2018年2月2日に、カルダノ財団より最新ニュースレターの配信がありました。今回の配信ではIOHKロードマップの更新を中心としており、第三者監査機関の任命、ミートアップに関する予定の告知を行っています。相場に直結して影響する情報は少ないものの、今後のカルダノに関する認知を深めるに適したニュースレターとなっているので、特に第三者監査機関の任命に関する配信は目を通しておきましょう。

FP Completeをカルダノブロックチェーンの独立した第三者監査機関に指名する

【原文】
カルダノ財団は、カルダノ開発チームIOHKによって作られたプログラム作業の独立した監査をするために、情報技術(IT)エンジニアの専門家であるFP Completeを任命しました。

同社はカルダノのテクニカル文書とオペレーション手順のレビューも引き受けます。 IOHKはこのプロセスを通してカルダノの実装時に使用されるエンジニア手法、ツール、およびコーディング標準などを最適化します。

この開発アプローチはわれわれ独自の方法であり、イノベーションと技術的厳密さに対するカルダノの心意気の現れです。

詳細はフォーラムの投稿記事からご覧ください。

【原文ここまで】

FP Complete指名の背景と詳細

カルダノはエイダコインを提供する上での公平性を保つため、第三者監査機関を用意しました。このニュースはカルダノが他の仮想通貨に見られない例外的な透明性と完全性を備えていることの証明となり、次世代型仮想通貨としての優位性を保つ要となるでしょう。しかもこのFP Completeは、Aaron Contorerによって設立された、カルダノの第3世代ブロックチェーンプロトコルを構築するために使用される関数型プログラミング言語であるHaskellの商用ツールおよびエンジニアリングの世界的なサプライヤーです。この強力なサポーターを引き入れたカルダノ財団のマイケル・パーソンズ会長兼エグゼクティブ・ディレクターは、第三者監査機関設立に対して次のようにコメントしました。
「この重要な役割を果たすプロジェクト・チームにFP Completeを追加することは、高品質なブロックチェーン・エンジニアリング、プロジェクトの透明性、厳格で独立した監査プロセスへのコミットメントを示しています。カルダノはカルダノブロックチェーンの独立した第三者監査のためにFPコンプライアンスを慎重に募集しており、オープンソースのブロックチェーンが可能な限り安全で安定して堅牢であることを保証しています。継続的な統合、エンジニアリングプロセス管理、Haskellエンジニアリング、セキュアなスケーラブルなクラウドシステムに関する当社の専門知識の恩恵を受けます。」
このニュースは、今後一層カルダノの信用を高めてくれるでしょう。

IOHKロードマップの更新

2月2日更新 ロードマップ更新などカルダノは、IOHKの提供するカルダノロードマップを2月5日に更新します。これにより現在進行中のロードマッププロジェクト「Goguen」を終了し、次期ロードマッププロジェクトである「Basho」を開始します。本プロジェクトではパフォーマンス、安全性及び拡張性に焦点を当てており、ウロボロス・プラオス及びネットワーク層の見直しも行われる予定です。このプロジェクト名の由来は日本の俳聖である松尾芭蕉ですが、どのような関連性があるのかは定かではありません。なお、現在進行中のプロジェクトGoguenに関しては進捗が50%を切るタスクが多く残っていますが、これらはBashoに移行後も継続して進行する事となります。プロジェクトShellyでは、デビットカードの提供など魅力的なタスクを多く抱えていたため、作業の遅延を残念がる声も多数見られ、相場評価においても「実績を伴わないカルダノに対し、期待値が先行して価値を上げている」との声も見られます。プロジェクトShelley (非中央集権化)以降はタスクの遅延が目立っており、その様子はICOの頃に公開を先延ばしにしていた状況と重なって見えるため、ICOの頃のように世間の信用を失わない事を祈るばかりです。

初のロンドン公式ミートアップを開催

1月末に、EmurgoとIOHKの代表者、カルダノ財団の主催者など、世界中からのコミュニティーメンバーらが参加し、2018年初の公式ミートアップがロンドンで開催されました。コミュニティ出席者の多くはロンドン出身でしたが、他の国からの参加者もあり、オンラインでは語れない非常に深い内容のミーティングとなりました。今回のイベントの趣旨は、皆に話をして貴重なフィードバックを得る事が目的であり、様々な意見が飛び交いました。中でも「カルダノ財団、IOHK、Emurgoからのより公式なプレゼンテーションを聞きたい」「インフォーマルプレゼンテーションや、オンラインではなく実際に会う機会を提供して欲しい」「私たちはカルダノの技術、将来性をもっと学びたい」という声が多く出ています。カルダノは2017年のエイダコイン公開時点からサポートセンターの説明会などオープンなセミナーを多数開催しているので、公平な意見をもとに運営されています。これらの意見に対してカルダノ側は「カルダノについてもっと知るための肯定的な環境を提供する」という非常に前向きなコメントを出しています。世間のプロジェクトに対する関心によっては大型セミナーの開催も予定されている為、エイダコインの将来に夢見る投資家は是非ともセミナー参加したいですね。

世界中のミートアップを応援

カルダノは、Emurgo、IOHKを交えずとも世界各国でカルダノ・ミートアップ開催を推進しています。もしミートアップイベントの開催を予定している場合は、カルダノ財団に事前連絡を行う事で、カルダノのソーシャルチャンネルにてミートアップ情報の配信提供があり、可能である限り応援をしたいとの考えです。カルダノを知るためには難解なホワイトペーパーを何度も読み返すよりも、世界各国でミートアップを行い直接ディスカッションを行う事で認識が深まります。既にニューヨーク、バンクーバー、サンフランシスコではユーザー主催のミートアップ開催が予定されており、サンフランシスコ第一回目のイベントにおいてはキャンセル待ちの状態です。あいにく日本では現在ミートアップの開催予定はありませんが、仮想通貨に対して好意を持つ日本においてミートアップ開催を行うにあたって苦労は無いでしょう。日本人のエイダコインに対する熱狂ぶりは日々過熱しているので、ミートアップ主催を行うと、新たなる団結が生まれるかもしれません。カルダノ財団は日本でのミートアップ開催に非常に好意的であり、開催される際は参加の意思を示しています。

2月2日ニュースレターの総評

今回のニュースレター配信において、次期ロードマップBashoへの期待からエイダコインの相場が一時40円台まで高騰を見せました。また、ミートアップを多数行う事で世界各国のカルダノに対する認識を高めようとする様子もうかがえます。2018年になり仮想通貨市場を取り締まろうとする世界各国の動きに対して、カルダノの働きが世界の流れを変えてくれるという希望が湧き、カルダノのミートアップ開催が仮想通貨規制の緩和のきっかけになる事を期待させてくれます。ニュースレターでは、カルダノプラットフォームを作り上げるのはカルダノ財団、Emurgo、IOHKではなく、ミートアップに参加してくれるユーザーたちだと語っており、世間の仮想通貨に対する風向きを変える原動力を作り上げようとしています。