目次
仮想通貨取引を理解する
1.仮想通貨取引市場の流れと世界経済
2.仮想通貨取引初心者が理解しておくべき通貨としての位置づけ
3.仮想通貨取引の前にビットコインの3つの大きな特徴を理解する
4.仮想通貨取引のメリット
5.仮想通貨取引のデメリット
6.仮想通貨取引で注意するべき事
7.仮想通貨取引における価値
仮想通貨取引のための準備
1.仮想通貨取引を始めるための準備
2.仮想通貨取引を行うために必要なものを考える
3.仮想通貨取引で最も大切なことは資金面での安全性
4.仮想通貨取引にはリスク管理も必須
5.仮想通貨取引での投資管理
6.国内でおすすめの仮想通貨取引所
仮想通貨取引を実践する
1.仮想通貨を実際に購入方法し、取引を始める
2.仮想通貨取引に必要なチャートと気配値
3.仮想通貨取引で重要な価格変動
4.仮想通貨取引でのポイントは取引量
5.仮想通貨取引の分析テクニック
6.仮想通貨取引に必要なチャート分析の3条件
7.仮想通貨取引はテクニカル分析による相場の流れで判断する
8.国内・海外情勢を反映する仮想通貨取引
9.仮想通貨取引における分析方法を比較する
10.テクニカル分析の種類はオシレーター系とトレンド系がある
仮想通貨取引をさらに広げる
1.個人で取引のための仮想通貨を発行する
2.独自仮想通貨を発行し、取引する前に知っておくこと
3.独自仮想通貨の発行方法はスマホがあれば簡単に取引が出来る
4.仮想通貨取引には交換業という法律がある
5.仮想通貨取引にはいくつかの規制存在する
仮想通貨を投資目的で活用する方も増え、さらに取引量が増えていくと予測されています。しかし、投資が未経験である方にとって、仕組みと投資に関する技術も覚えなければいけません。また、いきなり仮想通貨で取引を行うよりもFXなどで市場原理や、取引の感覚を養うということも考えた方が良い場合もあります。投資が先か、保有が先かということは人それぞれ考え方がありますが、仮想通貨取引で利益を出したいと考えている方は、まず取引の基本から覚える必要があります。
仮想通貨売買は誰でも行うことができます。自分が興味のある取引所で口座開設をインターネット上で行い、開設が完了したら通貨を選び購入、あとは買いであれば上昇するのを待ち、売りから入れば下落を待ちます。このように、取引所での口座開設から仮想通貨の購入まで比較的簡単に行うことができるのが、仮想通貨のメリットでもあります。
しかし、仮想通貨売買を行う目的は利益を生み出すことです。利益を生み出すには、まず損失を抑えることが重要で、その上で初めて利益の積み重ねを行うことができます。
そのような状況であることを理解して頂き、仮想通貨取引初心者でも、短時間で利益を出せるようになるための知識をお伝えしたいと思います。ぜひこのページを最後までお読み頂き、皆さんの仮想通貨取引のお役に立てて頂ければと思います。
仮想通貨取引市場の流れと世界経済
2018年初頭にビットコインを含めた仮想通貨市場の暴落が起きました。そして2018年2月9日アメリカダウ平均が約1,000ドルの暴落を記録しました。2017年は、金融市場、仮想通貨市場共に上昇傾向で読みやすい相場で推移していましが、2018年に入り、ビットコインを含めた相場の調整期間及び転換期を迎えたと分析することができます。
2017年の仮想通貨上昇相場から、ビットコイン投資を始めた投資家は、今後様々な分析手法、リスク管理、長期的な投資戦略、各メディアや公的機関が発表している情報、関連銘柄に関する情報といった広く深い情報分析技術を習得する必要があります。特に仮想通貨市場とは直接関係ないように見えるNYダウの暴落も世界、モノ、サービスという様々な要素から繋がっているのが、現代の経済状況です。自動車の部品も1つ不具合があるだけで、自動車は正常に動かなくなり、運転手に危険が及びます。このように、ビットコイン取引もいまや世界経済と繋がっているといっても過言ではないほど市場が拡大しています。
仮想通貨取引初心者が理解しておくべき通貨としての位置づけ
仮想通貨は資産なのかということについて政府の考えとしては、資産という認識で現在は進んでいる所があります。さらに2017年4月に施行された改正資金決済法には、財産的価値と明記されていることからも、資産・モノとして扱われていることが分かる所があります。またその理由として、仮想通貨という名称ではありますが、法的に通用している貨幣ではないので、専門家の中にも通貨ではないという認識です。
2008年にビットコインが登場してから10年という月日が経ち、当初は文字通り通貨にように決済として使う認識で保有している人がほとんどでしたが、ここ数年で投資対象として、値上がりや空売りによる値下がり益を狙った保有や取引が主流になってきました。
