2016年~2017年にかけてのビットコインやアルトコインの高騰を見て、2018年から仮想通貨投資を始めようと考えている方は、まず現在の市場をよく見て、しっかりと戦略を立てて投資を始めることをおすすめします。なぜならば、2017年12月中旬頃からビットコインが1BTC150万円まで下落するなど、2018年に入って様々なファンダメンタル要因が重なり、4月時点まで下落基調が続いているからです。

これから仮想通貨投資を始めようと考えている方は、2017年のような右肩上がりで利益を出しやすい相場と安易に考えるのは注意が必要で、投資に対して真剣に取り組む必要があります。まず、投資をするにあたって何を準備するのがよいかというと、資金量や管理方法、取引方法、セキュリティ面などをしっかりと理解し、行動することが大切です。そこで、今回はビットコインなどに投資する初心者が、最初に覚えておくべきことや、理解しておくと便利な投資のルールなどについて紹介していきます。

仮想通貨取引をする前に資金の準備を行う

仮想通貨取引を始める前に必要な準備ビットコインやアルトコイン投資を始める人は、ます資金について整理することが大切です。例えば、会社員で月の収入の振り分けが生活費・趣味や交際費・貯金とすると、この中で投資資金に投入してはいけないお金は、生活費と貯金です。生活費を投資のための資金にしてしまうと、誰もが想像できますが生活に影響を与えます。

また、貯金は将来に対する保険のようなものです。それを切り崩して仮想通貨に投資をし、もしも損失が増えてしまったら、意味がありません。ですので、投資用に準備する資金は、生活以外に振り分けていたお金から捻出することが基本です。例えば、趣味に使うお金を少し抑えて、毎月少しずつビットコインやアルトコインの購入用に貯蓄するなどの方法があります。

仮想通貨取引の基本は投資する目的

次に、投資のための資金を考える上では、なぜ投資を始めるのかという理由や目的を明確にしておく必要があります。もし、副業として、ビットコインなどを売買して大きな利益を出したいという場合は、ある程度余裕を持った資金を準備しておく方がよいです。なぜなら、趣味や遊びで投資するのが理由ではないので、損失を抑えて少しでも副業としての役割を果たせるような、余裕を持った投資を行う必要があるからです。

また、少額資金だと、少しの損失でお金が全部なくなってしまい、買いたいコインが買えなくなってしまうこともあります。このような事態を避けるためにも、なるべく余裕資金は多めに準備する必要があります。ただし、趣味などでビットコインやアルトコインの売買を始める場合は、少額資金でも多額の資金でも関係ありません。投資で明確に利益を出し、生活資金に充てるなどの目的もないため、ある意味シビアに利益を出さなくても良いからです。

つまり、趣味ということは、ビットコインやアルトコインの将来性そのものを楽しむこともできるということです。まずは実際に投資してみたい、買ってみたいと考えて、好きなコインを買い始める人も多く、これらの人は趣味が多いと言えます。

ビットコインやアルトコインを買って投資を始めるうえで、投資に対してどのような認識で始めるのか、どれだけの期間投資をしてみたいのかを具体的にアウトプットしてみると、必要な自己資金の量や、余裕を持った投資にはどれくらいの自己資金量が必要なのかということが、とてもよくわかりますのでおすすめです。

取引する仮想通貨の種類と金融商品を決める

2018年時点で、ビットコインやイーサリアムといった知名度が高いもののほかに、数1,000種類の通貨が発行されています。その中でもどれを選ぶかは、ユーザー次第ですが、初心者はなるべく時価総額上位のコインに投資をする方が、リスクが少ないと考えられています。時価総額の上位銘柄は、市場で活発に売買されており、多くの人から需要がある通貨ということができるからです。

ある値段で売りたいと思っても、逆に「その通貨を買いたい」と思う相手がいなければ売ることができなくなりますし、価格も飛びやすくなります。ビットコインやアルトコインの投資初心者のうちは、時価総額10以内のものを購入して、余裕をもって投資ができるような環境で経験を積むことが大切です。例えば、時価総額上位銘柄はビットコインやイーサリアム・リップルやライトコインなどが挙げられます。これらは、価格帯も厚いので突然価格が飛ぶ可能性も低いです。

