NEMとは
皆さんはもちろん仮想通貨はご存知でしょう。仮想通貨の中でもメジャーなのがビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)ですがその他にもアルトコインというメジャーではない仮想通貨があります。仮想通貨は専門用語を使うとかなりややこしいので今回は株式投資に例えて説明したいと思います。
メジャーなコインとアルトコインは株式でいうと東証一部上場と東証二部と例えるとわかりやすいでしょう。東証一部上場で有名なのがユニクロ、ファーストリテイングやソフトバンクなどの会社です。そして二部の会社でいうと富士通フロンテックや東亜石油などの会社ですね。二部の会社の名前を出したのですがあまり皆さんの聞き覚えのない会社です。仮想通貨も同じでメジャーコイン、アルトコインで別れています。そのアルトコインのなかでも㋇に入ってからメジャー通貨ビットコインよりも伸びがあるコインがあります。それが「NEM(XEM)」です。皆さんはあまり聞き覚えがない通貨だと思いますが「NEM(XEM)」は仮想通貨のなかでも目立つ存在になりつつあります。
NEMの特徴
そしてNEMの特徴としてかなり注目を集めているのが「資産が富裕層に偏らず平等に分配されていく」という仕組みです。これは投資をやる人のなかではかなり嬉しい条件です。株式でいうと大手の株式、ソフトバンクやファーストリテイング、富士通ファナック、KDDIなどは現在ほぼ株式が新規発行されておりません。そのため昔に買った人や一部の富裕層でなければ大手の安定した企業の株式を買うことができません。このことから一般層が投資離れをしていきます。日本では「投資はお金持ちじゃないとやってはいけない」というフレーズが広まったのも一部の富裕層が安定した資産を買い求めてしまうからだということが原因です。
この現状は仮想通貨でも同じです。メジャーコインのビットコインは1BTC当たり現在(8月10日)では約37万円です。これはサラリーマンやフリーターでは到底買えない金額です。さらに仮想通貨にはマイニングといった仮想通貨を発掘する方法があります。参加すること自体にはお金がかかりませんが発掘するのにコンピューターを使うため膨大な容量のコンピューターを使わなければいけません。さらには365日24時間コンピューターを起動してなくてはいけないので膨大な電気代がかかってしまいます。このことから一般層でビットコインを買うことも一般層でマイニングを行うことも難しいとされています。しかしNEMは従来の仮想通貨の仕組みとはかけ離れているため一般層でも参加しやすくなりました。
まずは従来のビットコインやイーサリアムなどのメジャーな仮想通貨のマイニングで採用されていた「POW(プルーフ・オブ・ワーク)」は先ほど説明した通り「膨大なコンピューターの電気代と膨大な容量のコンピューターを購入しなくてはいけない」ということでした。「POW」は「仕事量の証明」ということで作業量が多ければ多いほど報酬が手に入るという仕組みです。なので膨大なコンピューターの容量とコンピューターの電気代があれば報酬がもらえることになります。しかしこの「NEM(XEM)」では従来の「POW(プルーフ・オブ・ワーク)」ではなく「POI(プルーフ・オブ・インポータンス)」という仕組みを採用しています。
では「POI」とはどういった仕組みかというと簡単に言えば「コインを平等に分配する」ということです。NEMのネットワーク参加者をノードと言います。そしてNEMのコインXEMの分配の量を決めるのはノードなのです。つまり評価をノード同士で行います。「POW」だとコインの分配は仕事量が多い順にコンピューターが決めております。これをNEMの場合はコンピューターではなく参加者同士が決めているのです。そしてPOWは仕事量で決められていましたが、POIでは仕事量ではなく「スコア」でノード同士が判断します。このスコアも単純なものではなく「どのくらい取引しているか」「取引の頻度はどのくらいか」「どのくらいコインを所有しているか」などの一定の基準で決められます。なのでただ仕事量だけあってもコインが得られるという仕組みではなく平等に取引を行えるようにした仕組みなのです。なのでビットコインやイーサリアムだとコインの採掘をマイニングと言いますがNEMでは「ハーベスティング」と言います。これがNEMの一番の特徴でNEM自身の仕組みになります。
NEMが上がった理由とは?
NEMはここ1か月で驚異的な高騰を見せております。最安値は7月11日の11円でした。現在では32円まで高騰しました。約3倍近くの高騰を見せているNEMですがなぜここまで上がったのか。それは「COMSA(コムサ)」というシステムです。この「COMSA」とはなにかというとティックビューロー(国内仮想通貨取引所ZAIFの親会社)が発表した国内初のICO(未公開仮想通貨)のプラットフォームのことです。つまり簡単に言えば未公開仮想通貨を発行する場所ということです。それではこのCOMSAとNEMがどのような関係があるのかを説明していきます。
皆さんはIPOをご存知でしょうか?未公開株の事ですね。グリーンシート株とも言います。先ほども説明しましたが仮想通貨はメジャーコインとアルトコインがあります。東証1部と東証2部くらいの違いがあります。そして仮想通貨にも公開、未公開があるのです。株式と類似していますね。仮想通貨での未公開通貨は「ICO」と呼ばれます。このICOの仕組みはIPOの仕組みとほぼ変わりません。IPOはブックビルディング期間という、要は投資家から資金を調達する期間がありますよね。ICOも一緒でICOの場合はこの期間のことをクラウドセール期間と呼びます。これも資金調達の期間です。
IPOとICOの違いを理解する
しかしIPOと違うところが3点あり、まず、IPOの場合はIPO販売に際して証券会社の仲介が入ります。ICOの場合は仲介がなく発行元からの直接販売になります。このことからIPOよりも「手数料がかからない」というメリットがあります。そして次にIPOと違うところは「抽選の有無」です。一般的にIPO株は抽選が行われます。数年前に電電公社からNTTに上場するときには都内で営業の電話が鳴りやまなかったらしいですね。しかし安心してください。ICOは抽選がないのです。なので仮想通貨の営業マンからしつこく電話がかかってくることもありません。そして最後にIPO株と違うところですが、皆さんは株を買うときなにで買いますか?すこしおかしな質問ですね。現金で買うのが当たり前でしょう。しかしICOは現金で買うことはしません。頭の中にはてなマークが浮かんだ方も多いと思います。しかしポイントはここからです。先ほど言ったNEMとICOの関わりなのですが、ICOの資金調達には仮想通貨が使われます。つまり現金⇒仮想通貨⇒ICOという流れになります。そしてICOの資金調達に必要な仮想通貨の銘柄は決められているのです。
NEMバブルには絶対に乗り遅れないで下さい
今回COMSAで資金調達を行われる仮想通貨は「ビットコイン(BTC)」「イーサリアム(ETH)」そして最後に「ネム(NEM)」になります。つまりメジャーな通貨と同じくらいNEMの買いの量が増えるのです。需要が増えれば価格はもちろん上がります。この資金調達期間は2017年10月とされています。10月からはCOMSAで独自の通貨が発行されます。それまでCOMSAのコインのトークンとしてイーサリアム、ネムが使用されます。ネムの需要がこれからも伸びていく一方です。10月までは上がり続けるか仮想通貨として挙げさせていただきました。皆さんもこの波に乗り遅れずにぜひNEMを買って下さい。