仮想通貨取引の前にビットコインの3つの大きな特徴を理解する
仮想通貨取引を行う前に、まずは仮想通貨の元祖であるビットコインの大きな特徴について理解しておく必要があります。投資においても準備がいかに出来ているかで、その後の結果が大きく変化します。
1.P2Pネットワークシステムであること
ビットコインは中央銀行管理下ではありません。従ってP2Pシステムを使用しているので、P2Pネットワーク参加者によってそのシステム管理・維持・データの整合性といった全てを支えているということになります。つまり、ビットコインプログラムをダウンロードしている全てのユーザーがビットコインシステムを支えていることになります。
ちなみに、P2Pとは不特定多数のクライアント(ユーザー)が直接ファイルなどの情報を送受信する通信形態のことをいいます。仮想通貨は、このP2Pネットワークシステムにより、中央管理を必要とせずシステムを維持出来るということになっています。
また、マイニングはこのP2Pネットワークにより仮想通貨を、新たに発行させるということに繋がります。
2.ビットコインには発行枚数の上限が存在する。(Limited supply)
ビットコインの量には上限が決められていて、その上限が2,100万枚になっています。ちなみに、円やドルといった通貨には発行枚数の上限がありませんので、発行数に限界はない仕組みになっています。ですので、経済状況によって発行量を増やし、物価の調整を行うといったことが行われているということです。
対してビットコインには発行枚数の上限があるので、原理上はインフレにはならないということになっています。これは、ハッキング等による発行量のコントロール下に置かれないようにする対策という意味もあり、安全性を考慮した結果といえます。
2,100万枚はどの程度の発行量かイメージしにくい数字ですが、現在の日本国民1人に1BTCも行き渡らない量と考えると、円と比べて極めて少ない数字かが分かります。
3.世界中で即時送金が可能
円を海外に送金する場合には、仲介業者を挟んで手数料を支払うといったコストも存在します。しかし、ビットコインのアドレスは独立したアドレスなので、IDを指定すれば即座に送金が出来るという、従来のシステムより利便性が向上したといってもいい特徴の1つです。また、送金手数料もほぼ無料であるということもメリットですので、スピーディにコストを抑えた送金が出来るということです。
これらの3つの特徴とメリットを理解した上で、仮想通貨取引の準備を始めるようにするのがおすすめです。
仮想通貨取引のメリット
仮想通貨は、今や株式投資やFXと同様に投資対象として売買されるようになりましたが、その特徴やメリット・デメリットでは、様々な認識による評価がなされ、まだまだ成長途中の分野であることが現状です。
一般的な仮想通貨のメリットは、以下の通りです。
●送金手数料が格安
●即送金されるスピーディな取引
●24時間送金可能
●投資として大きな利益が見込める
●決済手段としても一部店舗で利用できる
●ブロックチェーン技術によるデータが堅牢になった
特に開発当初の理念でもあった世界中で利用できる共通の通貨としての機能も果たしている所があるので、またまだ発展の余地があることが分かります。そして、送金に関する特徴も評価されている所です。
通常、円やドルなどの通貨を海外送金するにあたっては、国内の銀行から出金、海外の取引所に送金され、そこからドルへ換金、相手の口座へ入金されます。この間に、銀行や取引所、海外の金融機関でそれぞれ送金手数料がかかり、さらに通貨同士の価値の変動もあるとその損失は少なくないと言えます。
対して取引所を利用して仮想通貨を送すれば、国内の取引所の中には手数料が5円といった格安の手数料でサービス提供している取引所事業者もあるので、コスト面で考えても仮想通貨のメリットといえます。
他にも、決済手段として利用できるというのも、一般の消費者が利用できるメリットのひとつとえます。取引所を通して投資としての保有というのは、一部の投資家や資産家にとってはメリットと捉えることができますが、投資を行わない一般の消費者の視点からみると、投資商品としての評価以外の決済手段という所の方が有効利用しやすいです。
国内では、ユニクロなど一部の所などでしか仮想通貨による決済手段の設備は整っていませんが、経済情報等によると今後決済手段として様々な民間企業が導入することを検討しているということで、今後取引所を利用しての決済より普及することが予想されています。
仮想通貨取引のデメリット
仮想通貨のメリットは多数ありますが、一方でデメリットも存在します。
●価格変動が激しい
●インターネット環境がストップした場合のリスク
●国の保証がない
●管理は自己の責任
●税金の優遇がない
