ビットコイン取引を始める前に覚えておくべき大切な要素
ビットコイン取引を始めた人の中には、なかなか利益を出すことができない状況が続くことがあったり、ビットコインの売買で利益を出せてもその後の損失が続きトータルの利益が少ないといった悩みもあるでしょう。ビットコイン取引は、株やFXと比較して簡単に口座開設から取引まで、とてもスピーディかつ簡単に行うことができますが、ビットコイン売買のための準備をとても簡単に行うことができることから、取引初心者の中には、直感的な感覚でビットコイン取引を続けていることもあります。
しかし、ビットコイン取引も株などと同様に様々な戦略を立てることが大切です。投資の知識や戦略を学ばず、単に直感的な感覚で取引を行うことは、損失を増やす原因にもなります。まずは、ビットコインの直感的な取引をやめて、株やFXで取り入れられている投資戦略を参考に学びましょう。
ビットコイン取引で大切なことの一つ目は、なぜ取引を始めたのかということです。一見すると、これがビットコイン売買で利益を出すことと、どのような関係があるか疑問に感じるでしょうが、ビットコイン売買で利益を出そうとする場合、まず投資目的をはっきりさせることが重要なのです。なぜかというと、あなたがビットコイン取引を始めた理由が、趣味もしくは空いた時間に楽しみたいということであれば、あまり大きな資本で取引をする必要性はありませんし、短期投資戦略でも大丈夫ということになります。
それとは逆に、真剣に資産形成をするためにビットコイン取引を始めたという方であれば、短期的に大きな利益を狙うような方法ではなく、長期的に徐々に取引における利益を積み重ねていく方法が良いでしょう。このように、取引目的によって、ビットコイン投資における大枠の戦略がはっきりしてビジョンが見えてきます。今まで直感的に取引をしていた人で、もし取引目的があいまいであれば、まず取引を始めた理由や目的を紙に書きだすことが大切です。
次に、必要なことが資金量です。ビットコイン売買のためにどの程度の資金を準備しているかで取引スタイルなどが変わってきます。ビットコイン取引に限らず投資で大切なことは、投資を行う人自身がまず資金量を確認することです。そうすることで、取引においてどのような投資戦略を用い、どれくらいの利益率を目指すのかを計算することができます。例えば、10万円の元本を持っている人と、100万円の元本を持っている人では、ビットコイン売買におけるリスクの取り方が変わります。
1万円の損失をしても、後者は99万円残っていますが、前者は残り9万円で次も1万円の損失を出してしまうと、かなり取引がきつくなります。つまり資金量によってビットコイン売買における許容損失額が変わるということです。
ビットコイン取引では売買ルールを徹底する
ビットコイン取引の大まかな準備について、前述である程度紹介しました。次は、もう少し具体的な準備について紹介します。ビットコイン取引をしていると、大きな価格変動や思わぬ急騰相場が出現します。そこで、思わず売買の注文をしてしまったりして、急騰後の下落相場で取引してしまうということになりがちです。
ですので、ビットコイン売買を行うときには、取引・売買に関して厳格なルールを設ける方が良いでしょう。株式業界でよくいわれていることですが、人の心理は下がると保有、上がると早く利益確定したがるという性質があるといわれています。つまり、ビットコインを購入した価格から下がると損失を受け入れられず、いつか上がると信じて、下落が続いてもじっと保有してしまうパターンです。
もうひとつが、ビットコインの価格が上昇しているがいつまで上昇するか分からず、損失を恐れて利益確定が早すぎて結果的に少ないリターンを繰り返してしまうパターンです。これらは、取引初心者にもあるパターンだと思いますが、このパターンを無くすためにあるルールを設けるのです。
売買ルールを具体的に解説すると、ひとつは許容損失額の設定です。
