COINCAPという約1,000種類ほどの仮想通貨の時価総額のランキングを表したサイトによるとNEOは、時価総額8,800億円ほどでライトコインに次ぐ7位に位置しています。

NEOはイーサリアムの代表的な機能であるスマートコントラクトを持っていることから中国版イーサリアムといわれています。未来予測プログラムウェブボットが1月に急上昇すると予測し大きく値あげました。また、先日発表されたワイスレーティングスでは、B-とかなり高評価だったのも記憶に新しいです。

NEOネオとは

時価総額7位の仮想通貨「NEO」2016年10月にリリースした当初NEOは、NEOという名前ではなくAntshares(アントシェアーズ)という名前でしたが2017年6月にNEOに変更しました。

発行上限は1億NEOとなっていてイーサリアムと同じようにプラットフォームとしてICOやアプリケーション等に使用することができます。すでにイーサリアムではイーサリアムをプラットフォームとしたゲームがいくつもリリースし始めてきているので、NEOからリリースされるのも時間の問題でしょう。

ICOというのはIntial Coin Offeringの略で新しく仮想通貨を発行し一般へ売り出し、資金を得る方法です。

NEOの特徴

中国版イーサリアムといわれているNEOですがイーサリアムとは違う特徴がいくつかあります。

・使用できるプログラミング言語が豊富。
・DBFTという独自の認証システムを採用。
・処理速度の速さ。

最初にできるプログラミングの言語が豊富なことについてです。ビットコインやイーサリアムなど多くの仮想通貨には、特殊なプログラミング言語を使用している場合が多く、一部のプログラマーにしか開発をすることができない状態になっています。

Neoの場合、JavaScript、Python、.NET、C、C#、C++とかなり多くのメジャーなプログラミング言語を採用しているので、多くのエンジニアがNEOの開発をすることができます。

次にDBFTという独自の認証システムを採用についてです。DBFTというのはDelegated Byzantine Fault Tolerantの略でビザンティン耐障害性コンセンサスメカニズムのことをいいます。

ビットコインなどに代表される仮想通貨は様々なコンピューター同士でやり取りを行いつつ相互監視をしているP2Pというシステムを採用しています。

しかしP2Pネットワーク上で誰かが裏切ったり意図的に不正を働いたりすることで、バグを生み出してしまうという可能性があります。

この裏切りや不正のことをビザンティン問題といい、それを防止するために作られたのがDBFTです。DBFTではシステムを監視するためのブックキーパーという人をNEO保持者から投票で選出します。ブックキーパーに選出された人はビザンティン問題が起こらないように、監視をしていないといけません。

その代わりブックキーパーには報酬としてNEOGASと呼ばれるトークンを報酬として貰えます。

NEOGASというのはNEOネットワークで使用できるトークンのことです。マイニングの報酬だけではなく、様々なネットワークを使用する際に使用します。

NEOGAS最大発行量は1億GASで22年かけて発行することになっています。イーサリアムにも送金手数料の際に使うGASがありますが、NEOGASの場合は全く別のものとして区別してください。

分かり易く例えるのならば、NEOは車でNEOGASはガソリンといったところでしょう。

最後に処理速度の速さについてです。処理速度の速さは全ての仮想通貨の中でもかなり速い部類に入り、現在のところNEOは1秒間に1,000件の取引が可能となっています。将来的には10,000件の取引も可能になるといわれています。

チャートからみるNEOの価格変化

中国版イーサリアム「NEO」とはNEOが大きく動き出したのは、2017年8月1日でした。それまで1NEO=800円前後でしたが、8月12日までのわずか10日あまりで5,100円まで急騰してしました。その後一気に急降下し、9月14日の1,659円を底値にして10日間ほど均衡状態を保った後再び4,000円前後まで上昇します。12月9日まである程度長い調節期間に入った後、突如として急上昇上します。

12月9日に3,700円前後だった価格は1月15日には22,000円という最高値を記録しました。この急騰の理由は、去年の年末から年始にかけての仮想通貨への資金流入があげられます。

ちょうど日本でもcoincheckのCMやDMMのCMが始まった頃です。おそらく新規に仮想通貨を購入した人が集まったのがきっかけでしょう。同時に未来予測ウェブボットによる1月にNEOが急上昇するという予想を発表した結果でしょう。

実際1月1日から出来高が増え始め、最高値をつけた1月15日には出来高が異常なほど膨れ上がっています。

しかし最高値をつけた1月15日を過ぎるとわずか1日で5,000円以上も値下がり、その後は一時的に18,000円まで戻したこともありましたが、ずるずると下落してしまいました。

2月6日の8,923円を最安値にしてからは、2月8日と2月12日でダブルボトムをつけ上昇トレンドに転換したようにみえます。次乗り越えないといけないのは、2月10日につけた12,445円を超せるか否かが問題となっていきます。

もし超えることができれば、かなり強いトレンドを作ることができるでしょう。個人的には買ってみても良いかなとみています。ただ上昇トレンドではいるものの、12,445円を超えることが出来なかったら一時撤退を考えるべきでしょう。

もちろん長期保有の方の場合は少し話が変わってきます。それと現在、仮想通貨市場全体的に空気が悪いので、様々な規制や悪いニュースがこれから出てこないと言い切ることはできません。

悪いニュース特に国家による仮想通貨を規制する等のネガティブなニュースが出てきてしまうと大きな下落を招く可能性が非常に高いので、長期保有を考えていない人は、さっさと売ってしまうのも一つの手段です。

NEOを購入できる取引所

現在日本の取引所でNEOを扱っている取引所はないので、日本で売買することはできません。主に日本の取引所で基軸通貨であるビットコインやイーサリアムなどを購入し、海外の取引所に送金後NEOを購入するという手段をとらないといけません。なぜならば、海外の取引所なので日本円での取引はできないからです。

・Binance 2017年にできた中国の取引所です。取引手数料が0.1%とかなり安いですがBNBトークンを利用することで、手数料が0.05%になります。トレードを多くする方にはおススメの取引所です。少し前までは日本語でも対応していましたが、金融庁の要請で日本語対応を辞めたようです。

・Bittrex 海外の大手取引所の一つで約200種類のアルトコインを取り扱っているだけではなくセキュリテイーも万全なので、安心して使用できます。

・BITFINEX 2013年に設立された香港の取引所です。度重なるハッキングの被害もあったせいか現在セキュリテイー対策はかなり力を入れているようです。

以上が代表的な海外の取引所です。

NEOのプラットフォームを使用したICOが増えてくる

2017年5月のNEOの価格はわずか20円前後で購入することができました。仮に最高値を記録した今年の1月15日で22,000円なので、大体1,100倍1年で上昇したことになります。

日本でもリップルやネムの上昇が話題になりましたが、1わずか1年で1,000倍を超える上昇率を記録したのは、NEO以外ないかもしれません。冒頭でも書いた通りワイスレーティングスでは、B-と発表された仮想通貨の中ではそれなりに良い評価をもらったコインなので、今後も大きく上昇する可能性が非常に高いでしょう。

それにイーサリアムと比較されることが多いですが前述したように現在のところ、取引スピードはイーサリアムが1秒間に15件に対しNEOは1秒間に1,000件もの取引を処理することができます。

今後NEOのプラットフォームを使用したICOも多く出てくる予定のようなので、イーサリアムよりNEOのプラットフォームを使用するICOも多くなっていく可能性もあります。