日本でも匿名性の強いコインであるMonero,Dash,Zcashの3つは、現在coincheckでも購入可能でしたので有名です。(しかし現在Monero,Dash,Zcash、3種類のコインを購入することはできません)ただBinanceなどの海外の取引所では、他にも多くの匿名性の強いコインがあります。例えば上場当初から去年最大37,000倍まで上昇した、Verge(バージ)があります。Vergeのポイントは色々ありますが、特に大きな特徴は匿名と非匿名と切り替える(レイスプロトコル)ことが可能なことです。
匿名性の強いコインは何かとやり玉に挙げられてしまうことが多いです。しかし長期的に見れば必須の技術一つですので、Vergeというコインがどのようなものなのかを知っておいても損はないでしょう。
仮想通貨Verge(バージ)とは
Vergeの時価総額約690億円で、Coincapでは26位と25位のZcashとは1,000万円ほどしか差がないため肉迫している状況となっています。発行枚数は165億枚と非常に多いことから、価格の安定化と実生活での決済を見込んでいるので、発行枚数が比較的に多くなっているのでしょう。マイニング方法は、ビットコインやライトコインなどと同じPOW(Proof of Works)を採用しています。
POWを簡単に説明しますと、高額なマイニング機器や多量の電力を使用すればするほど、コインをマイニングできる可能性が高くなる方法です。POWには電気代の高騰や環境への配慮からPOS(Proof of Stakes)への移行しているコインも多いのが実情です。POSというのは、コインを持っている枚数に応じてマイニングできる可能性が高くなる、というものです。代表的なものにADAやNEOがあります。将来的にはイーサリアムもPOSへの移行をする計画があります。
最後に実際に決済として使用するのに重要な点はやはり、決済スピードでしょう。Vergeの決済スピードは非常に早くわずか5秒で決済を可能にしてしまいます。Monero,Dash,Zcashの3種類共に発行枚数は非常に少なくいですが、Vergeは決済スピードが速いだけではなく、発行枚数が非常に多いので、実際に使用するにはうってつけのコインだと考えます。
Verge(バージ)の特徴
冒頭でも書いた匿名と非匿名と切り替えることができる(レイスプロトコル)をもう少し詳しく説明していきます。そしてレイスプロトコル以外の特徴にも触れていきます。
・レイスプロトコル ビットコインやイーサリアムなど現在代表的なコインは、送金者と送金元のアドレスが完全に分かるようになっています。公開することで犯罪等を防ぐというメリットはあるもののプライバシーが全くない、というはこの時代では非常に問題があります。
Vergeの高い匿名性を支えているものがTor(トーア)とiP2と呼ばれている技術です。まずTorは接続経路を匿名かするもので、通信内容を匿名にするものではありません。次にiP2です。iP2とは(The Invisible internet project)の略で日本語では「不可視インターネットプロジェクト」と訳されます。
送金元、受取先、送金内容を完全に匿名にしてしまうというものです。当然アドレスも分からないので、2つの技術を使用することによって匿名性を強化させています。
実際にダークマーケットではMoneroを使用できることはかなり有名です。ダークマーケットを使用する人にとっては匿名性の強いコインは身元をさらす必要がないため、非常に安心して使用できます。しかし日本でも数カ月前に起こったcoincheckのNEMハッキング事件では、NEMをDASHなどの匿名性の強いコインに変換したことで、コインが行方不明となってしまったことから、各国共に匿名性の強いコインは規制の対象になる可能性があります。
しかし、Vergeに限ってはレイスプロトコルを実装し、状況に応じて匿名と非匿名とに使い分けることが可能なので、規制の対象にはなり難いのではないかと推測しています。
・コミュニティが非常に発達している。 コミュニティが発展していることで有名になったのがMONAコインです。VergeもMONAコインに負けないくらいにコミュニティが発達しています。日本公式ブログ https://medium.com/@vergecurrency.japan/ や日本公認のテレグラムhttps://t.me/VERGEjapanJapan、 公式Twitter https://twitter.com/vergecurrencyJP などがあるだけではなく、Verge公認キャラクターとして「バージリスク」というゆるキャラ的なのもいるので是非一度見てください。https://vergeliscus.com/
Verge(バージ)を購入できる取引所
日本の取引所でVergeを扱っている取引所はないので、売買することは不可能です。Vergeを購入したいときは、日本の取引所でBitcoinなどを購入してから、Vergeを購入できる取引所へ送金する必要があります。Vergeは海外の多くの有名な取引所に上場をしているため、主要な取引所ならどこの取引所でも購入は可能です。ただ売買の多くはBinanceまたはBittrexなので、この2つのどちらかが良いでしょう。
Verge(バージ)の価格推移とこれからの予測
Vergeの価格が大きく動き始めたのは2017年12月12日からでした。それまでほとんどといってもいいほど価格の値動きがない状態で、知っている人のほうが少ないのではないか。と言ってもいいくらい、一直線です。まるで生まれ変わったかのような激しい高騰と値動きで最高値は2017年12月24で1XVG=30円まで上昇しました。12月12日のときには1円だったので、2週間あまりで30倍も上昇したことになります。
2週間の間に何が起こったのかというと、ビットコインの価格が1BTC=220万円を超え一時的なバブル状態になったことがあげられます。ビットコイン価格の上昇は他のアルトコインをけん引する効果があるので、Vergeもその波に乗ったということが考えられます。もう一つは、アンチウイルスソフト「McAfee」の創業者である、ジョン・マカフィー氏による発言でしょう。マカフィー氏は、Twitter上でVergeが6か月後$15まで上昇するだろうと発言したことです。
ただ個人的にはこの2つの要因だけでわずか2週間の間に30倍も上昇するのか、と考え色々調べてみましたが、特にこれといって要因はありませんでした。おそらく1枚あたりの価格は他と比べて安かったというのも、短期間での急上昇の一因ではないかと推測しています。12月24日に最高値を記録した後は大きく下落したものの、一度は28円まで回復したものの、各国の仮想通貨への規制やcoincheckのハッキング事件などネガティブな事件が重なったこともあって、2018年になってからはずっと下降トレンドでした。
ただ3月19日に1XVG=3円を記録した後は、上昇傾トレンドになりつつあります。しかしすでに中国政府が新しく仮想通貨に対して規制をすることを発表しているので、注意が必要です。チャート的には3月25日と27日の1XVG=5円を抜けるか否かというところが、直近の関門でしょう。もし5円を抜けなかったら力を失い、ダブルトップを作ってしまい再び下落してしまう可能性が非常に高くなってしまいます。
逆に3月18日、19日の3円を下回るようだと、かなり下がることが予測できます。中国政府による規制は、去年、一昨年のチャートを見るとかなりキツイ下落になってしまう可能性が非常に高いので、下落が一段落した後上がってきたのを確認してから購入で全く問題ないでしょう。
Verge(バージ)は今後使われる可能性が非常に強いコイン
匿名性の強いコインは冒頭であげたMonero,Dash,Zcashの3種類を含めて、最も期待値の高いコインが、Vergeのようです。マカフィー氏がTwitter上で呟いた$15までいくかどうかは別として、Vergeというコインは今後使われる可能性が非常に強いコインになるのではないでしょうか。ただやはり懸念すべき案件は、国家による匿名コインの規制でしょう。Vergeはレイスプロトコルによって、匿名と非匿名で切り替えることが可能です。
それでも規制の対象になってしまう可能性も全くないわけではありません。ただ長期的な視野で見れば匿名性というのは、必要不可欠な技術なので、将来的には上昇を見込める可能性が強いとみています。