多くのメディア等でも、リスクやデメリットとして報道されているのが、元本保証がないということです。又、価値について疑問視されているという点です。
元本保証がないということに関しては、株式投資やFXも元本保証がありませんので、自己責任による取引という認識が普通です。元本保証がないということに対して、不安感や心配という感情になる方は、投資そのものを行うことは控えた方が良いといわれています。精神的なストレスにより、日々の生活に支障が出るという場合の方がデメリットになるので、取引はあくまで自己責任として行うことが出来るひとが保有に向いています。
仮想通貨取引で注意するべき事
ビットコインは2008年頃に開発・発行された新しい金融商品、資産、通貨です。政府の公式見解ではビットコインは資産として扱われているので、国内におけるビットコインを含めた仮想通貨の定義は資産となります。そのように、仮想通貨が発行されて間もないこともあり、まだまだ法整備や土台が不安定な部分もあります。そして、そのような中で2017年に起きたのがビットコインの急騰です。この相場により、今まで一般の生活水準だった人が、一夜にしてビットコイン取引で億万長者になった例もあります。
仮想通貨バブルともいえる2017年までのビットコインの上昇、そして当時は法整備が整っていなかったことにより、様々な人や法人が続々とビットコイン取引に参入し、さらに仮想通貨市場が盛り上がりました。そのような状況下にあったこともあり、今までビットコイン以外の分野の金融や投資に興味がなかった会社員や学生、芸能人までもがビットコイン取引を始めるようになりました。
しかし2017年の暮れから2018年にかけて、ビットコインの暴落が起きました。この原因の1つがまず中国や欧米などでの仮想通貨規制による、機関投資家などの撤退、そして国内では「コインチェック」問題による警戒感によるもの、さらにビットコインの急騰した相場を狙って売り抜けた機関投資家による反動といったことによる複合的な要素によりビットコインの暴落が起きたといわれています。
一般の仮想通貨取引者は、このような相場において戦略もなく、なんとなく取引をしていると、短期間で市場から撤退という事態になりかねません。また今までは上昇相場の市場だったことにより、通貨を保有しているだけで価値が上昇してきましたが、今後は調整相場といった様々な状況が考えられます。
これまでに感覚で取引してきた仮想通貨取引者は、今後ビットコイン取引の戦略を改める必要にある時期に入っていると言えます。
仮想通貨取引における価値
次の通貨としての価値についてですが、これは特有の特徴でもありデメリットにもなります。
従来の金融商品である株式やFXといった商品に関して、株式は企業の業績や商品ブランド、それらを総合して企業価値として判断出来ます。FXは通貨の取引のことで、仮想通貨取引と似ていますが、ひとつ決定的に違う所があり、通貨の発行元になります。
円やドルは、中央銀行が発行しています。そして、中央銀行の上には政府があります。昔は金の価値が基準でしたが、現代では国の信用が価値となって、決済手段や投資の時に価値を判断できる材料として見ることができます。
しかし、仮想通貨は中央銀行が発行していませんし、中央管理でもありません。そして、価値を判断する所は、買い手と売り手の需要と供給のみです。この需要と供給という点が大きなリスク要因になります。FXも投機的な商品だという認識をされることもありましたが、それでも国の経済状況や信用という大きなバックボーンがあったので、比較的安定した相場を維持し続けていることが多かったのです。
しかし、需要と供給という極めて単純で、投機目的で取引する人も多くなると、1日で数十倍の値幅を記録することがあります。投資における数十倍とは、人によっては1日で資産が0になることがある値幅です。このように、仮想通貨の価値についてはまだ発展途上という認識ですが、今後市場が落ち着いていくと共に新たな価値に変化するという予測もされています。
仮想通貨取引を始めるための準備
仮想通貨の売買は簡単ですが、戦略を立てて行わなければギャンブルと同じです。損失を抑えて利益を出していくという取引の原則はシンプルでありますが、逆に最も難しい事でもあります。しかし、始めて間もない方で直感やなんとなく購入をしているということを続けてれば、いつかは市場から撤退することになってしまうでしょう。直感で仮想通貨投資をしているのは、カジノでポーカーなどをしている状況と変わりありません。仮に利益が出たとしても運による結果であり、あなた自身の実力によるものではありません。
