世界中が待ちわびていたADAコインの公開ですが、予定時刻のイギリス時間9月29日朝8時(日本時間は8時間足して16時)まで24時間を切って、各所に様々な動きが始まりました。この記事を書いている私自身も興奮が冷めぬまま、歴史に残るであろう貴重な日を今かと待ち構えています。
ダイダロスのリリース候補版が公開
日本時間9月7日より、専用ウォレットであるダイダロスがリリース候補版にアップデートされました。このダイダロスに問題が無ければ、これより先ADAコインの公開までダイダロスの仕様が変更される事は無いでしょう。ダイダロスでできる事は、公開前に購入したADAコインを受け取る還元作業とADAコインの送金受け取りです。過去の公開版では、アップデートのたびにセキュリティの強化と送金スピードを強化しており、そのたびに還元作業を行ってきましたよね。
これまでの還元作業はリリース版に向けての練習なので、今のうちにダイダロスの使い方を覚えて29日にアップデートを予定されているリリース版にADAを還元できるよう備えましょう。
BITTREXにADAが追加
海外の仮想通貨取引所BITTREXの取引銘柄にADAの項目が追加されました。実際に取引が開始されるのは10月2日からなので、現在は「ADA wallet is under maintenance」(ADAウォレットはまだメンテナンス中です)と表示されて何もできませんが、これはつまり、ADAコインの公開が約束されたという事です。仮に、Cardanoの都合でADAコインの公開が遅れてしまったとしても、BITTREXが取り扱いを求めている以上は必ず近いうちにADAコインは公開されるのです。
そしてこのBITTREX、取引先となる通貨は日本円やドルではなくビットコインに限定されています。ADAコインを換金しようとすると、必然的にビットコインを持つ事になるのでADAコイン公開と同時にビットコインの相場も大きく動く可能性も出てくるのです。ADAコインkonoに合わせて今のうちにビットコインにも投資しておくと化けるかもしれませんよ。
ADA専門暗号通貨コンシェルジュの出現
暗号通貨コンシュルジュとは、インターネットやセミナーを通して様々な仮想通貨の不安を取り除いてくれる新しいサービスです。取り扱い通貨はビットコインやリップル、イーサリアムなど多岐に渡り、会員専用のスマホアプリにウォレットを移しての資産を管理や独自のデビットマスターカードでウォレットの通貨を使用する事までできるのです。
実はこの暗号通貨コンシェルジュ、今年の7月頃からADAコインを取り扱っていました。まだ公開の目途が立っていなかった頃なので、ADAに不安を持つ人たちからの買い取りサービスのみを取り扱っていましたが、今後はADAの換金サポートも始めるようで、既にインターネットの広告に換金サポートのお知らせが出ています。
このような会社は信用で運営されているので、ADAコインが公開される見込みが無ければ成り立たないでしょう。少しずつではありますが、ADAコインの魅力に気づいてビジネスに転用しようとする企業が出てきた証拠です。ADAの換金が不安な方にはとても便利なサービスだと思うので、これからは大手企業も参入してこのようなビジネスが増えてくるかもしれませんね。
CardanoのFacebook更新頻度が上がった
以前のCardanoが提供するFacebookページは、本当に公開されるのか不安になるほど更新も無く、動きが感じられないものでした。しかし7月以降は急激に更新頻度が上がり、ADAコインの開発者であるチャールズ・ホスキンソンが東京大学でのセミナーやネクサスカンファレンス2017で講演を行うなどの慌ただしい活動が見受けられます。また、YOUTUBEで視聴者に対して自信たっぷりにCardanoプロジェクトの魅力を語る姿は、ADAコインに絶対的な自信を感じているのでしょうね。
CARDANOHUBが今後の公式ページとなり、ユーザーの受け皿となるようです。他にもカルダノ・ブロックチェーンを構築する企業サイトもあり、こちらはエフェクトがとても素晴らしくカッコいい作りになっています。このCARDANOHUBですが、今では今後のロードマップに関係するページリンクを除いて全てのページにアクセスできるようになっています。メインネットチェックリストでは開発陣の顔写真など細かい情報が隠し事なく公開されているのでとても親切かつ安心できる公式ページですね。
私が今注目している項目は、「ADAの売買」と「CARDANOでショッピング」のページです。「ADAの売買」では、日本人が気にするべき利用方法について書かれています。文面をそのまま訳すと「ADA の取り扱いは日本のATM でも開始される予定です。まず5ヶ所のATMから開始され、ADA 公開後1年以内に25か所のATM での取り扱いを目指しています」となります。なんと、ADA専用のATMまで出来てしまうんですね。最初に開設される5ヶ所は非常に気になるところ。恐らく5台のうち1台は、データを集計しやすい都心部にできるのでしょうけれども、残り4台の設置場所に期待です。
次に「CARDANOでショッピング」をたどると、デビットカードのお知らせが出ています。もしかしたら今後、このページでデビットカードの契約や管理ができるようになるのかもしれません。プレセールからのADA保有者さんは、ぜひとも持っておきたいカードですね。最近、日本の法律が変わってからというものの、仮想通貨を円に換金するだけで多額の税金を持って行かれるのですが、このデビットカードだと日本円に換金せずにADA取り扱い店舗やオンラインショップでADAコインを使ったショッピングができるようになるのです。つまり、デビットカードでショッピングをするとそれだけで節税ができてしまうんですよ。ADAコインが流通して有名になれば取扱箇所も増えるでしょうし、投機以外にも目を向けてみては?さらに「CARDANOとは」「CARDANOを選ぶ理由」の2つはぜひ見ていただきたいところ。CARDANOについてチャールズが分かりやすい英語で説明してくれていますよ。
メインネット公開の課題
とても期待度が高く、公開に向けて順調にプロジェクトが進んでいるように見えるCARDANOですが、まだいくつかの課題が残されているのでADAコイン保有者にとっては無事に課題をクリアして公開されるのか、とても心配になってしまいます。実は、CARDANOHUBで公開されているローンチチェックリストでは、9月10日あたりから作業に遅延が起きていました。なぜ遅延が起きていたのかは分かりませんが、時間に正確な私たち日本人と外国の人たちでは時間の捉え方が違うのかもしれませんね。
そのような不慮の事態に対してチャールズは「技術者たちは残業をして遅れを取り戻している」と回答していて、チェック項目を飛ばしてチェックリストが進む事態となっていました。結果として、後に残った作業も徐々に未完了の赤マークが消えていきましたが、9月28日現在でもまだいくつかの遅れが残っています。
・英語版のFAQが完成
・FAQの翻訳が完成
・パートナー向けの公開に対する最終確認
・取引所システムの準備が完了
これらの作業が完了した後の9月29日に、チームを取りまとめるストラテジーオフィサーのジェレミー・ウッドがメインネット公開の有無について決断を下す予定でした。
FAQについては公開に間に合わなくてもシステムに影響が無いので大きな問題になりませんが、この中で気になるのは「取引所システムの準備」です。取引所が整わなければ、せっかくADAコインが公開されても換金できません。果たして公開まで秒読み段階となった今、これらの課題は解決されるのでしょうか。まだまだCardanoから目が離せません。