資産を0円から6億円に増やしたブロガーでYou Tuberのニシノカズ氏が年末のあるテレビ番組で言ったコインがAidos Kuneen(ADK)というコインです。エイドス・クニーンと読みます。ADKというのがどのようなコインなのかは、後程詳細に説明しますが、簡単に説明すると匿名性が強く、I Meshという新しい技術を使っていることが特徴です。そしてADKが注目されている一番の理由は、オフショア銀行(租税回避地)での使用を狙っていることにあるのです。
ADKとは
ADKは2017年6月に発行されたコインで最大発行枚数は2500万枚と数あるコインのなかでもかなり少ない部類に入っています。そして開発者はリカルド・バドエル氏で、通称『ドン』と呼ばれています。『ドン』と呼ばれるには理由があります。去年ADKはクリプトダオという海外の取引所に上場していました。しかしリカルド氏はクリプトダオを信用することはできないという判断でADKの上場を廃止させてしまいます。
その結果、クリプトダオのADKウォレットすべてが削除されてしまいました。本来なら取引所からコインが無くなったことなどは、取引所に預けているユーザーの自己責任の一言で終わってしまいます。ところがリカルド氏は、ADKウォレットを削除された全てのユーザーのために自腹を切ってADKを配りました。以上がリカルド氏が『ドン』と呼ばれるほどの愛称をもっている理由です。
ADKの特徴
冒頭で書いた通り、ADKは匿名性の高さ、そして、I Meshという技術を装備しています。
匿名性の高いコインではDASHやZcash、Moneroが有名ですが、ADkの匿名性の技術はI2Pという技術を使用することによって、匿名性を保つことができています。さらに今後実装されるAKshuffleという技術で取引履歴は100%分からなくなります。
次にI Meshという技術について説明します。
I Meshは、DAGという技術を応用したものです。DAG(Direct acyclic graph)がどのようなものかというと、マイニングをする必要がないので、取引手数料がかからないというメリットがあります。それにビットコインなどでしばしば問題になっているスケーラビリティ問題の心配もありません。デメリットは新しい技術なので今後安定的に使用できるかどうか、という懸念があることです。
最後にオフショア銀行についてです。冒頭でも書いた通り、オフショア銀行とは『租税回避地』と呼ばれているもので、去年、パナマ文書などで有名になりました。この租税回避地を使用することで、お金を預けていることを秘密にし、合法的に税金を逃れることができるというものです。パナマ文書のこともあってあまり良い印象はありませんが、日本の企業でも電通がオフショア銀行を使用していることや、国会議員や某有名漫画家などが使用していることが放映されました。
客観的な意見として、租税回避地を使用することは犯罪ではありません。ただ国の側に立ってみると、取れる税金を取ることができないというジレンマのようなものがあるのでしょう。それに一般的な人には「儲けているんだからもっとガッツリ税金払えよ!」と思う人もあるでしょう。
少し話がそれましたが、このオフショア銀行の規模は3300兆円といわれ、仮想通貨市場が約300兆円といわれている約10倍以上もの巨大市場になっています。ADKはこの3000兆円といわれている市場でADKを使用してもらうことを前提に動いています。そしてADKはすでにリトアニア銀行と提携し、オンラインカジノでのADKの使用を可能にするなど、確実に行動し、前進しています。
ADKの価格推移
2017年6月ADKが公開されたときの価格は1ADK=260円ほどでした。10月初旬までほぼ横ばい状態で、大きく動き始めたのは10月8日からでした。11月20日まで上げ続け4500円ほどまで高騰します。それまでAidosmarketでしか購入するができませんでしたが、クリプトダオに上場し、これによって、Aidosmarket以外で購入するこができるようになったことが大きかったのでしょう。
しかし前述したようにリカルド氏がクリプトダオからADK上場を廃止することで、大きく下落をし続け、最高値である4500円から半分以下の価格である2200円まで下落してしまいます。再び最高値である4500円まで回復をしたものの、2400円まで下落してしまいます。理由は今までADKを購入できた唯一の取引所であるAidosmarketの閉鎖によるものです。
そして1月17日Aidosmarketが再びオープンすると、冒頭で書いたニシノカズ氏の効果もあってか1月20日まで一気に9000円まで急上昇します。その後は仮想通貨に対してのネガティブなニュースなどが重なり、2月6日を直近の最安値で3500円まで下落後、反転し2月21日までに6000円前後まで回復をしたものの、再び下落トレンドに入ってしまっています。
3月6日現在約5000円で売買されていますが、もう少し下落してもおかしくはないのではないかとみています。ただ長期でみると底値は少し上がってきているので、直近の最安値である2月6日の3500円を割ってしまうとかなり危険です。しかしよほどの悪い情報がない限り、2月13日の4000円前後で買ってみるのも良いのではないでしょうか。
ADKを購入できる取引所と購入方法
前述していますように、ADKを購入できるところは現在のところ、Aidosmarkeでしかありません。2018年前半にどこかの取引所に上場はするようですが、いつするかなどは全く分かっていません。なので、AidosmarkeでADKを購入する手順を解説していきます。
ただADKを買うにあたって気をつけたいことがあります。Aidosmarkeはメンテナンスやバグが非常に多く、ビットコインを送金したとしても反映されない、すぐにログアウトされる、チャートがよく分からないなど、かなりトラブルが重なっているので、自己責任で購入をしてください。
1, Aidosmarkeにアクセスをします。https://aidosmarket.com/ その後『REGISTER』を選びクリックします。
2,名字と名前をローマ字で入力し、Eメールアドレス、各チェック項目にチェックを入れ『Rgistet』をクリックします。すると入力したアドレス宛にメールが届くので、ログインパスワードを保存し、メールからログインできたら登録完了です。
3, Aidosmarkeには売買板が存在していないので、買いたくても指値のしようがありません。https://mw.adk.uno/orders/
上記サイトを開き確認しながら売買をしていくことを推奨します。
4,Buy/Sellメニューをクリックし、Buyを選択数量と選択し購入方法を選択します。購入方法には以下3通りを選ぶことができます。
・Buy at market price(成行)
・limited Order (指値)
・Stop Order(逆指値)
多く使うのは成行ですが、自分の欲しい額が決まっているときは指値を使用してもいいでしょう。逆指値は購入時にはあまり使用しないので、今回は割愛します。
最後にBuy ADKをクリックして終了です。
ADKの将来性と購入時期
ADKの将来性は抜群なのは確かなのですが、いかんせん購入方法が初心者にとっては難しいと思います。もしADKの購入を考えているのならば、そろそろどこかの取引所に上場してもおかしくはないので、できれば早めに購入しておきたいものです。チャートをみても、クリプトダオに上場したときは、かなりの勢いで上昇しているからです。
ただ、多くのコインは上場したときはワーッと大きく上がるものの、どこかで利食いする連中も多い傾向があります。すると一度は大きく下落しやすいので、下落したところを購入するというのも、選択肢としてはかなり良いでしょう。それに仮想通貨に対する世間の疑惑はまだまだ晴れそうにないので、仮に買いを逃したとしてもあまり悲観することはないと思います。