ビットコイン取引で利益を出すには、まず取引における損失額を減らし、損失回数もなるべく抑えるようにすることです。1例として、保有している資金量の3パーセントを損失率として設定します。そして、資金量が100万円で損失率を3パーセントまでなら次の取引を続けられると考えます。毎回の取引で購入価格から3パーセントの損失を超えたら、すぐ損切を実行することを厳しく守ります。
このように、ビットコイン売買における損失許容額を設定することは、損切を徹底させることができるということと、毎回の損失額を抑えるという二つの意味があります。ビットコイン取引をしていて、損失額が大きいと感じる人は、まず損失を抑えるルールを設けましょう。
次は、ビットコイン売買における利益率の設定です。ビットコインの価格変動は短期間で大きく変化します。ビットコインを購入して利益が出ると嬉しいですが、いつ下落するか分からないとなると、不安になりすぐ利益確定(利確)をしがちになってしまいます。
ビットコイン取引を始めたのであれば、利益も一定以上発生させないと損失額の方が大きくなっていきますので、利益率に関してのルール設定も必要です。1例ですが、資金量から数パーセントを利益率として設定するのですが、この時に、ビットコイン売買において、いつまでにどれくらいの利益をだすか目標を立てているのであれば、そこから逆算して毎回の利益率を算出します。ただし、趣味としてビットコイン取引をしている人であれば、ある程度枠を広げたルールにした方がストレスも少なく楽しむことができるでしょう。
ビットコイン取引で予想されるリスクを回避する
次はビットコイン取引に伴うリスクを理解して、回避できるように準備することも大切です。ビットコイン取引に伴うリスクとしては、ビットコインの価格変動リスクが株と比較して大きいこと、ビットコインシステムの不正ハッキングリスク、取引所へのハッキングリスク、ビットコインをはじめとする仮想通貨取引における法整備が途中であること、ウォレットへのハッキングリスクなどが挙げられます。
最近でも取引所への不正ハッキング問題があるように、取引所に資金を預けてビットコイン売買を行うときには、セキュリティ面で特に注意する必要があります。ただし、これまでの問題はビットコインそのものの問題ではなく、取引所のセキュリティ不足からくる問題でした。ですので、個人で行うセキュリティ対策としては、パソコンのバックアップをとっておく、ハードウェアウォレットなどセキュリティレベルが高いウォレットを利用するなどを行うと良いでしょう。
セキュリティ以外のリスクとしては、ビットコインの価格変動リスクです。これは、ビットコインに限りませんが、2018年2月の相場急落の時のように、短期間で急上昇・急落することがビットコインの特徴でもあります。ですので、ビットコイン取引初心者のうちは、大きな変動の兆候を感じたらビットコインのポジションを解消し、ノーポジションの状態で、市場をチェックするなど、大きな損失を被る可能性のある取引は避けることも利益を残すひとつの方法です。
ビットコイン取引に欠かせないリアルタイム情報
ビットコイン取引で大切な項目が、分析手法です。特にビットコインはリアルタイムのファンダメンタル要因(時事情報)によって大きな反応があります。
ビットコイン取引をしている方が、2018年時点で注目しておくファンダメンタル要因が、リアルタイムに起こっているICO規制関係・EUの仮想通貨規制の議論・アメリカでも仮想通貨規制に関する議論がなされている・取引所に関する情報・新たな通貨発行・仮想通貨技術に関する発表やバージョンアップ・仮想通貨の税関係・企業の仮想通貨市場参入などになります。
2018年のビットコインの相場動向を取引に活かす
ビットコイン市場は、2018年2月の下落をきっかけに調整相場になっています。しかし、3月に入り、中長期的にはビットコインは上昇相場へと転換することが予測されています。
また、市場というのは上昇と下落を繰り返すものでもあります。最近でも好材料につながる仮想通貨関連の情報があり、2018年も上昇相場へ進むという予測ができます。ビットコイン取引初心者の方は、中期的な分析で市場動向の分析としてみるのも、スキルアップにつながるでしょう。