トロン(TRON)は去年の年末から今年の初めにかけて特に大きく値上がりをし、注目を浴びた仮想通貨です。現在は時価総額では10位ほどですが、一時は4位まで上昇しました。すでに中国のライブストリーイングSNS、SHOROOMへの採用の決定やシンガポールの自転車シェアリングサービスをしているObikeとの提携も決まっています。
さらにトロンは日本の金融庁への申請も去年行ったようです。今、トロンの価格は下落してしまっていますが、1月には多くの材料が発表されると噂されていて2018年は、トロンが大きく飛躍する年になる可能性が非常に高いです。
トロン(TRON)とは
トロン(TRON)は2017年にローンチされた仮想通貨で、シンガポールのTRON財団によって生まれました。エンタメ業界に特化した仮想通貨で、クリエイターのデジタルコンテンツ公開などを支援するために作られた仮想通貨です。作成したのは28歳のジャスティン・ソン氏です。フォーブス誌の「30歳以下の30人」に若干26歳で選ばれICO(initial Coin Offering)の際にはわずか30秒で完売してしまうほど人気を博しました。
すでに世界最大級の仮想通貨取引所Binanceにも上場しており、時価総額で10位と注目されている仮想通貨の一つです。さらに、世界有数のマイニング会社BITMAINのCEOジハン・ウー氏などが共同出資者として名を連ねていることでも注目されています。ジハン・ウー氏は中国マイニング企業のである、BITMAINの共同設立者だけではなくAntpoolの社長でもあります。
トロンの発行枚数は1000億TRXで通貨はTRXと表示されます。トロンは、世界中の誰もが楽しむことができる、エンターテイメントシステムの構築をコンセプトに作成されました。トロンは、音源や画像といった作品を無料でダウンロードできるだけでなく、拡散や保存なども自由にできます。個人がさまざまな情報発信を行い、デジタルコンテンツの購入などにつながることが期待されています。
現在you tubeなどの代表的なコンテンツは、運営側の利益率が高すぎることや広告収入に依存しているあまり、クリエイターが儲かるシステムではありません。トロン使うことによって、広告収入にあてにしない質の高いコンテンツを作るクリエイター保護を促進することができます。さらに個人でのICOを発行することができることもトロンの魅力の一つです。
トロンの場合は、すでに実用化に向けてさまざまなサービスが展開しています。いわゆる投げ銭サービスを展開するGiftoやライブ配信サービスUPLiveなどでも活用されています。音楽配信サービスPeiwoではトロン支払いも可能であり、実際に広い用途で活用されている仮想通貨でもあります。
TRON財団のCEOジャスティン・サン氏は、ツイッターなどで情報発信をしており、トロンの現状などをいち早く知ることもできる点でも注目が集まっている仮想通貨です。
トロン(TRON)の特徴
トロン(TRON)は6段階のロードマップというのは作られています。
<1段階> エクソダス(2017年8月~2018年12月) 分散コンテンツに基づいてアップロード、保存、配布などの仕組みの作成。
<2段階> オデッセイ(2019年1月~2020年6月) コンテンツ提供者はTRXをトロンネットワーク内で使用できるようになる。
<3段階> グレートボヤージュ(2020年7月~2021年7月) ブロックチェーンを使うことによってコンテンツ提供者の所得の測定やTRX保有者への配当の支払い、サポーターの管理の問題を解決できるようにする。
<4段階> アポロ(2021年8月~2023年3月) コンテンツ作成者が独自トークンを作成できるようにする。
<5段階> スタートレック(2020年4月~2025年9月) ゲーム開発者がトロンで自由にオンラインゲームプラットフォームを作成できるようになる。
<6段階> エタニティ(2025年9月~2027年9月) ゲーム開発者がトロンでゲームプラットフォームを自由に設計し、開発のための資金を確保できるようにするだけではなく、投資家がゲームに投資できるようになる。
以上のようにエタニティまでは長くて9年以上あるので、購入の際はできる限り長い視点で見ないといけないでしょう。ジョン・マカフィー氏もツイートで「TRONは長期保有者向けの通貨で、途中で撤退するものは負け組になるだろうと」といっています。
ジョン・マカフィー氏というのは、ウィルス対策ソフトウェアのMaCafeeの創業者で、彼の発言一つで仮想通貨が大きく値上がったりする非常に影響力のある人物です。
トロン(TRON)を買える取引所の紹介と買い方
現在トロン(TRON)を日本の取引所で購入することはできません。海外の取引所では多くの取引所がトロンを取り扱っています。その中で最も有名なのがBINANCEなので、BINANCEでの購入の仕方を説明していきます。
BINANCEのホームページにアクセスします。おそらく英語のままですので、国旗のところをクリックし、日本語選択肢、「登録」をクリックします。
次にメールアドレス、パスワードを入力してから「登録」をクリックします。
パズルのようなものが出てくるので、緑色の部分をクリックして右にスワイプさせ、画面に出てきているピースに合わせます。