取引所でのトレードを行っていく上で欠かせないことが分析です。特に入門者は仮想通貨そのものの魅入られるあまり、利益を出すということよりも売買していることに力を入れがちになります。しかし力を入れるべきところは、いくつもあります。特に最初に覚えるべきことはテクニカル分析です。もし、分析ということに関して何かしら勉強しているが、いまいち覚えられないという場合には、覚えるべきテクニカル分析の最初の部分が抜けているか、投資の概念についてあまり理解できていないかということになります。
仮想通貨を取引所で決済や送金手段として使うことを除くと、仮想通貨売買が残り、その目的は取引所を通して利益を出すということになります。そして利益を出すということは、運でも時々できることですが、重要なポイントのひとつが「利益を継続的にだすこと」にあります。仮想通貨取引所を通して利益を出すことだけでは、ギャンブルと変わりません。取引所を通して継続的に利益をだすことで、初めてギャンブルではない売買ということができます。
仮想通貨取引を行うために必要なものを考える
仮想通貨を取引所と通して継続的に行う意識が大切で、その次に考えるべきことは「取引所を使って、どうやって仮想通貨投資で継続的に利益を出すか」という戦略的な部分です。戦略とは、物事の大枠を決めることで、資金量や利益の目標額の設定などを指します。
【目的】
継続的に利益を月10万円得ること
【戦略】
資金量は100万円用意
分析手法はテクニカル分析を中心とする
短期トレードを週に4日とする
取引所は3つから口座開設する
リスク管理
このように大きな枠組みで目的を達成するための大きな方法を決めていきます。
仮想通貨取引で最も大切なことは資金面での安全性
仮想通貨投資では資金管理を誤ると、後々立ち行かなくなります。原則として使用する資金は、余剰資金を取引所口座に入金することが大切です。これは投資の世界で最も基本的な事柄の1つですが、生活費など必要資金から仮想通貨投資に資金を入れ行うということは、既に生活面で赤字になっているということです。
投資で利益が0ならまだしも、損失が出ることにでもなれば、更に生活費から資金を追加しなければいけない事態になります。生活費から資金を賄うということは、仮想通貨売買を行う前から損失、赤字にしてしまっているという認識が必要で、必ず入金した余剰資金で資金量の設定を行うことが基本です。
入門者の多くは、どれくらいの期間仮想通貨を保有しているのか、保有している通貨をどう使用するか決めていないことが多いです。仮想通貨は値動きが激しく、また予測も付けにくいです。そんな中で仮想通貨のトレード期間を決めないということで、リスク要因が増えることになってしまいます。トレードを行う前に、大まかでいいのでトレード期間を決めることで、ある程度投資戦略の道筋が見えてきます。
仮想通貨取引にはリスク管理も必須
仮想通貨売買にもリスクはつきものです。入門者であると漠然とマイナスについて考えがちですが、マイナスになる要因について具体的に考える必要があります。
リスク要因として挙げられるのは以下の通りです。
●元本保証がない
●価格の変動がある
●インターネット障害
●ハッキングによる個人情報と資産流出
●取引所の閉鎖
単に銀行預金と同じような感覚で仮想通貨投資を始めると、最悪自己破産につながる損失になることもあります。ですので、前述でも解説した戦略をしっかりと立てることが必要になってきます。
仮想通貨投資のリスク要因はいくつかありますが、その中の「元本保証がない」、「価格の変動がある」この2つに関しては、仮想通貨売買を行う上で避けられない事ですし、価格変動はリスクやリターンのどちらにもなりそれが利益に繋がります。
インターネット障害、サーバーの故障といった技術的な問題は、いつ起こるか分かりません。例えば、自分のパソコンや通信環境が故障することもありますし、取引所が契約しているサーバーに問題が起こることもあります。これについての対策は、まず自分のパソコンや通信環境について定期的にメンテナンスすること。取引所の問題については、口座開設する前に自分でインターネットを使い、取引所の評判や何か問題のあるニュースや情報がないか調べておくことが対策になります。
ハッキングについては、昨今「コインチェック」による顧客の資産流出が問題になったことで、政府や企業も仮想通貨対策強化に乗り出しています。2017年4月に改正資金決済法が施行されて以降、取引所を運営する企業は必ず金融庁の認可が必要になりました。
利用者側としての取引所対策は、まず認可を受けた取引所であるか、何かしら流出に関する情報のある取引所ではないかといった、個人で調べる必要があります。
一方で取引所の利用者側もハッキングされるリスクはあります。最低限「セキュリティソフトの導入」「専用のメールアドレスの取得」「パスワードはランダムにする」「取引所に使用する端末にでは、怪しいサイトの閲覧やアプリのダウンロードを行わない」という取引所用のセキュリティ対策の行動を積み重ねて行うことが必須です。