次に、金融商品についてですが、ビットコインを例に挙げると、様々な取引方法に分かれています。
・ビットコインの現物取引
・ビットコインFX
・ビットコイン先物取引
といった、様々な仕組みやルールで構築された商品が提供されています。ただし、取引所によって取り扱っている通貨や商品・手数料などが違うので、自分で比較して使いやすいところを選ぶことがおすすめです。

ビットコインの現物を売買する方法は、自己資金でビットコインを買ったり売ったりすることをいいます。他の方法と比較するとシンプルで、ビットコインやアルトコインを初めて買う人にとっては、売買に慣れるため適している方法であるといえます。その他の商品は、全て取引所に自己資金を担保として入金し、実際に売買を行う時は、取引所から円や仮想通貨を借りて取引します。ですので、現物を売買するのとは基本的に仕組みが違いますし、初心者には難しいやり方と言えるかもしれません。

ビットコインFXと言う仮想通貨取引手法

もし、ビットコインやアルトコインの投資初心者で、ビットコインFXから始めたいという方は、最低限知っておくべきことがあります。それは、保証金とレバレッジ・空売りです。保証金とは、取引所に入金する担保です。最低保証金が定められていて、その金額を取引所に入金しないと売買が始められないようになっています。そして、売買をしていて損失が発生し、最低保証金より自己資金が減ってしまった場合は、取引所に不足分を入金しなければいけません。

入金が完了し、取引所にある証拠金が再び基準を上回るまで、買ったり売ったりということができないようになっています。ただし、最近では追証がないサービスを提供しているところもあり、取引所に最初に差し入れた自己資金以外のお金は必要ないようになっています。しかし、その場合強制決済になるので自分で判断が難しい場合には、追証ありのサービスを選ぶことがおすすめです。

ビットコインFXのもうひとつの特徴が、レバレッジ制度です。これは、証拠金として入金した金額の何倍もの金額で、売買ができるシステムです。ですので、例えば、自己資金が1万円だとして、レバレッジ10倍にすると10万円の売買ができるということです。

しかし、注意点もあり利益がレバレッジ分数倍になる反面、損失もレバレッジ分の倍率になることを頭に入れておかなければなりません。ですので、もし自己資金以上の損失が確定した場合、マイナスになった金額だけ取引所に支払わなければいけません。あくまでビットコインFXは、借りた資金を借りて行っているということを覚えておきましょう。

仮想通貨の信用取引で可能な「売り」からの投資

仮想通貨取引初心者が覚えるべき資金管理やルールついて前述のように、ビットコインFXは現物の売買と違い、資金を借りて行うという特徴があります。そして、もうひとつの大きな特徴は、空売りという取引方法があるということです。空売りと聞くと、イメージしにくいですが、簡単な用語で言うと、現物を借りて売り、一定期間がすぎるまでに、買い戻しして返すという、一連の取引方法のことをいいます。通常は、買いから投資を始めますが、空売りは売りからスタートすることができます。

仮想通貨の空売りは、商品によって多少意味が変わりますが、今回はビットコインと円で説明します。まず、取引所からビットコインを借りることから始めます。ビットコインを借りると、この時点で売り注文ができます。

ビットコインの売り注文をだすと、今度はビットコインが欲しい買い注文と取引が成立します。すると、ビットコインを売り円が手元に入ります。そして、どのように利益を出していくかというと、ビットコインの価格が売った時点より下落したときに買い戻しします。例えば1BTC100円のレートで売ったとして、1BTC50円まで下落したとこでビットコインを買い戻します。すると、借りた当初よりも低い価格で買い戻せたことになり、その金額の差が「利益」となります。

例えば、100万円の価値から50万円の価値に下落したビットコインを買い戻すという事は、売却した当時に手元に入った100万円から50万円だけ支払い1BTCを手にすることになりますので、使わなかった50万円が、そのまま利益ということになります。

これが、空売りの仕組みです。1度買い戻した円をいかに手元に残すために、ビットコインをいかに高く売って安く買うかがポイントになります。ですので、2018年4月時点のような下落相場では、エントリーポイントが多く、チャンスといえます。