エイダコインの基礎知識

エイダコインとは、カルダノ財団によって運営されているカルダノと呼ばれる分散型プラットフォーム上で利用されているコインのことです。ダイダロスという独自のウォレットで管理するなど、他の仮想通貨と比べて独自性を強く謳っている仮想通貨の一つです。特にカルダノプロジェクトは、独立した複数の機関によって支えられています。それゆえ、エイダコインも、技術的な開発についてはIOHKという会社が担当し、Emurgoと呼ばれる機関が営業活動などを行っています。

エイダコインの開発には、イーサリアムの開発に関わったチャールズ・ホスキンソン氏が関わっており、大きな注目を集めています。2017年9月に一般公開され、同年10月には世界有数の仮想通貨取引所ビットレックスに上場しています。基本的に、エイダコインはオンラインゲームなどの不正プログラミングを防止するために開発されている側面があります。しかもエイダコインであれば、誰でもゲームの胴元になることができます。そして、Plutusと呼ばれるスマートコントラクトを実装しており、契約内容などをブロックチェーン上に記載できるなど複数の機能が付与されている点でも注目度の高い仮想通貨といえます。

2018年1月の仮想通貨市場は、中国の仮想通貨規制の影響を受けて各ニュースで話題になるほどの暴落を迎えました。特にビットコインの低迷は有名なところであり、200万円程度の価格から1日で100万円台まで下がり、翌日には100万円を割るという悲惨な事態でした。エイダコインも類にたがわず一時は50円台までその価値を下げましたが、すぐに暴落前の70円台まで相場を戻しており、再び100円を目指しています。今回の暴落はエイダコインのポテンシャルが目で見てわかる好適材料といえるでしょう。

ポテンシャルの高いエイダコインとリップル

今回の暴落騒動はいったん落ち着いたものの、ほとんどの仮想通貨は未だ元の相場まで戻ることができていません。ビットコインを例に挙げると、2017年のビットコインはニュースで頻繁に取り上げられた為に、ビットコインが実社会で使用可能な価値以上に価格が先行した事によって200万円まで上昇したといえるでしょう。ですから、多くの通貨は現在の価値よりも市場価格が先行して上がっていることが多く、暴落騒動によって本来の価値まで戻されたのです。そこで注目するべきはリップルとエイダコインです。

この2つの仮想通貨は、他の通貨に先駆けて暴落前の取引価格に戻っています。つまり、どれだけ市場が落ち込んでもこの2つの仮想通貨は世間に受け入れられるという表れなのです。リップルにおいては既に企業に採用されているため、市場の影響を受けにくいように操作をされている気配があります。エイダコインも同様に、2019年までに大手半導体会社ARMとintelの2社と提携を予定しているので今後はさらに相場の影響を受けにくい安定した仮想通貨となることでしょう。

バージョンアップしたウロボロスネットワークがEUROCRYPT学会にて承認される

エイダコインの最大のメリットは、ブロックチェーンを改良したウロボロスネットワークを採用していることにより、量子コンピューターへの対策が既に整っている事です。ブロックチェーン技術はいわばP2Pの技術を応用したものであり、世界中に点在する同じネットワークに接続されたコンピューターに自身のデータを分散する事によって匿名化や高セキュリティを図るものですが、ブロックチェーンの元となったP2P技術は専門家によって既に解析が完了しています。ですからブロックチェーン技術が解析されるのも時間の問題でしょうし、量子コンピューターという人間の歴史1000年を1秒で叶える物が開発された以上、ブロックチェーンに勝る技術を採用するしかありません。

そこでカルダノは非常に高度で難解なセキュリティネットワークであるウロボロスを提唱し、「完全な匿名化」を図っています。そして今回、ウロボロスのネットワークをさらに強固なものにしたOuroboros Prous(ウロボロスプラウス)を開発し、EUROCRYPT学会にてその性能の高さを認められました。さらにカルダノはウロボロスプラウスに「対量子コンピューター電子署名方式」を採用する事で新たなトランザクション方式を追加し、ユーザーの資金流出を防ぐ旨をロードマップByronで公開しています。

HitBTCがカルダノ上場予定一覧に追加

カルダノ公式サイトのADA取引所パートナーに、新しくHitBTCが追加されました。HitBTCは海外のマイナー取引所の一つですが、ビットコインゴールドの取り扱いを既に予定しているなど、取扱仮想通貨が多いのでマイナー取引所の中でも比較的有名どころです。しかし大手仮想通貨取引所に比較すると取引規模は小さい為、HitBTC上場によってエイダコインの相場が大きく変動する可能性は低いでしょう。