仮想通貨取引での投資管理
取引所と戦略が決まったら、次に戦術について考えます。戦術とは、戦略で決めた計画を実行する上でそれぞれ具体的に、どのような行動をとるのか決めることです。つまり、前述では資金量や期間について決めたそれぞれの項目を、さらに具体的に掘り下げる作業になります。
例えば戦略で資金量を100万円とすると決めたが、今余剰資金で100万円用意出来ないとします。生活費で賄うというのは戦術的に失敗ですし、50万円で始めるのも戦術的に考えると力不足な状態で売買しなければいけません。考えられる戦術としては、副業を行いその収入を資金にするということを考えます。
そして、いつまでに売買を始めるという、戦略がある場合には、その期間までに資金を貯めることができる副業を選ばなければいけません。このように、戦略を決めただけだと分からなかった、矛盾などが見えてきます。こうしたことを、見つける上でも戦術というのは大事であり、現実的に遂行出来る戦略なのか考え直すこともできます。仮想通貨投資は今まで開発されてきた投資ツールや戦略、戦術の応用です。
仮想通貨取引に必要な心構えや戦略、戦術、リスク管理といった項目すべては、従来の投資で基本とされていることです。つまり取引所を通した投資の知識を覚えておくと、今後の売買に役立ってくるという話になります。
国内で評判のよい仮想通貨取引所
国内の認可を受けた取引所は20種類ほどあり、中には大手企業が出資した取引所まであります。取引所を利用しての仮想通貨取引というとマイナーイメージを持つ人も少なくありませんが、最近ではメジャーになりつつある分野でもあります。
おすすめの国内取引所は、以下の通りです。
・ビットフライヤー
・Zaif
・GMOコイン
特にビットフライヤーは大手企業出資の取引所なので、取引所のなかでも経営基盤も安定しています。Zaifは、通貨発行機能を持つXCPを取り扱っている取引所とのことで、ここ最近での注目度も高まっています。GMOコインは、東証一部上場大手のGMOグループが運営している取引所なので、信用の高い取引所のひとつとして評判が高いです。
仮想通貨を実際に購入方法し、取引を始める
仮想通貨の購入方法は次の3つのステップで完了するので、初心者の方でも簡単に取引を始めることが出来ます。
1.仮想通貨取引所に登録する
日本の取引所は、
●DMM Bitcoin
●GMOコイン
●ビットフライヤー
●Zaif
といった取引所が有名です。どこの取引所でも、住所・電話番号・名前といった基本情報を入力し、ID設定を行うことで登録完了となります。
2.取引所に入金する
FXには最低保証金という制度があり、ほとんどの証券会社で30万円程度の入金が必要になります。また株式投資の場合には最低購入単位というものが存在し、最低購入単位以下では、購入出来ないようになっています。
しかし仮想通貨の最低購入金額は株などと違い、数百円程度から購入出来るようになっていて、取引については株式投資と違い、少額から取引が可能となっています。
3.仮想通貨を購入する
最後のステップまでくれば、後は自分が購入したいと考えているコインを購入するだけです。
このように仮想通貨取引開始のために必要な手順は、大きく分けて3ステップで完了しますので、非常に簡単です。ここまでのステップが完了したら、取引に関するテクニックを学ぶ段階になります。
仮想通貨取引に必要なチャートと気配値
取引の方法は非常に簡単で、誰でも始めることが出来ます。しかし投資未経験の方の場合は、取引に関する基礎的なテクニックや分析の仕方、各ツールの見方を覚える必要があります。
1.気配値
投資経験者であれば、なじみのある言葉です。取引時の画面には売り値注文と買い値注文が1つの画面に表示されています。さらに各注文価格に分けられており、その注文数も表示されます。
そして、この気配値はリアルタイムで変化します。気配数が多い価格帯は、それだけその価格帯を超える為に必要な取引数が多くなければなりません。また、売り気配数の多い価格帯は天井になる1つのラインとして見ることも出来ます。
このように気配値を見ることで、「取引が活発か?」「どの価格帯に注文が集中しているか?」「どの辺りで市場の流れが変わるか?」といったことも分析することが出来ます。仮想通貨の価値は、需給関係です。取引数を見るだけでもその価値がどのように変化するか分析することがある程度可能になります。
2.チャート
チャートは投資等の取引において基本情報になるツールです。チャートには、縦軸に価格・横軸に時間が設定されており、一定期間の価格の変動を見ることが出来ます。チャートは取引テクニックにおける重要なツールで、この画面に様々なテクニカル分析(投資用語で、チャート分析による取引方法)の基本になります。
