現在のエイダコインはじわじわとその価値を上昇させてはいるものの、10月より大きな動きは未だ見られません。一時はその変動の少なさから仮想通貨総取引量ランクが18位まで落ち込みましたが、新たな期待材料が入った為に再び15位まで回復しました。公開日から1か月を経過したことからカルダノの動きも活発になり、11月中旬には新たな動きを見せるかもしれません。
エイダコイン韓国の取引所「Upbit」に上場
10月29日、Bittrexに次ぐ第二の取引所として韓国の取引所Upbitにエイダコインが上場しました。韓国も仮想通貨には意欲的姿勢を見せており、その市場が参入したことでエイダコインの相場は一時5円程度にまで上昇しました。
このUpbitという取引所は、通話・チャットアプリのLINEと過去に競い合っていたアプリ「カカオトーク」の子会社Dunamuが運営しています。日本ではLINEがチャットアプリ市場の大半を占めていますが、韓国ではカカオトークがチャットアプリの主流なのです。若いユーザーから支えられているUpbitの資金力は高くBittrexと提携を行っており、取り扱い仮想通貨の数は100を超えると言われています。
エイダコイン上場に合わせるかのように10月に開設されたばかりの新しい取引所ですが、開設キャンペーンを行っており韓国勢の若者の支持を得ることができれば、取引可能な仮想通貨の種類が多いことから市場への影響力の高い取引所へと変貌を遂げるでしょう。
カルダノ新たな取引所2つにエイダコイン上場を発表
どれだけ優れた仮想通貨であっても、その流通がうまくいかないと価値としては0に近い状態となってしまいます。その危機感からか、カルダノはUpbitに上場したばかりにも関わらず公式ページで、BittとCryptopiaという新たな取引所2か所への上場を発表しました。日本の取引所を利用していると聞き慣れない名前ですね。主要取引所としてBittrexとUpbitを抑えたところで、ニッチ層も取り込む計画なのでしょうか。
仮想通貨取引所 Cryptopia
人気の仮想通貨を数多く取り扱う取引所がBittrexだとしたら、このCryptopiaはマイナーかつ最新鋭の仮想通貨を主に取り扱っています。1satoshiでは買えないほどに取引単位の小さな仮想通貨を含めると、取り扱い種類は4500もあるので取引を行う際は検索を駆使しなければ大変です。
さらにフリーマーケットのように商品を購入できるサービスは、通常の支払いと異なり目を見張ります。決済方法がビットコインのみという、ビットコインの消費拡大を推進させるシステムとなっており、ビットコインをより身近に感じる事ができます。
また、取引履歴をCSV形式に保存できる気の利くサービスもあるので、仮想通貨利益が雑所得として計上される現在、収支計算の管理に役立ちそうです。
仮想通貨取引所 bitt
カリブ海バルバトス島の中央銀行は、2人の経済学者のアドバイスを基に2015年末から外貨獲得のために仮想通貨を利用する手段を模索していました。その際、bitt最高責任者(CEO)のガブリエル・アベッドに白羽の矢が立ち、過疎通過取引所のbittが運営される事となりました。外貨獲得を目的とする取引所であるため、現在bittには取引可能な仮想通貨はビットコインしかありません。ここにエイダコインが上場するとビットコインの流れが流入して相場が高騰するのではないかとの市場期待があり、アベッド氏は「bittはカリブの仮想通貨ビジネスの礎になるだろう」とコメントしている事からエイダコインに対しても意欲的な姿勢を見せています。
11月1日カウントダウンの実態
11月1日、カルダノがロードマップのカウントダウンを終了しました。今回のカウントダウンで行われたのは技術の刷新です。投資家たちの期待と異なったアップデートのために市場は一時停滞してしまいました。その技術内容は量子コンピューターに耐えるためのダイダロスウォレットシステムの改善とエイダコインの新しい報酬システム「ステーキング」を考えているといったものでした。エイダコイン公開直前から開発チームを増強していたのは、聞こえの良いアナウンスを出す為でなく、将来に備えた盤石な仮想通貨を作るための下準備だったのです。
それによりエイダコインの価格上昇は先延ばしとなってしまいましたが、誰もが安心して使える仮想通貨というブランドが徐々に築き上げられています。
11月の新たなカウントダウン開始
前回のカウントダウンを完了したカルダノは、ロードマップに沿って第二のカウントダウンを始めました。新たなカウントダウンも、例に沿ってカルダノ公式サイトCardano Hubより確認ができます。今回のロードマップを見る限りでは、ゴーエン氏、芭蕉氏、Voltaire氏によってエイダコインのパフォーマンス改善を改善する様子です。
私たちはIELEという次世代仮想マシンと将来のブロックチェーン技術のコアインフラストラクチャとして使用される汎用言語フレームワークを設計しています。正式な方法と最先端のプログラミング言語理論に基づいた提案された技術は、ブロックチェーンシステムにはるかに大きなセキュリティと依存性をもたらし、脆弱性のリスクを低減します。
ゴーエン氏(コアイフラストラクチャの改善)
ゴーエン氏が担当するコアイフラストラクチャの改善とは、現在の仮想通貨の基幹であるブロックチェーンを改良したウロボロスシステムを確固たるものにする事で脆弱性を補ったセキュリティを構築するというものです。さらにかみ砕くと、ハッキングされにくい安心安全なシステム基礎を作るので、これらから新しいシステムができたとしてもこのシステムを使えば安全な取引ができるようにするということです。世界の頭脳がカルダノを称賛する一番の理由がこのウロボロスネットワークのセキュリティの高さであるため、このシステムがカルダノの将来を担っており、日々強固なプログラムに改善を進めているのです。
芭蕉(パフォーマンス改善)
Bashoの機能は、パフォーマンス、セキュリティ、およびスケーラビリティに重点を置いています。これは、Ouroborous Praosと修正されたネットワーク層の実装を特徴とします。芭蕉氏の担当するOuroborous Praos(ウロボロスプラオス)とは、Praos(「落ち着いている」「穏やかである」)という意味があり、安定したネットワークを構築するというものです。このシステムは全ての仮想通貨における問題であり、流通が増えるほどトラフィック量が増えてデータが混雑するためにネットワークの安定は損なわれてしまいます。
その問題を解決するためには数多くの検証やシステムの増強を行う必要がある為、芭蕉氏の作業においては開発を行うよりも難題であり、今回のカウントダウン以降も続く問題です。
Voltaire(スケーラビリティ&保証)
ヴォルテールは保証とスケーラビリティに重点を置いており、トレジャリーモデルの導入を見ています。これにより、ブロックチェーンとコミュニティの持続可能性と自給自足性が確保されます。Voltaire氏が提唱する「トレジャリーモデル」とは、カルダノがプレセールで集めた資金をショートさせないために、最適活用を行って資金運用を行うというものです。資金運用を行うことで、事業として持続可能な安定を確保し、カルダノ一企業だけで収益をまかなえる自給自足性を確保するという説明を行っています。
次回のロードマップも技術面によるアップデートなので、市場や相場への影響は低いと考えられます。カルダノは今、勢いをつけすぎて自社で管理ができなくなる事を恐れているので、このような技術改新はしばらく続くでしょう。サポート面が安定した時に市場にばら撒かれたエイダコインが動き出して流通を起こすので、今しばらくは静観が必要です。