2018年3月時点でビットコインの価格は、1BTCに対して約100万円の価格帯を推移しています。2009年にビットコイン取引が開始された当初は、約0.07円の価値だった通貨がこれだけの価格上昇を起こしたという事実があります。そして、投資家や一般の方達も市場拡大と上昇相場を見たことにより、続々と市場に参入してきました。このことにより2017年はビットコインの急騰やビットコインの更なる上昇へと繋がり、一時ビットコインの価格は200万円を超えました。これからビットコインで投資を始める方やビットコイン取引を最近始めた方は、どこから手を付けてよいのか分からない状況でもあります。

まずは、取引の方法や入金操作、そしてチャートの見方や市場のルールを覚えることから始まります。ビットコイン取引について最低限必要な項目を覚えたら、戦略を含め考えながら覚える必要があります。ビットコイン取引も投資の一種でギャンブルとは違うものなので、感覚で取引をしていては、いつまでも利益を出すことは出来ません。また、そのような考え方を投機とも呼びます。これから資産を増やしていきたい、というビットコイン取引での目的意識がある上で投機を始めるのであればブレない戦略を覚えます。

ビットコイン取引初心者は株式やFXの手法を参考にする

ビットコイン取引についてビットコイン取引を始めて最初の疑問となるのが、どのような方法でビットコイン取引を進めていくのが正しいのかという戦略についてでしょう。例えば株式投資であれば、入門者向けに多数の書籍が販売されていますし、証券会社もサービスの一つに入門者向け株式投資講座のようなものがあります。

また、ネットでもベテラン投資家の方などが、株式投資の基本から上級者向けまで、幅広いノウハウを公開しているサイトもあり、情報を得る機会が豊富にあります。しかし、ビットコイン・仮想通貨はまだ新しい分野なので、取引方法に関する書籍も株式投資に比べれば少ないですし、ネットの情報もまだ検証しきれていない戦略もあります。

さらに使用されている分析ツールや取引ツールも、株の分析手法FXの取引ツールを活用したソフトなどで構成されている為、初心者が見ると色々な分野の情報が集まっていて、整理しにくくなります。

まず、多くの仮想通貨の投資家が相場の分析に使用している、テクニカル分析とファンダメンタル分析があります。どちらも元々株式投資などの取引分析を行う為に、作られた分析手法になります。テクニカル分析は過去の株式市場などで記録したチャートや数値を、計算して開発された各指標の総称です。有名な指標で移動平均線や、RSI、MACDなどがあります。従って、あくまで元は株式投資などの為に作られた指標なので、現段階ではビットコイン取引にどれだけ当てはまるかは検証段階といえます。

次に、ファンダメンタル分析ですが、こちらも古くから利用されてきた分析手法になります。ファンダメンタル分析の特徴は、投資対象の相場が変動する要因として外部要因によるものとして考えられています。ビットコインのファンダメンタル要因を例にすると、新たな通貨発行の情報・ブロックチェーン技術やビットコインコアのバージョンアップ・仮想通貨規制の報道・為替相場や株式相場の変動・政治的な変化などが挙げられます。

ビットコイン取引で最適な分析ツールとは

ファンダメンタル分析は、長らく分析の主流として扱われてきました。つまり、テクニカル分析が認められ始めたのが1970年代なので、それまでは投資の分析手法=ファンダメンタルのみとされていました。ファンダメンタル分析は中長期的に、市場の価格を予測するのに適しているといわれ、これは仮想通貨市場でも同じ理論で当てはまります。しかし例外もあり、2018年2月の下落や、3月8日に起きた10パーセントの下落もファンダメンタル要因による、相場の変動ともいえる動きでそのきっかけとなった出来事もほぼ同時期に起きたので短期的に影響を与えているといえます。

このように、ファンダメンタル分析というのは、広い範囲の情報を収集する力が必要で初心者が勘違いしがちなのが、ビットコイン取引に関する狭い範囲の情報をファンダメンタル分析と考えている場合があります。しかし、ビットコイン相場に影響を与えるファンダメンタル要因というのは、ビットコインの技術的な情報だけでなく、各国の仮想通貨に対する取扱いの声明や世界経済の動向、企業の市場参入、金融庁の規制に関する情報も含まれます。ですので、ビットコイン取引に関する分析をする場合には、政治や経済、企業の発表にも注視する必要があります。

分かりやすいビットコイン取引方法

ビットコイン取引には株式やFXと同じく、「投資」と「投機」があります。ビットコイン投機取引のテクニックといえば、株式投資やFXと同じくひとつの所で投機取引を行う方法です。誰でも理解できる方法であり、複雑な戦略を考える必要ないのでビットコイン初心者におすすめの方法といえます。しかしリスクになる可能性もあります。

ひとつの所でビットコイン投機取引を行うということは、ビットコインの価格もひとつの取引所で行うので、他へビットコインを売却した方がビットコインの利益が大きいという場合でも、ビットコイン投機取引の機会を逃がしてしまう場合があります。また、セキュリティから見ても、複数の所でビットコイン取引をしていた方が、何か問題が起きても他の所でビットコインの取引が出来る、資産としているビットコインが分散されているので、ビットコインの全損失というリスクがなくなります。

アービトラージと呼ばれるビットコイン取引方法

このような複数の販売所でビットコインの取引を行う方法を裁定取引といい、一般的にはアービトラージと呼ばれています。ひとつの販売所でビットコインの取引を行うよりもビットコイン初心者から見ると分かりやすく感じる場合もあり、ビットコイン投機取引の人気手法のひとつとして用いられています。

具体的な手法としては、まず複数の販売所に登録して、全ての所に分配して入金します。次に、販売所同士で価格差が出た時点でビットコインを購入し、ビットコインの価格差が出た所にビットコインを高値で売却します。これがアービトラージと呼ばれている手法のひとつになります。注意する点として、1回ごとのビットコインの売買の履歴を間違えないように記録しておかないと、確定申告時に大変なことになります。

この方法はスピードが重要なので、会社員の方がちょっとした時間にビットコインの取引をするには難しい方法なので、休日のある程度まとまった時間にビットコインの投機取引を行うなど工夫が必要です。アービトラージという方法は、前述のやり方以外にもひとつの所で複数のアルトコインとビットコインを相互に売買する方法があります。これも、アービトラージと呼ぶことが出来るので、どの方法があなたに合っているのかは、ひとつひとつ確かめてみるのもビットコイン投機取引の楽しみです。

リスク回避としても取引所は複数登録する

アービトラージという方法を紹介した際に、複数の販売所に登録するやり方を説明しましたが、ビットコイン取引のセキュリティ面で見ても良い方法といえます。最近では大手企業が参入してきているので、大規模で迅速なセキュリティ対策を施していますが、新興の販売所の場合はセキュリティに関して不備が起きている事例があります。そこでビットコイン初心者が取り組むべきセキュリティ対策として、大手と新興企業どちらも含めて登録することもひとつの対策になります。