このHitBTC追加によって、ADA取引所パートナーは8取引所になりました。(BitMexにおいてはADA先物市場提供のみ、購入、取引、売却は不可)そのうちHitBTCを含む3つの取引所は上場予定のみ公開しているため、実質取引できる取引所は4取引所のみです。世間の噂では韓国の取引所へ上場を予定しているとの声もその真偽は現在のところ定かではありません。取引所が増えると、現在ユーザー急増の影響で新規取引を制限しているビットレックスやバイナンスの大手取引所のネットワークが緩和されてエイダコインの流通もさらにスムーズになる可能性が見込めます。

HitBTCはイギリス発祥の仮想通貨取引所です。取引所としての安定性は高く、ニッチな市場のコインを取り扱っていながらも上場基準は非常に厳しいために上場後すぐに消えてしまうようなコインはほとんどありませんし、サーバー稼働率も良好です。また、HitBTCの取引口座を所有しているユーザーを対象として一定条件のもとでTRXやTRONがエアドロップされます。公式ウォレットに登録し、エアドロップを獲得するのは非常に手のかかる作業なので、一つ口座を持っておくだけでも良いのではないでしょうか。

エイダコインの価格推移をみる

仮想通貨上昇率

仮想通貨の相場情報サイトCryptocurrencyによると、2018年内の価格上昇比較でエイダコインが1位になると評価しています。その上昇率は、86円を基準に8623.99%の上昇が見込まれており、年末にはイーサリアムやリップルを抜き、ビットコインの3,651,654円、ビットコインキャッシュの516,173円に次ぎ、741,664円まで上昇するとの事です。エイダコインをプレセール時に10万円分購入した方は、年末には2,184億円程度になるでしょう。

そしてエイダコイン以外においてもVergeを除いた全ての仮想通貨は上昇するとの見解ですので、今はどの主力仮想通貨を買っておいても利益が出る可能性が高くあります。また過去にはWebbotというAIがビットコインの将来価格を予測して2018年内には50万円を超えると発表したところ、市場価格はWebbotの示した価格の4倍にまで上がったという記録があります。生憎この予想は1月の大暴落前に公開されたものなので、2月の予想は外れてしまう可能性が高いのですが、年末の最終価格は注目したいところですね。

 

Cryptocurrencyが予想する仮想通貨の推移

(1月20日調べ)
仮想通貨の暴落後、Cryptocurrencyは未来予測チャートを更新し、より具体的な相場予想を行いました。14日はほとんどの仮想通貨が下落に向かい、エイダコインは41.89%とほぼ半値まで落ちると予想されています。しかし3month(3か月)目にはTetherを除く全ての仮想通貨が上昇相場へ転じ、1Year(1年間)の結果を見ると、前回の予測とほぼ類似した結果となっています。

エイダコインは急速に主要取引所に上場を進めており、なおかつ市場心理も非常に好印象ですから、噂という言葉では片づける事ができない数字です。また、この上昇率が公開されてからエイダコインの流通は買い手が急増してホールドを続けているため、知名度が高く入手が困難な仮想通貨になりつつあります。そうなると必然的に予想相場に近づいていくでしょう。

エイダコインの最新情報

 

エイダコインは、2018年4月に仮想通貨取引所Huobiに上場し、さらに知名度を上げています。エイダコインを使用するICO案件も登場しており、エイダコインでの売買が実施される予定です。まだ日本の仮想通貨取引所に上場する予定はありませんが、日本企業のJITホールディングスでは不動産決済にエイダコインを採用する動きをみせています。

さらにエイダコインは、日本のATMで取り扱いを行うなどの計画が立てられています。また、カルダノデビットカードの公開も予定しています。デビットカードを使用することで他の通貨同様にエイダコインが支払い対応することになります。エイダコインは、仮想通貨の中では開発スピードが早く、修正も頻繁に出ています。最近ではShellyと呼ばれる非中央集権化フェーズが実装されました。カルダノが非中央集権的かつ自立したシステムとして成長するために更新された内容があり、常にバージョンアップをしているような状態です。

しかもエイダコインは、一ヶ月で台湾やトルコ、フィリピンやインドネシアなどのアジア圏の仮想通貨取引所に続々と上場しています。日本の仮想通貨取引所への上場も期待されているところです。仮想通貨先進国の日本で上場することになれば、価格上昇も期待されます。

既にカルダノはエイダコインの運用に関して、米ARMとINTEL間で2019年までの提携を約束しています。さらに、世界で一番安全と名高いスマートフォンを開発しているスイスの会社Sirin Labs AGの提供するSirin Labs Tokenとの提携予定をテレグラムにて発表しており、そのセキュリティ能力を買う企業が続出しています。導入企業が増えると、流通拡大から相対的に価格上昇が見込めるでしょう。カルダノは大手企業を通して実社会に浸透する予定です。その時、カルダノ公式サイトで以前より公開されているデビットカードと、エイダコイン出金用ATMが活躍するのです。ATMは日本でも設置が予定されているので、後は実現を待つばかりです。