2018年1月5日、世界的に有名なビジネス誌であるフォーブス誌「Forbus Asia」の2017年12月号に、ノア・ファウンデーションが提供するノアコインがノア・アーク・コインとして復活するとの1面記事が飾られました。2017年7月以降はICOプレセールを中断し、2018年まで秘密裡にプロジェクトを進めていたノア・ファウンデーションの成果、ICOの実現性を見てみましょう。
Jブロス社がノアプロジェクトに業務提携を発表
2017年9月30日、フィリピンの大手建築企業であるJブロス・コンストラクション・コーポレーション社は、ホライゾン・マニラ開発プロジェクトの一環としてノアシティ建設に向けたプロジェクト参加を発表しました。本プロジェクトは正式にマニラ政府より認可されたものです。ですから無事にプロジェクトが完成するとなると、トータル419ヘクタールもの敷地面積内の一部の街としてノアシティが建設されることになります。フィリピン最大の都市、ボニファシオ・グローバル・シティでも238ヘクタールの敷地面積なので、マニラ政府、Jブロス社が本プロジェクトにどれだけ力を注いでいるかが分かります。
フィリピン政府ハラショス下院議員がノアリゾート開発を発表
今度は紛れもないフィリピン政府関係者からの発表です。2017年8月22日、「オーガニック・オスメニア2020」にてハラショス下院議員がノアリゾートの開発を発表しました。その際に撮
影された写真の中央に、ノアコインの詐欺騒動の中心に立っていた人物である泉忠司氏が映っている事に懐疑的な声もありましたが、2018年になりその形は一部完成しており、ダガックビーチリゾートとの契約を完了してノアコインの流通、決済使用が確定しているのでノアシティの開発は疑いようがありません。このリゾートは、140ヘクタール(東京ドーム30個分の広さ)と非常に広大な敷地を有していますが、ノアリゾートが参入するのはその僻地一角です。
現在のミンダナオ島には島唯一の大型レジャー施設があり大抵の娯楽は揃っていますが、ノアリゾートではその僻地を利用してビラやカジノの建設を行っていく予定です。既にレジャー施設が運営されおり治安が守られているので、ノアリゾートに興味を持った外国客は安心して旅行できるでしょう。さらには、この開発を横目に見ていた中国、韓国のある大企業も注目していています。今後、僻地で運営されるノアリゾートの知名度が高まれば、リゾートは開発されて規模が大きく魅力的なモノになっていく可能性も見込めます。
アーク・システムズ・テクノロジー社が提供する「グロウカート」でノア・アーク・コインが活用される
アーク・システムズ・テクノロジー社CEOのクラーク・ロバートソン氏は、農家とスーパーマーケットやレストランのような小売業やサービス業、ならびに消費者たちを直接結びつける専用のアプリ「グロウカート」の開発を発表しました。この卸売りを介さないシステムが実装されると流通コスト軽減に繋がり、小売店や消費者は安価な値段で食料を手にすることができるのです。
この新たなる流通ネットワーク構築において、同社COOのマーティン・サルバドール氏はブロックチェーン技術を活用し、使用通貨にノア・アーク・コインを用いることで農家の人たちの生産管理、流通統制、販売管理のインフラ整備を行いたいとの声明を出しています。フィリピンは世界において未だ発展途上国であり国内産業のうち27%は農林水産業ですから(2018年2月調べ)、貧困層にとっては安価でより良い品質の食料提供に繋がり、生産者に関しては新たな販売網拡大となるので生産物のロスを防ぐことができます。そしてグロウカートを通して生産量の管理、販売の管理を行うことで、ニーズに応じた生産を行うことができるので、生産者はより効率の良い商売ができるという画期的システムが開発されたのです。
現在のところ、グロウカートのアプリ開発は進行中で実用化は未定ですが、グロウカートとノア・アーク・コインという2つの先駆的なイノベーションを通すことで、農家の人たちを貧しい自給農業から救い出せるでしょう。
SCIとNIPPON PAYとの提携により新たな銀行システムを開発
ノア・ファウンデーションはフィリピンの大手ブロックチェーン技術会社サトシシタデルインダストリーズ(SCI)と日本の最大手フィンテック企業のNIPPON PAYの賛同を得て、新たな銀行出金システムを作成するプロジェクトを計画しています。
具体的には、ノア・アーク・コインが主体とするフィリピンペソを専用ウォレットに入金する事で全国 1,000か所以上の銀行やコンビニ、送金サービスの支店などで現金として引き出すことができるようになり、NIPPON PAYのように協賛企業が増えてくると両替通貨の種類が増えるという入出金システムです。ですからノア・アーク・コインウォレットが開発された後、各自の専用ウォレットを持ってNIPPON PAYの提携店へ行きATM端末を使うだけで、簡単に手持ちの日本円をノア・アーク・コインに両替できるのです。さらに両替された通貨はそのままフィリピンペソに再度両替する事も可能です。
その利用方法はプライベートの入出金だけでなく、ウォレットから直接、電話代や電気代、授業料、健康保険料などのさまざまな公共料金の支払いに対応する事を目指しているので、発展途上国における身分証明書のような役割を果たすことができます。発展途上国における身分証明書という点に関しては、既存のエイダコインの目的と重複する点がありますが、フィリピンでは国民の 86%が銀行口座を持たずに安全なお金の保管方法が無いため、この新しいシステムが広がることで何百万人もの経済的自立が大きく向上するでしょう。
ノア・ファウンデーションの声明
【原文】
ノアコイン第3期のプレセールについて
昨今、日本国内のみならず、世界各国で、法令の整備や施行を含め、仮想通貨をめぐる状況が急速に変化していることは、新聞やテレビの報道等で皆さんもご存知のことと存じます。
ノアコインも第1期プレセール開始からもうすぐ約1年を迎える中、既報のとおり、NIPPON PAYとの業務提携、SCIとの業務提携、ノアシティの契約、ノアリゾートの契約、オーガニックオスメニアとの業務提携など、次々と契約締結を完了させ、プロジェクト自体は非常に順調に進行しておりますが、今回NOAH GLOBAL INNOVATION SERVICES INC.においてコンプライアンスの強化が実施されたことに伴い、第3期プレセール以降の販売方法を見直すことと致しました。
みなさま、第3期の販売を心待ちにしてくださっており、早く3期販売を始めて欲しいとのご意見を多数承っておりますが、コンプライアンスの強化はプロジェクトの成功のために不可欠なことでありますので、何卒ご理解をいただいた上で、第3期プレセール開始まで今しばらくお待ちいただければと思います。
第3期プレセール開始日程が確定次第すぐにご連絡させていただきます。なお、第3期プレセールのスタートが遅れておりますが、2018年6月12日の上場日程に影響はありませんのでご安心ください。
【原文終わり】
ノア・ファウンデーションの声明を見る限りでは、ノアコインは他のICO案件に比較して悪質どころか明確なビジネスプランを持った実現性の高いICOでした。セールスプロモーションに失敗してもプレセール販売を中止するのみで開発を継続する姿勢は、その技術に確固たる自信があるからでしょう。