仮想通貨取引を始めた方や、これから始める方、興味があるとい方も含めて準備はどの程度しているでしょうか。口座開設を行い入金すればビットコインなどの、仮想通貨を売買することができます。従って、取引そのものはとても簡単で投資の専門書などを読まずとも進められます。
また、最近では、画面やインターフェースなども充実しており、初心者が初めて見ても操作が分かりやすく調整されています。このように、仮想通貨取引に関する環境は、日々整ってきているので操作までは簡単に行うことができます。しかし、操作が簡単なものであっても、技術は簡単とは限りません。ですので、今回は覚えておくべき基本について解説していきます。
仮想通貨取引で儲けるために
仮想通貨は、元々世界中で使うことができる通貨を目指して開発された、新たな通貨です。従って決済や送金といった操作が主になり、取引で儲けるということは、後から考えられました。投資を始める人の理由は、様々なです。副業であったりちょっとしたお小遣い稼ぎであったり、あるいは資産形成の為ということも考えられます。特に、お小遣い稼ぎとして始めた方の中には、投資をしているという感覚は薄い場合もあります。
しかし、投資はゲームでもありませんし、ただの売買ではありません。現物取引の場合は、円でビットコインに投資をし、値段が上昇したところで売却するということです。つまり、ビットコインの価値が上がると考えて、投資をすることが基本になります。よく、簡単、購入すればあとは利益が上がるなどという事を、表示している所もありますが、全く違います。仮想通貨取引も投資ですし、ビットコインなどの価値を見定めて購入しなければ、儲けを出すことは難しいです。
しかし、反対に考えると仮想通貨取引=投資活動なので、ビットコインやアルトコイン、最近発行されたマイナーコインの価値を分析して、自分なりの根拠を見つけた上で投資をすれば利益を上げる要因に繋がるということですので重要な分析や根拠などを勉強して、身に付けるだけでもその質が変わってきます。
仮想通貨取引における資金管理とは
仮想通貨取引についての情報サイトなどでは、よく分析手法や時事情報が取りざたされています。しかし、株式投資などと同様に、資金管理や準備も重要な項目になります。資金管理というと、一般的にはセキュリティ面で意識しますがそれだけではありません。
例えば、あなたの毎月の収入や支出、生活費からどれだけ余裕資金が出てくるかを整理することも指します。他には、ビットコインやアルトコインに分散投資をする際、どれだけの資金をどの通貨に分配するかといった、資金投入についても当てはまり、売買する前の準備が大切です。その準備のひとつが資金管理であり、どれだけ段取りができているかで後々の収益に関わってきます。
仮想通貨取引の初心者が覚えておくべき事
では、初心者の方が最初に覚えておく資金管理の基本は、用意できる資金額を把握することです。解説している人によっては、感覚で資金を投入すればよいという考え方もあります。ベテラン投資家であれば、感覚で資金バランスが分かるので比較的安定した取引ができます。しかし、初心者の場合は損失を出しやすいので、生活費の一部を資金投入することは投資以外、つまり生活基盤に影響与えます。また、信用取引だとレバレッジによって、更に損失が大きくなる場合があります。せっかく仮想通貨の為に、用意した資金を溶かしてしまうのは何も得しません。
まずは、生活費、毎月のお小遣い、貯金、そしてそれでも余るお金を投資に回すことが、リスク回避の第一歩になります。この方法は、最初に投入できる資金が少ない場合もありますが、他の生活費や普段の交際費に影響を与えない資金管理になります。従って、投資未経験で参入する方は、まず安全性を高めて、なるべく損失を少なく・最小限の影響にとどめて投資を行うことが大切です。投資に必要な力は収益を誰よりも上げられることではありません。市場に生き残ることができるかどうかです。
仮想通貨取引におけるリスク管理
つい利益を追い求めて結果的に損失を発生させてしまう場合があります。最初のうちは、数回の売買で利益が出る経験をすると簡単に利益が出せるものと認識しがちです。しかし、その利益1回に対して、10回の損失をした場合は勝率が低いことは明確です。更に、その10回の損失が利益を上回ってしまう場合には、より厳しい環境になります。
初心者が取り組むべき姿勢のひとつは、損失回数と損失額を抑えることに注目することです。「億り人」のように、一獲千金を手にした方々を見ると、自分も早く大金を手にしたいという心理になりやすいです。そして、損失よりも大きな1回の利益を狙って、余裕資金全てを投入しリスクのある相場のタイミングで売買してしまうという事があります。このような事をしてしまうと、1回で市場撤退を余儀なくされる、損失を被る可能性が高いです。
理由は、事前の戦略がないこと・損失リスクを考えない・大きい利益を求めるためリスクのある相場で売買する、全ての行動がリスクを大きくさせる原因になっているからです。
では、初心者ができるリスク管理とは、損切ラインを設定することと分かりやすい上昇相場でのみ取引を行う事が挙げられます。損切ラインとは、毎回の取引で損切を取得金額の何パーセント下落したら売却する、というように損切率を明確に割り出しておくことで、塩漬けにしないようにします。次に、分かりやすい上昇相場というのは、逆張りやレンジ相場では勝負しないということです。また、上昇しそうな状況ではなく、上昇し始めた段階で購入するといった確実な取引を積み重ねることです。
上昇するか分からない相場より、上昇し始めた相場の方が利益を出しやすいですし移動平均線などで分析できます。
リスク管理の基本は、損失も発生する前提でどれだけ損失を許容し、いかに損失額が利益を超えないようにするかになります。
仮想通貨取引のための銘柄選び
仮想通貨はビットコインだけではありません。アルトコインは日々世界中で発行されているので、続々と新通貨が出てきています。初心者は、仮想通貨の銘柄選びに悩むかと思います。数千種類ある通貨から、どの銘柄を選ぶかという作業は経験がないと基準が分からないこともあります。
ですので、最初は出来高の多いビットコイを選ぶことが、指値注文の時に売買成立しやすく比較的安定した注文ができます。しかし、価格変動リスクはあることに注意です。なぜ、売買成立しやすいかは、出来高が多いとそれだけ市場に参加している人がいるということです。つまり、それぞれの価格帯に売却したいユーザーがいるので、注文が成立しやすいという仕組みになります。投資に慣れるという意味でも、最初は出来高が多く、活発に取引をしているコインで売買することがおすすめです。
ただ、慣れてくればいわゆる割安なコインを購入して、一気に暴騰したところで売却する上級者向けテクニックもあります。