2018年からは、ビットコイン相場が下落基調で始まり、下落とボックス相場を繰り返しつつ1BTC70万円台まで下落しています。しかし、下落している状況だからこそ、ビットコイン取引を始めて安値で買っておいて、上昇した時に売って利益を得たいと考える人もいるでしょう。そこで、今回は2018年4月からビットコイン取引を検討・始めてみたい方に向けて、相場の流れや分析手法について解説します。

2018年のビットコイン相場は下落基調からスタート

2018年ビットコイン相場の流れと分析新たな市場として注目を浴びている仮想通貨・ビットコインは2018年に入り、大きな動きが起きています。2008年に、ビットコインの技術論文が発表され、取引が始まり市場も開拓されました。そして、2016年頃から、一般の方達も仮想通貨やフィンテックという言葉を知り始め、2017年にはバブルともいえる急騰相場と1年に及び長期上昇相場が形成されました。

これらの、上昇相場を見た方の中には、実際にビットコイン取引を始めて、「億り人」という一夜にして一獲千金を掴んだ事例もあります。また、特に急騰相場となった11月頃は、テレビなどでもビットコイン相場の急騰が紹介されて、更にビットコインに注目が集まりました。

しかし、ビットコイン相場は、投資のひとつですので永遠に上昇はしません。2017年末頃から急騰の反動で下がりつつありましたが、それでも相場は上昇に戻ると信じる方も多かったです。ただし、追い打ちを掛けるかのように、コインチェック取引所への不正ハッキングと仮想通貨流出、世界的に仮想通貨規制への動きといった下落材料になる出来事が相次ぎました。そして、ビットコイン市場もリスクヘッジの動きになり、2018年4月現在まで下落相場となっています。しかし、下落をチャンスと感じて、ビットコイン取引をしてみたい方も出てくるでしょう。

投資やビットコイン取引において、特に現物取引で下落中に注文を入れることはリスクが高いです。投資の言葉に、落ちるナイフを掴むなというものがあります。これは、下落している相場で、購入してもどこが底値かは100%予測することは出来ないので、損失を発生させるリスクが高いということを表しています。分析ツールなどを用いれば、価格帯を把握することもできますが、確実に底値を当てることはできません。ですので、まずは慎重に相場を注視することから始めます。

2018年からビットコイン取引を始める場合

前述でも解説しましたが、2018年のビット相場は1月から急落が起こり4月現在まで下落が続いている状況です。ですので、エントリーポイントを間違えると大きな損失に繋がります。また、ビットコイン取引や投資初心者が、いきなり信用取引で空売り(売ってから買い戻す方法)を行うことは、更にリスクと難易度が高いです。

2018年4月から、ビットコイン取引を始める場合は、ボックス相場を見つけることもポイントです。ボックス相場とは、文字通り価格がある高値と安値で行き来している状態のことを指します。ボックス相場では、小さな反発で取引を行い利益を積み重ねます。ですので、常にある価格帯の底値と天井を分析する必要があります。また、取引手法も順張りではなく逆張り手法で取引することが、メインになります。逆張り手法とは、価格が下落している時に底値を付いた時点か前後で、購入し天井付近で売却する方法です。順張りとの違いは、上昇相場で取引していない事と、エントリーポイントが違います。

ビットコイン取引初心者は、ボックス相場の形を覚えて下落の時には手を出さず、反発した瞬間に注文を入れて取引を行う方法もありです。しかし、この方法にも注意があります。それは、分析ツールで分析していても、底値を割ることがあります。ボックス相場で底値を付いたと勘違いして、そのまま下落していき、損切するパターンも株式ではよくあります。ですので、ビットコイン取引初心者は、底値を付いて上昇し始めたところで購入する方が、リスクヘッジになります。

分析手法についてよく理解する

2018年の相場とビットコインの基本についてビットコイン取引初心者が、下落基調で利益を出すためには相場を注視して、エントリーしない事とボックス相場に入った時に小さな利益を積み重ねる方法があります。感覚で底値を判断するやり方もありますが、分析ツールを使用して根拠を見つける方が、よりリスクを抑える方向で動くことができます。

ビットコイン取引に用いられている分析ツールは、テクニカル分析とファンダメンタル分析の2つがあります。どちらも、株式投資やFXでよく利用されてきた手法で、実勢もあります。しかし、ビットコイン相場と株式相場にどれだけの相関関係があるかは、検証されていないので確実な方法ではありません。

テクニカル分析とは、チャートから読み取れるデータをあらゆる指標や計算に当てはめて、グラフに直したり、数値化させたりして売買サインなどを算出します。ですので、基本的な考え方として価格を決定するのはチャートとなります。利用する場面としては、主に短期取引が多いです。

まずはファンダメンタル分析を覚える

ビットコイン取引に用いられる、もうひとつの分析手法がファンダメンタル分析ですが、こちらはチャートでは分析しません。分析する対象は、ビットコインのニュースや技術情報など時事情報・政治や経済的要因です。つまり、外部要因が主な分析指標となります。

2018年1月のビットコイン相場の原因は、まだ答えが出ていません。いくつかの要因として考えられるのが、コインチェック取引所へのハッキングによるリスクヘッジ・2017年から議論されていた仮想通貨規制に関する情報が2018年に入り、本格化するといった内容に変わってきたため・2017年のビットコイン急騰の反動、及び大口投資家が売り抜けたために下落基調へと変わった、など様々な分析がなされています。このような要因と市場の価格変動を関連付けて分析することが、ファンダメンタル分析の基本です。

ビットコイン取引初心者でも、最初からファンダメンタル分析を使う為に押さえておくポイントは、技術的情報と時事情報に注意することです。ビットコイン相場は、株式と比較して情報に対する価格への波及が早く、取引やリスクヘッジの判断も時間との戦いになります。ですので、特に毎日のビットコインに関する情報はチェックすることが大切です。

また、ファンダメンタル分析は、短期取引とは相性が良くありません。分析手法と相場の関係性として、短期取引になると主に需給関係が価格に影響するので、テクニカル分析=需給関係を分析していることなので、分析結果と価格変動が合いやすい傾向にあります。対して長期取引は、需給関係以外にビットコインの技術的価値や将来性も見込んだ、価格推移になりやすいです。ですので、時事情報すなわち技術的な情報や、企業がビットコインに関わるなど新たな価値や、価値が上がる情報と長期取引の時の相場は相性が良い傾向にあります。

下落相場時は、ビットコイン取引初心者にとって不利な場面となりやすいです。基本的に下落基調なので、ほとんどのエントリーポイントが下落へと向かいます。ですので、損失がでやすいことは明白です。また、ビットコイン相場を含む価格の動きは、上昇時は比較的ゆるやかに・下落時は急速に動く傾向があります。

なるべく下落がゆるやかで、ボックス相場時にファンダメンタル分析を行い、トレンド転換するようなポジティブな材料を探します。ボックス相場は、どちらかのトレンドへ向かう前段階でもあります。ですので、長い目で見て価値の上がるような情報が出ていないかチェックし、中期~長期上昇相場へブレイクするきっかけを狙うという方法もあります。

また、ビットコイン取引初心者は、下落相場で様々な事象を学び上昇相場で大きな利益を確保できるよう、知識や経験を蓄える時期として考える事もできますよ。