仮想通貨について2017年のビットコイン相場の上昇及び急騰相場の流れによって、投資未経験者や仮想通貨やビットコインに興味がなかった人までも、仮想通貨やビットコイン・アルトコインの購入や取引までするようになりました。

そして、その動きによって機関投資家などが更に資金投入をするなどにより、仮想通貨市場の拡大と人気の上昇へと繋がりました。こうした動きを見て、2018年からビットコイン取引や仮想通貨に興味を持つ人も少なくないです。

しかし、その情報だけを見ていては現在のビットコイン相場、仮想通貨市場や業界の変化に気付かないで取引をしてしまいます。

そうすると、急な下落やトレンド転換といった、投資家にとっては当たり前の状況も、初心者には対応できないような相場なので準備をしない状態で、対応を迫られることになります。

また、2018年3月8日のビットコイン相場が下落したという情報もあり、早くも仮想通貨取引初心者には難しい相場となっています。

仮想通貨取引に必要な事は、分析手法の用語を覚えるだけではありません。現状の相場に対して適切な対処が出来るような知識と経験を積むことです。

ビットコインが10パーセント下落

2018年3月8日のビットコイン価格は10パーセントの下落を記録し、節目を割り込んだという見方もされています。

ちなみに投資用語で節目とは、キリのよい数字の価格ということを意味します。今回の場合は、1万ドルを割り込んだということで、節目を割り込む下落という説明になります。

今回の下落の主な原因とされているのが、仮想通貨取引所バイナンスに関する出来事と言われています。その出来事とは、バイナンスのコンピュータシステムが不正ハッキングされたという噂によって、投資家達によるリスク回避による売却がビットコイン下落に繋がったのではないかということです。

また、バイナンス側も不正な売りがあったという趣旨の発表をし、引き出しの一時停止措置を行いました。しかし、実際にはバイナンスのシステムに不正なハッキングの形跡はなかったという声明が発表され、今回の引き出しの一時停止措置はBOTへのハッキングによる市場操作に対する行動でした。

つまり、バイナンス側ではなくユーザーである取引をする側のBOTがハッキングされ、悪用される事態になったため一時引き出しを停止したということです。

ちなみに、このようなシステムトレードによる取引は株式投資などでも行われ、戦略の一つとして扱われています。

仮想通貨そのもののセキュリティは強い

仮想通貨取引初心者は、前述のような情報も分析することで投資のスキルアップに繋がるので、情報を見るだけでなくどのような状況で、どういう事が起きたのか、そして自分の身に置き換えます。

そして、今後どのような行動を選択するのが正しいのか、見極める判断材料として活用することが大切です。

今回のような、バイナンスでシステムトレードをしていたプログラムに対しての不正ハッキングを見ても分かるように、ビットコインのシステム自体はセキュリティ上問題ありませんでした。

そして、ユーザー側が用意したプログラムが不正ハッキングされた、という事実を見ると個人のセキュリティ対策に不備があるという事も考えることができます。

ですので、この出来事を見た仮想通貨取引初心者や、仮想通貨に興味がある人はビットコインのリスクが高い・危ない、という間違った認識でビットコインに対する認識をしないように分析することが大切です。

また、今回の出来事で分かったことはビットコインやブロックチェーンのシステムそのものが、やぶられた訳ではない、ということは事実です。

仮想通貨取引初心者もセキュリティ対策は優先事項

2018年3月のビットコイン下落から考える初心者がとるべき対策とは今回のビットコイン下落の原因にもなった、ユーザー側のプログラムに対する不正ハッキング問題は他人事と考えて、ウォレット管理を怠るなどしていると、ハッキングされた時に同じ被害を生むことになります。

ですので、今回の情報で考えるべき対策は個人でも、セキュリティ対策を出来るだけ行うということです。具体的には、ビットコイン取引をしている端末にセキュリティソフトを導入しているかは、最低限必要な対策です。

また、セキュリティソフトの導入は、パソコンやスマホといった機器を操作する上で必ずしておくべき対策であり、今やスマホで銀行口座に関する操作や、ネットショップで買い物、そして仮想通貨に関わる全ての手続きや取引を行うことが出来ます。

このスマホが不正ハッキングされれば、前述のような全ての情報を抜き取られる危険が高いので、まずはスマホやパソコンにセキュリティソフトを導入しているか確認することがひとつです。

ウォレットにはいくつか種類がある

仮想通貨取引を始めた初心者の方は、主に口座管理や取引そのものに注目しがちですが、ウォレットに関しての知識や準備、管理もおろそかにしてはいけません。

ウォレットが常にオープンな形であれば、誰でもウォレットにアクセスすることが出来てしまいます。そして、今回のような不正ハッキングに繋がる可能性も高くなるので、ビットコインなどを購入したと同時かそれ以前に、どのようなウォレット管理を行うか決める必要があります。

仮想通貨を管理するウォレットには、いくつうかの種類があります。まずは、ソフトウェアウォレットです。これは、文字通りソフトウェア上・パソコンやスマホといった端末の中で管理するタイプです。

たとえば、最近取引所で起きた通貨流出問題はいわゆるソフトウェアウォレットなのですが、ネットワークに接続されている状態だった為にそのような問題が起きました。

しかし、ソフトウェアウォレットが問題なのではなく、ネットワークに接続されていう状態すなわちホットウォレットと呼ばれる管理に問題があったということです。

ソフトウェアウォレットの管理として適切な方法は、ネットワークから切り離された状態にしておくことです。これをコールドウォレットと呼びますが、ビットコイン取引をしている人でソフトウェアウォレットを選んだ場合コールドウォレットで管理することが必須です。

次は、ハードウェアウォレットという管理方法です。特徴は、ウォレットそのものが物理的に存在するたということです。仮想通貨を記録する為の専用端末があり、パソコンからUSB経由でビットコインなど通貨のデータを移動します。

そして、記録が完了したらUSBから離して管理します。物理的にパソコンから離れた状態でウォレットを管理しているので、ハッキングのリスクは極めて低いので安全性が高いといえます。

デメリットは、ハードウェアウォレットを紛失や盗難により手元から無くなった場合に、通貨も手元から消えるというリスクがあります。他にもハードウェアウォレットが故障した場合もリスクになります。ですので、必ずバックアップを取ることが必要です。

代表的なウォレットを紹介しましたが、仮想通貨取引初心者の方が使う方法として取引所のウォレットで保管することがあります。しかし、これは前述の2つの管理方法よりもリスクが高いといえます。理由は、常にネットワークに接続されている状況下で通貨を保管しているので、いつハッキングされてもおかしくないからです。

あくまで取引をする時だけ取引所のウォレットを使用し、取引が完了したら自分のウォレットに全て戻すことがセキュリティ対策の基本になります。