仮想通貨取引で重要な価格変動
仮想通貨はFXと似ており、価格変動性が高い特徴があります。特に仮想通貨の方は、需給関係による価格変動が主な要因なので、1日で思わぬ価格になっていることもあります。
取引の戦略を考えるひとつの方法は、長期投資を行わないことです。長期保有は、株式等で多く見られる戦略のひとつですが、株式の場合には企業価値で支えられています。その為急激な価格変動のリスクが少なく、長期保有のメリットの方が大きいです。
対して、仮想通貨は短期的に大きな価格変動リスクを考慮した場合、短期投資で基本戦略を立てることもひとつの方法です。ちなみにこの場合の短期というのは、1日の中で取引を完了させる期間のことです。
また投資用語にスキャルピングというのもありますが、これは1秒単位で取引するという超短期取引です。これも仮想通貨に応用させるという考え方もあります。
仮想通貨取引でのポイントは取引量
アルトコインの中には、流動性の低いコインがあります。戦略のひとつとして、このような流動性の低いコインをあえて購入するという方法をとります。理由として、流動性の低いコインは実際の価値よりも低い価格になっていることがあります。そして、そのようなコインを安く購入しておくことでより大きな利益を狙うということです。
次に、売却する際に選ぶコインは流動性の高いものにします。流動性の高いコインというのは、市場参加者が多くそれだけ取引量が多いということです。すなわち安く購入し、高い価格で売りやすくなる可能性を高めることが出来ます。
仮想通貨取引に必要な感覚のひとつとして、流動性に意識して購入を考えるようにすることが基本となります。
仮想通貨取引の分析テクニック
仮想通貨取引をするための分析テクニックは、基本的にチャートや通貨ペアなど、株やFX取引と共通する部分が多く、株やFX経験者であれば、比較的容易にその取引感覚を身に着けることが出来ます。
分析手法として用いられているのが、テクニカル分析とファンダメンタル分析の2つです。投資経験者にはなじみのある分析手法ですが、テクニカル分析はチャート分析による相場予測のことで、ファンダメンタル分析はFXでいうところの、政治情勢や経済状況といった側面から価格の予測をすることです。
仮想通貨取引でのテクニカル分析も、チャートや板、需要と供給、オシレーターなどのツールがあるので、株やFXと同様な分析方法が可能です。しかし、ファンダメンタル分析に関しては、仮想通貨独自の環境分析が必要です。
テクニカル分析に関しては、最近では取引所が独自の高機能チャート分析ツールを開発しているので、自分に合ったツールを見つけたら、そこの取引所で取引を始めるというのも1つの戦略になります。
仮想通貨取引に必要なチャート分析の3条件
仮想通貨取引において必要な要素のひとつがチャート分析です。チャートは市場の動向や取引高を確認することができ、今後のビットコインの予測も行うことができる、ビットコイン取引の要となる部分です。
テクニカル分析とはチャートから値動きの予測を行い、3つの定義により成り立ちます。仮想通貨取引の戦略にはチャート分析が必要と説明しましたが、そのチャート分析を利用した分析技術がテクニカル分析です。
テクニカル分析は、主にチャートを土台として様々な計算に基づいて作られたツールや、過去のチャートの動きから現在のチャート予測を行う分析技術のことをいいます。そして、テクニカル分析には3つの前提条件があり、
1.あらゆることは価格に反映されます
2.過去の研究やデータが役に立つ
3.価格の動きはトレンドを作る
仮想通貨取引はテクニカル分析による相場の流れで判断する
1つ目は、テクニカル分析というものの価値を決める重要な定義で、投資家心理やもの、サービス、政治、経済状況、災害といった全ての事象は価格へ反映されるということ、これらを前提として分析をすることで価格の予測といったことが根拠となり、テクニカル分析に意味が生まれます。
2つ目は、ビットコイン過去の暴騰、急落といった様々な大きな事象も含めて、全ての記録を現在の相場に当てはめて分析することでビットコインの予測の精度を高めるということです。100%過去の市場の変動と同じチャートを現在も沿って動くことはあり得ませんが、ビットコイン取引を含めてすべての投資は予測精度を高めることで勝率を上げることができます。ビットコイン取引というものは、勝率、利益と損失を総合的に見た時に勝率が高いことに意味があります。ビットコインの過去のデータを利用して予測精度が高まることには勝率から見て、大きな価値があります。
