最近ではビットコインが急騰したりイーサリアムがハードフォークをおこしたり、いきなり注目されていない、時価総額が低い仮想通貨が上がったりしております。ビットコインが一番有名ではあるものの、市場参入者は「よくわからない」「どの通貨を買っていいのかわからない」などを思うでしょう。たしかにビットコインがあがったと思ったら、イーサリアムが下がって、イーサリアムが上がったと思ったらリップルが下落して、などビットコインや他の仮想通貨との間では、統一性のない動きが見られることが多いです。しかしこの統一性のない動きも、それぞれの通貨の特徴を知ることができれば先を読むことも可能です。今回ビットコインをはじめとする仮想通貨がそれぞれどのような特徴を持っているのかを見ていきたいと思います。今回はランキングトップ10の通貨を見ていきます。
<仮想通貨ランキングトップ10(11月5日現在)>
1位 ビットコイン →
2位 イーサリアム →
3位 リップル →
4位 ライトコイン →
5位 ダッシュ ↑
6位 イーサリアムクラシック ↓
7位 ネム →
8位 モネロ →
9位 オーガー →
10位 メイドセーフコイン →
といった感じで前月とはあまり大差はありませんが、ビットコインは常に1位となっています。ビットコインは仮想通貨市場の基軸通貨ですので、時価総額1位の地位は脅かされないでしょう。しかし、ビットコイン一強の時代も、いつかは終わりがくるかもしれません。この時価総額ランキングでは、イーサリアムクラシックとダッシュコインは順序が逆になっております。ではこの時価総額ランキング10位の特徴を見ていきます。
仮想通貨のおおまかな種類とは?
仮想通貨の取引を行う上で通貨の種類を大まかにつけていく必要があります。この大まかな種類とは「仮想通貨の基盤になっているシステムがどのような働きをしているか」ということです。仮想通貨が作り出される原因としましてはシステムを開発するときの開発費用の資金調達を仮想通貨で行いシステムが完成すると仮想通貨を市場に流すといった流れになります。そのシステムがどのような特徴を持ってどのような働きをして社会に貢献しているのかを知っておく必要があります。社会に貢献していなければもちろん仮想通貨の価値は上がりませんし、一般公開もできません、今ランキングで並べた通貨は社会にとってなにかしらの役割を持つことで時価総額上位の仮想通貨として存在しているのです。
では大きく分けると特徴は以下の通りになります。
・ビットコイン、ライトコイン=ブロックチェーンによる台帳機能
・イーサリアム、イーサリアムクラシック、オーガー=スマートコントラスト
・ダッシュ、モネロ=匿名性、高速取引
・リップル=決済、送金システム
・ネム=プルーフオブインポータンス
・メイドセーフコイン=P2P型のデータ共有
簡単にまとめるとこのような特徴でまとめられます。では初めにビットコイン、ライトコインの特徴を見ていきましょう。
ビットコイン、ライトコインの特徴
ビットコイン、ライトコインは価値が高い仮想通貨です。ビットコインはネットゴールドと呼ばれており、特性は純金みたいなものです。ではビットコイン、ライトコインがなぜそこまで価値が上がっているかというと「ビットコインやライトコインには高度なブロックチェーン技術がある」からです。この高度なブロックチェーンの技術とは、まずビットコインが出始めたばかりのときにオンラインゲーム間でやり取りするための通貨でしかありませんでした。従来のオンラインゲームの通貨取引はバグが多くハッキングが当たり前でした。しかしビットコインのブロックチェーンの技術の誕生により世界中で安全にオンラインで取引できるようになるということからビットコインはオンラインゲームだけではなくネットショップでも扱われるようになりました。つまりブロックチェーン=ビットコイン、ライトコインという考えが正しいですね。ブロックチェーンがなくならない限りビットコインの価値は落ちることはないでしょう。なのでブロックチェーンに価値があるから、ビットコインそのものにも価値があるのです。
イーサリアム、イーサリアムクラシック、オーガーの特徴
上記の3つの通貨大きな特徴としては「スマートコントラクト」です。このスマートコントラクトは高度な契約を自動でやってくれるプログラムです。エクセルでいうとIF関数みたいなものです。例えば自動販売機で例えると100円のジュースを買いたいときに100円を自動販売機にいれれば100円のジュースが買えます。これは契約なのです。契約条件を機会に読み込ませそれを実行させる、つまり自販機では100円をもらう代わりに100円のジュースをだすという契約になります。140円もらったら140円までのジュースを出します。これが契約なのです。スマートコントラクトはこの契約が高度なものになっており、ほかの通貨と比べ契約条件が多いので自動的で楽に取引がしやすいことが特徴です。イーサリアムは特に他のスマートコントラストよりも技術が高いのでそこで評価され時価総額ランク2位に君臨しているといえます。
ダッシュ、モネロの特徴
ダッシュ、モネロはなんといっても匿名性が強いということです。この匿名性とは中央政権が存在しない仮想通貨だからできることです。取引履歴、送金履歴はバラバラのアドレスで記載され、コインが取引されるごとにハッシュタグが別のものに変換されるのでハッキングは不可能です。1回変換されるごとにハッシュタグが別のコードで倍の文字数で返還されるので2回の取引でもう元のハッシュタグを探すのは不可能になります。このことから匿名性がかなり優れ、取引を円滑に行うことができます。モネロの場合は闇市場で使わることが多く闇市場からは絶大な需要です。
リップルの特徴
リップルは他の仮想通貨と違い独特の特徴を持っています。リップルは「お金のトークン」というのが第一の特徴です。そしてリップルは最速送金、最速決済が可能ということで人気の通貨となっています。このリップルは銀行間の送金システムとして用いられています。本来海外への通貨の送金は2日~3日かかると言われていますがリップルのコンソーシアムを使えば10分で完了します。これはリップルコンソーシアムがお金のトークンという特徴を持っているからです。例えばA銀行からB銀行へ送金したいとします。A銀行はアメリアでB銀行は日本にあります。このA銀行、B銀行の間でリップルコンソーシアムを使って送金したとします。A銀行からドルを振り込みます。そうなると振り込んだドルがリップルトークンに変換されます。リップルトークンは世界各国で共通なのでリップルトークンになりB銀行にたどり着きます。そしてB銀行から引き落とすときに日本円に変換されるので最速送金が可能というわけです。つまりリップルトークンになったときから銀行間は同じ通貨の送金をしていることになります。イメージはメールを送るようなものです。インターネットは世界共有なのでメールは最速で送信されます。リップルも同じことでリップルトークンになった瞬間世界各国共通の通貨になります。そして海外の銀行についたときに自国の通貨に変わるので最速送金が可能なのです。このシステムによってリップルは絶大な支持を受けております。
以上が各通貨の特徴にはなりますがネムとメイドセーフコインに関しては特徴が曖昧なので省略させていただきます。
11月時点のランキングでは、ビットコインの1位は変わらずだったものの、ダッシュコインのランキングが上がりました。これは開発者がビットコイン開発者と共同制作をしているからです。ダッシュを開発した会社の副社長はビットコインに影響を受けた人物の一人で「ビットコインのような仮想通貨を一般的に普及するべきだ」と考えています。このことからビットコインの開発チームから支持をうけ共同開発をしたのがダッシュコインとされています。原因はあまり知られていないが共同開発によっても他の仮想通貨が影響してくることが知ってほしいです。
以上が各通貨の特徴になります。この特徴をしっかりと意識し日々のトレードをお勧めします。