入され、また金融業界で有名なGMOインターネットでは2017年12月からビットコインのマイニングを北欧の寒い地域で開始されました。「ビットコイン全体の計算量の約1割に当たる1500ペタハッシュ/秒を目指している」とのことです。

他にもDMMなどもマイニングに参加するそうです。大手がマイニングに参入するということは、ビットコインがまだそれだけ期待されているということでもあります。

ビットコイン決済はまだこれから広がるのか

大手企業がビットコイン決済を導入してきたことで、これから他の小売店や業界への普及が広がっていくとも予想されます。ビットフライヤーや他の取引所の決済システムが今後アップデートされ、さらに利便性が向上すれば、ビットコインは長く使われる通貨にもなるでしょう。それにはビットコインの機能改善も同時に進むことが望まれます。