世界で一番取引高のある取引所として有名になり、人気投票によりトロンなどの上場銘柄を決定していることでも大人気のバイナンスですが、このバイナンスが発行している仮想通貨がBNB(バイナンスコイン)です。バイナンスは、ホワイトペーパーにあるように分散型の取引所を目指しており、最近この分散型取引所の実現に向けたパブリックチェーンとして、「バイナンスチェーン」の開発を開始することを正式に発表しました。

現在、この分散型取引所(DEX)は、いくつかありますが、大手のバイナンスが参入することにより、今まで比較的に取引量が少ないといわれていた分散型取引においても、取引量の増加が見込まれます。バイナンスコインはこの取引所において、ネイティブとして取り扱われることからも評価は高まると見られています。待望のNEMの上場もあり、依然として活気にあふれるバイナンスでもペアでの取引において、バイナンスコインは52種類のペアでの取引が可能になっており、バイナンスコインの価格の維持も堅くなっています。

バイナンスコインの特長と優位性は?

バイナンスコインはERC20の規格を使用しており、イーサリアムのブロックチェーンを利用しています。手数料は0.1%と業界最安値ですが、現在は利用者還元として2018年7月24日までの期間、これよりさらに50%が割引されます。この後の1年間は0.25%が割り引かれて、3年目が0.125%、4年目が0.0675%割引されます。バイナンスの基本的な発想としてバイナンスCEOのChangpeng Zhao(ジャオ・チャンポン)氏の発言にもあるように、取引所の方針は低価格での取引であることから、このような特色がバイナンスコインにはあります。

バイナンスコインはバイナンスが確立しようとしている様々な仮想通貨の取引環境において、ネイティブな仮想通貨となることが計画されていますので、これだけでも他の仮想通貨より秀でています。そして世界で一番の取引高を記録しているバイナンスであり、同様に香港に拠点があるOKEx(オーケーイーエックス)取引所の創設者でもあるのがジャオ氏ですから、取引所と仮想通貨を連動して運営することで、バイナンスコインが流通する要素は十分にあると言えます。ビットコインに比べて2017年の7月に開始しているバイナンスコインは経験的にまだ浅く、今後期待して良いのかという疑問に対してブルームバーグなどのソフトエンジニアや、OKEx・バイナンスの創設から運営まで行っているジャオ氏が携わっているため、仮想通貨に関しての経験と蓄積については高い信頼性が感じられます。また、取引所の運営バイナンスコインのセキュリティ、トランザクションのスピード、スケーラビリティーにおいても一目置くところがあり、今後に期待が持てます。。

バイナンスの発展は、バイナンスコインの評価に!

パブリックなバイナンスチェーンの構築やDEX開設により、バイナンスコインにも期待バイナンスコインは、バイナンスの発行している仮想通貨であることから長期的に見て安定性に期待を持てます。さらにバイナンスチェーンの開発が正式に開始されるまでの半年の間に、ブロックチェーン技術のインキュベーターであるバイナンスラボや、バイナンスのCodexであるバイナンスインフォをほかの様々なバイナンスエコシステムに含まれる構成要素として完成させており、とても人気のある仮想通貨取引のプラットフォームの一つに成長しています。バイナンスは、高品質なブロックチェーンについてのプロジェクトに関して、継続的に向上させていくことが仮想通貨業界を発展させていくうえで最良の方法として考えています。このような長期的にも健全であり、一つのリーディング・カンパニーとしての社会的責任まで、しっかりと持ちながら、仮想通貨業界をけん引していくところにも、仮想通貨業界における基盤を確立していくような存在でものでしょう。このような仮想通貨業界の大きな時代の流れのなかで、新しいバイナンスラボや、バイナンスインフォを作り上げて、パブリックチェーンとしてのバイナンスチェーンの構築に挑むバイナンスは、今後の発展に大きな期待がかかっています。

バイナンスは分散型の取引所の創設に乗り出すことを計画

バイナンスチェーンの確立により、バイナンスは分散型の取引所の創設に乗り出すことを計画しています。今までの仮想通貨の取引所の中央集権的な要素となる中間管理者が存在しない個人間での取り引きが、分散型取引所のスタイルの基盤となります。現在は、「オープンレジャー DEX」や、「イーサデルタEther Delta」などの分散型取引所がありますが、時として取引量が少ないこともあるそうです。ここにメジャーなバイナンスの取引所が参入することで、分散型取引所にも人気がでてくることや、取扱仮想通貨の取引量増加が見込めます。そしてバイナンスコインがネイティブとして取り扱われることになるので、各銘柄の価値評価は高まることになるでしょう。

分散型の取引所の場合には、ハッカーの侵入が抑止できるとのことが言われておりますが、資金の移転においては取引所の管理が入りません。このことから、取引者のアカウントが置かれているコンピューターが故障すると資産が消えてしまう恐れが現在のところ危惧されています。バイナンスの価格の動きの特長についてもう一つ言えることは、ホワイトペーパーにもあるように四半期ごとにバイナンスの収益の20%を使用して、バイナンスコインの買い戻し(バーン)が行われることです。(バーンは、買い戻しと同義語にはなりません。仮想通貨を所持して売買に使わずに長期間にわたり保存しておく場合についてもバーンと呼ぶこともできます。)この買い戻しにより、価格の安定や上昇を喚起することもあるかもしれません。最も重要な点は、バイナンスの収益の20%が取引にはいってくるという点です。

業界をけん引するバイナンスに期待を!

バイナンスの分散型取引所の確立とともに、セキュリティの面においても、バイナンスはしっかりと取り組んでいます。バイナンスの計画書の中において、一般の取引所に関しては、将来的に相互補完的であり、相互依存的な関係性にまで、ブロックチェーン技術が発展してパブリックチェーンとなることを目指しています。今回のバイナンスのバイナンスチェーンの開発の開始において、このような決意がなされたうえで、ブロックチェーン技術の開発などに取り組むことになりました。

このようななかで計画において、バイナンスコインは、このオリジナルのブロックチェーンのメインネットにおいて、さらにグレードアップが予定されています。この点においても、バイナンスコインの価値は高く評価されてくることになるでしょう。パフォーマンス、使いやすさ、流動性に重点が置かれているバイナンスチェーンは、まさに時代のニーズをとらえており、さらに、その他の仮想通貨の業界関係者からも期待が寄せられてくるものでもあります。ビットグレイルでのNANOの流出事件の時にも、協力的なコメントを公表するジャオ氏の人道的な対応にもわかるように仮想通貨業界においても正しい公共性が必要です。分権型で誰もが利用できて、誰もが資金の用意ができるスタイルの仮想通貨のシステム構築にむけて、バイナンスの活躍に期待したいところです。価格の動きに関しては、四半期ごとに行われる買い戻しや、さまざまなバイナンスなどの動きまでよく知りながら、価格の動向を見守ることがよいでしょう。