3つ目は、投資経験者であれば、テクニカル分析の専門でなくともこの意味が理解できます。つまりチャートにおいて、例えば上昇の動きが始まるとその流れはしばらく継続するということを3では定義しています。この定義がテクニカル分析の何に役立つかというと、テクニカル分析の中に、過去のチャートの形から値動きを予測する技術があります。そして、ビットコインを含めた相場に流れが存在するという前提条件があるとすると、ビットコインの過去の動きと照らし合わせて同様の流れか判断することができます。
国内・海外情勢を反映する仮想通貨取引
仮想通貨取引というと、多くのメディアがその価値、信用について課題を言及しています。つまり中央管理下、政府の信用がないものに投資をしていいのかということと、ビットコイン利用者の需要と供給のみでチャートが動いているという考えによるものです。しかし、政情不安の国では法定通貨よりビットコインの方が信用のあるものとして認識されている事実もあり、一概に仮想通貨の安全性について疑問ばかり並べるのは正しいといえない現状があります。
すでにお伝えしましたが、仮想通貨の分析にはもうひとつの分野があり、それはファンダメンタル分析という分析技術です。ファンダメンタル分析とは、政治や経済というあらゆる外部要因から市場の予測を行うものです。前述の仮想通貨の信用ということについて説明しましたが、仮想通貨の信用に関わる情報や、利用者の需要と供給バランスについて分析することもファンダメンタル分析と呼びます。
仮想通貨取引における分析方法を比較する
仮想通貨取引の分析を考える上で、テクニカル分析とファンダメンタル分析の区別は、株式投資などに用いられてきた概念とほとんど共通です。
●各国の経済指標
●日経平均株価など株価を基にした数値
●利用者の需要と供給
●サプライズ
●世界経済
●政治
このような情報から市場の動向を分析するのが、ファンダメンタル分析になります。
●チャートから試算
●過去のデータと照合する
●トレンドを読む
これらがテクニカル分析のことで、前者のファンダメンタル分析と違い、数値を絶対的な指標として扱うことを基本としています。従って仮想通貨も数値の集合体といえるので、仮想通貨取引においては、まずチャート分析を覚えておくことが大切です。そして、その後に仮想通貨に関係する指標を覚えるという流れが、リスク管理の点でも良いといえます。
テクニカル分析の種類はオシレーター系とトレンド系がある
ここではテクニカル分析の種類について簡単に紹介します。
●トレンド系
●オシレーター系
このように大きく分けて2つの分析タイプが存在します。それぞれ、使い方、特徴、メリット、デメリットが大きく違うので、ビットコイン取引をする際には適材適所で使用する判断力が必要です。
個人で取引のための仮想通貨を発行する
仮想通貨にはビットコイン以外にも、約2,000種類ほど存在します。そして、それらも一般のエンジニアや仮想通貨に興味がある人達によって作られたものです。
仮想通貨は、ナカモト氏が公表した論文を基に世界中のエンジニア等によって作られたものです。そして、完成したのが有名なビットコインですが、現在発行されているものは全てビットコインがベースとなっています。またビットコイン以外の仮想通貨のことをアルトコイン、日本語に直すとその他のコインという意味で、現在流通するようになりました。
今後個人が仮想通貨を発行しようと考えた場合、ビットコインをベースにしたプログラムから作成する必要があります。プログラミング技術を習得している人であれば、サポート無しでも時間は掛かりますが、作成・発行まで行うことは可能です。しかし、プログラミング技術の無い人が、いきなりこれを発行しようと思っても非常にハードルの高いものとなります。
プログラミング技術の無い場合でも発行するには、仮想通貨発行サービスを利用する方法があります。ひとつが、「XCP」です。これは、カウンターパーティーによって発行されている仮想通貨で、分散型取引所・独自トークンの発行機能が備わっています。また独自通貨のことを独自トークンと呼びます。
独自仮想通貨を発行・取引する前に知っておくこと
XCPは2014年2月に発行された仮想通貨で、発行数量は約260万枚といわれています。技術的には、ビットコインのブロックチェーンを活用し、金融庁のホワイトリストに認可されている中でも信用性の高いコインです。
XCPを取り扱っている取引所はZaifのみとなっているので、XCP取引や発行をしたい時にはZaifの取引所を利用する必要があります。そして、大きな特徴である独自トークン機能が備わっています。
独自のトークンは、XCPを所有しているユーザー自身で、XCPトークンを他の利用者に対して発行することができ、名前を付けて配当を渡すなど、株式のような役割を果たしています。トークンはユーザー同士で取引できるのは当たり前で、カウンターパーティーが有している分散型取引所にて売買することも可能となり、自由度の高い機能が備わっている取引所とも言えます。