アカウント登録後BINANCEから登録したメールアドレス宛にメールが届きますので、メールに表示されてある、URLにクリックします。
登録が終了したので、次に二段階認定設定をします。
まず「Goole Authenicator」を自分のスマートフォンにインスト―ルをする必要があります。インストールが終了したら画面に表示されているQRコードを読み取りBINANCEに登録してあるパスワードを入力します。
そしてアプリに表示されている6桁の数字を入力、「submit」をクリックして終了となります。
登録が終了したら、日本で購入したビットコインを、BINANCEに送金しないといけません。
なぜならば、BINANCEは日本円が使用できないので、日本の取引所でビットコインを購入してから、BINANCEでトロンを購入しないといないからです。
BINANCEでのビットコインアドレスを入手しないといけないので、資産の引き出しをクリックします。
画面が変わったらBTCの「預金」のところをクリックします。
するとビットコインアドレスが出てくるので、コピペして日本の取引所から送信先にBINANCEのビットコインアドレスを貼りつけて送金します。
送金が完了したら、取引センターでベーシックをクリックします。
するとチャートが出てくるので、画面右のBNB/BTCの所から下にスクロールさせ、TRX/BTCを探しクリックすると、現在のトロンの値動きを現したチャートが出てきます。
そしてトロンを購入するときは画面下の購入TRXというところで、価格と数量を入力します。
ちなみに数量の下にある25%、50%、75%、100%というのは、今自分が持っているビットコインの量に応じた割合で購入できます。例えば、1ビットコイン持っていたら1ビットコインの25%を購入するというかたちです。
最後に「購入」をクリックして終了です。
トロン(TRON)のこれまでのチャート
冒頭でも書いたように、2018年1月1日トロン(TRON)の価格は約4円でした。
しかし1月5日までに25円まで急騰してしまいました。その後は調節に入ったせいか、下落中となっています。しかしトロンは今週、トロン作成者であるジャスティン・ソンが大型提携の発表があるとすでにツイートしています。
提携発表というのもあってか、トロンの価格は下落こそしていますが、それほど大きく下落をしていないことを考えると少しずつ買い足しをしている人が多くいることがわかります。
チャートをもう少し短い期間で見てみると、トロンは16円を割ったところで急反発をしているときが多いので、16円前後になったら買ってみてもいいでしょう。ただ週末に提携の話を期待している方はある程度のところで買っておいた方がいいかもしれません。
ただ現在のチャートをみていると、上昇トレンドにいくにはまだ何日かかかるのではないかと推測しています。
トロン(TRON)の今後と将来性
前述したようにトロン(TRON)は6つのロードマップというのが決められていて最後のエタニティになるにはまだかなり先なことが分かります。
しかし時価総額でも現在10位とかなり上位にいることから、ポテンシャルの高さが際立っています。それにトロンには今週の大型提携の発表以外にも、1/31日までに新しい取引所への上場、コインバーン(焼却)、トロンのメインネットが第一四半期の終わりまでの準備が整う。など多くの材料がそろっています。
コインバーンというのは、追加発行とは逆の意味で、発行数を減らすことによって、1通貨の価値が値上がるというものです。
トロンがどのくらいの量を焼却するのかは分かりませんが、どちらにせよ1コインあたりの価値が上がるので、期待していいのではないでしょうか。
ただトロンは長い目でみていないといけない通貨なので、もしトロンの値段が下がってしまったとしても悲観しないで、長い目でみておくことが必要となるでしょう。
TRONはすでに実用化に向けて動き出しています。シンガポール発の自転車シャアリングサービスのOBIKEとの提携が決定しており、導入促進が期待されています。
さらに、世界的セキュリティーソフトのマカフィー社の創始者、ジョン・マカフィー氏が言及したことでも注目されています。世界的に影響力のある人物がTRONに期待していることもあり、将来性のある仮想通貨の一つとして、投資家の視線を集めています。
また、日本の仮想通貨取引所にも上場申請をしています。金融庁の認可などを経て、日本の仮想通貨取引所でも取引ができるようになればさらに資金が流入し価格の上昇が期待できるでしょう。
さらにいえば、TRONは現在ロックアップがかかっており、TRON財団が342億TRONを2020年まで保有し続けることが決定しています。流動性には欠けますが、大量のTRONが期限付きとはいえ売り出されないことから、価格の安定につながっています。
暴落の心配がしばらくないため、今後TRONの知名度が上がり開発が進めば価格上昇が期待できる仮想通貨といえるでしょう。しかも、アリババとの業務提携などが噂されています。実際に中国最大のECサイトを運営するアリババとの提携が進み、支払いでTRONが使用可能となれば、一気に高騰する可能性もあります。