独自仮想通貨の発行方法はスマホがあれば簡単に取引が出来る
仮想通貨取引や取引所、そして独自トークンの発行全てにサポートや運営会社によるカバーがあるとしても、初心者には難しいイメージがあると思います。しかし、取引に限らず独自トークンの発行方法も、誰でも取引が可能なほど簡単に整備されています。
取引に準備するものは、ネット環境・スマホ・XCPです。そして、取引所はZaifから行うことが必須です。ここでは簡単にその流れを説明します。
まず、トークン発行に関するアプリがあるので、それをダウンロードします。次に、アカウント設定を行うことで初期設定は完了となります。
次に、取引所の方へ移りXCPを保有していない場合には、ビットコインなどからXCPを購入します。2018年現在では、XCPも国内で取引可能となっているので、この作業も簡単に行うことが可能な取引作業です。この取引作業が完了したら、先ほどのアプリから、自分で作成したトークンの名前を入力、最低単位以上のコインを発行し、取引が出来るように設定すれば作業は完了になります。
トークにはいくつかのメリットがあり、クリエイターが発行する時、一度発行しクリエイター自身が考えたアイデア(機能)などを追加していくことで、独自トークンの価値を上げることが出来ます。そして、価値を上げていきサービス提供の交換条件として、販売の仕組みを作れば時価総額を上げることも可能になり、結果的に利益を生み出すことができます。
仮想通貨発行に関する作業は、3ステップ程で完了するので、誰でも発行と取引を行うことが出来る身近なものとなりました。ただし注意点もあり、発行作業は簡単ですがその後の管理や配当といった作業に関しては自己責任となるので、しっかりと事前に一連の工程を勉強しておくことが、トラブルを未然に防ぐ大事なポイントです。
仮想通貨取引には交換業という法律がある
仮想通貨の取引所を運営している事業者には、交換業と呼ばれる規制があることに留意しなければいけないことは当然ですが、前述の個人が取引や発行を行う事柄に関して解説した事と間接的に関係していて、これからは個人も法律や規制について理解をしていないと、取引時において想定外の場面で規制に触れる行動をしている可能性も否定できません。
現行の国内法では、個人の取引に関しては事業登録を行う義務はありません。しかし、現時点で仮想通貨の発展性や個人が簡単にトークンを発行できるような環境が整備されてきていることにより、今後どのように法律の改正や個人が持つ責任が変化するか予測できません。ですので、取引に関係する人は現行の法律を少しでも認識しておくことが必要といえます。
仮想通貨交換業とは、売買や取引所などを運営、サービスを行っていることをいいます。最近では、様々な取引所が開設され、基本的に個人が取引する場合は取引所を介して売買を行うことがスタンダートとなってきました。そして、
1.仮想通貨の売買または仮想通貨同士の交換をすること
2.上記の行為の媒介・取次・代理をすること
3.1・2の行為に関して、利用者の金銭又は仮想通貨の管理をすること
4.以上の行為を事業として行うこと
これら4つに当てはまる行為を行っていると、事業とみなされて登録を行う義務が発生します。従って、現行の法律では、個人が発行や取引を行うことに関して、これら全ての要件を満たさなければ事業登録が必要ないということになります。
仮想通貨取引にはいくつかの規制存在する
前述の仮想通貨交換業の要件を満たした事業者は事業登録が必要ということが基本となり、仮想通貨交換業者として一定の規制を受けることになります。規制というのは、以下の7項目です。
1.事前の登録制
2.情報提供義務
3.セキュリティ対策
4.分別管理義務
5.登録における財務規制(登録拒否事由)
6.監督規制
7.マネーロンダリング規制
それぞれの規制項目については、1項目に関して内容が深いので、今後いくつかに分けて紹介します。
そして、仮想通貨交換業にとって忘れてはいけないのが、税金です。これに関しては個人も納税の義務が発生するものなので、取引・発行を行う全ての人の義務になります。
●所得税
●消費税
仮想通貨取引に関係する税金は上記の2つであり、所得税は累進課税方式が適用されています。
ここまで仮想通貨取引について、仮想通貨市場の現状から実際の取引方法までを解説してきました。他ページも参考にして頂き、ぜひ仮想通貨取引で大きな利益を手に入れて頂きたいと思います。
まずは始めることが大切です。仮想通貨取引は数百円と言う少額から始められますので、最低限の知識を学んだら、とりあえず取引所口座を開設して、取引をスタートして下さい。初めから大きな金額をかける必要はありません。しっかりと経験を積み重ねるつもりで、仮想通貨取引を体感して下さい。
皆さん仮想通貨取引での成功を願っております。