ついに仮想通貨が本格的な投資対象へ

仮想通貨がデリバティブ取引参入インターネット上の仮想通貨ビットコインが金融市場で驚異的な広がりを見せているのは皆さんもご存じかと思います。市場育成に欠かせないリスクヘッジの手段として先物やスワップなどの金融派生商品(デリバティブ商品)の取り扱いも仮想通貨が上がるごとにどんどん需要を増しております。先物の本場であるシカゴではシカゴオプション取引所(CBOE)とシカゴマーカンタイル取引所(CME)が年内にビットコイン先物上場を目指す方針です。今となっては有名な安全資産であるビットコインが先物取引可能になることで金融市場にどれだけのメリットデメリットをあたえるのか。そして市場参入者はどのくらい増えるのか、今後のビットコインの動きがどのように変動をしていくのかが気になるところです。今回はビットコインがデリバティブになることで市場にどのような影響を与えるのかを見ていきます。

デリバティブになることで投資家に余裕ができる

仮想通貨は時価総額1位ですら市場が小さいと言われているのはご存知でしょうか。ビットコインは取引に自由度が高いため、上下に振れることが多々あるためFXや日経225などの変動リスクがある対象のトレードになれていなければハードルが高いとされております。もしデリバティブ取引で価格変動リスクを回避できる手段があれば初心者の市場参入のハードルが低くなるとされています。このリスク回避手段が整うと投資家の心に余裕が生まれ、パニックで相場があれる可能性は低下するとされています。市場が安定するとリスクに敏感な金融機関も仮想通貨の取引に興味を示し、参入するのでさらに市場に厚みがでるとされています。

ビットコインのデリバティブは直物と同様に中国勢が先行し、日米などが後を追う予想です。中国の大手取引所OKコインの香港子会社などが先物を扱い、日本ではビットバンクが提供していきます。米国では仮想通貨のプラットフォームを提供するレジャーXが米商品先物取引委員会(CFTC)の認可を受け、仮想通貨オプションやスワップ、先物取引・決済業務を始めました。こうしてビットコインは先物やオプションになっていく段階を取っているのですが、ビットコインの先物を取引できるようになることで投資家にはどのくらいのメリットが生まれるのかを紹介していきます。

ビットコイン先物取引のメリット

仮想通貨取引の可能性が先物・オプションの参入によりさらに広がる・ビットコインだけでポートフォリオが完成する
「ビットコインに先物取引があったら。」と前々から思っていた方も多いでしょう。では最近右肩上がりで伸びているビットコインに先物の概念が加わるとどうなるのか。「ビットコインだけでポートフォリオ(リスクヘッジ)が可能になる」というメリットが生まれます。従来、ビットコインは買いの一点張りがメジャーで取引的には現物投資になるので株式や投資信託と類似しております。しかしビットコインの変動が激しすぎて現物投資にしてはハイリスクハイリターンの要素を含んでおります。そのため初心者の参入は難しいものになっていました。しかしデリバティブ取引が可能になることで回転売買が可能になります。つまりFXや日経225などの要素に類似してくるということです。空売り、買いが存在してくるということになります。なので証拠金という概念がここで誕生することになります。

証拠金が生まれることで「少ない資産で大きな資産を生み出すことができる」というデリバティブのメリットが完成します。このメリットを踏まえるとビットコインの現物が伸びれば先物にもなんらかの影響がでるので現物のビットコインを買えない投資家がビットコインの指標を見て先物を購入することが可能になります。そしてもともと低い値段でビットコインを買っていた人は現物の利益を少し回して先物取引をすることで資産が倍になる可能性が出てきます。つまり同じ銘柄でハイリスクハイリターンとローリスクローリターンが完成するのです。逆の考えもできます。先物で増えた資産をリスクヘッジとして現物のビットコインを買ってもいいわけです。こういった一連の流れをビットコインだけで作ることができます。ビットコイン内のキャッシュフローの完成です。これは投資家にとってかなりのメリットではないでしょうか。

・ビットコインの先物ができることで他の通貨の先物も誕生する可能性がある
これはあくまで専門家の推測の範囲ですがビットコインの市場に厚みがかかると無論他の通貨も注目をされます。となると「他の通貨もデリバティブ商品を作った方がいいのではないか?」という声がささやかれます。こうなればビットコイン内のポートフォリオみたく別の通貨でも同じことが可能になります。

・仮想通貨だけで資産のキャッシュフローが生まれる
以上に二点の要素を含めると仮想通貨だけで資産のキャッシュフローが可能になります。仮想通貨には各々で特有のルールや特長があります。そのなかで例えばビットコインが上がればビットコインと連動しているコインも存在するのでビットコインの先物、ビットコインと連動するコインの先物、さらに両コインの現物を所持することで利益は複利計算で何十倍にもなりえます。さらに仮想通貨にはマイニングという手法でコインを得ることもできます。つまり仮想通貨だけで資産を増やす手段は3つになります。

・マイニング=ローリスクローリターン
・現物取引=ミドルリスクミドルリターン
・先物取引=ハイリスクハイリターン

この要素を踏まえると「仮想通貨だけでポートフォリオが可能になる」という仮定は立証されることになります。そして仮想通貨先物ができることで最終的にはリスクヘッジの手段が増えるので投資家の心に余裕ができます。そして仮想通貨市場に厚みがでるのです。

オプション取引が可能になる

レジャーXのウェブサイトによると、10月31日は11月3日期日で6000ドル(66万円)を権利行使価格とするビットコインコール(買う権利)オプションの取引が成立した。平均のオプション料は355ドル(39000円)程度。オプションの買い手はコイン価格の上昇が続くとの前提でコストをかけてでもオプションで手当てしたいと考えました。ドル建てのビットコイン相場は10月31日に一時1ビット=6400ドル(70万円)台と過去最高高値を更新した。このまま高値圏で推移すると、コールオプションの効果が発揮されます。仮想通貨のデリバティブ市場は今のところビットコインの独壇場です。ヘッジ手段を持たない他の仮想通貨との格差拡大は今のところ避けられそうにないです。仮想通貨のリサーチやマイニング事業を手掛ける東京のアルトデザインは「当面は法定通貨やビットコイン以外のアルトコインからビットコインへの資産流入が続く」と予想しておりました。ビットコイン直物は上昇基準が今後とも保たれるでしょう。

しかし他のアルトコインからビットコインの資産流入は中期的なものになるので今後別のアルトコインの先物・オプションの誕生も楽しみにしていてもいいと考えます。仮想通アk市場は主にビットコインがメインになっていますがもちろんビットコインの価格が上がれば他のアルトコインも自ずと上がります。ビットコインと他のアルトコインは連動しているので切り離せない関係です。このことを踏まえるとビットコイン先物・オプションが誕生することによって仮想通貨市場にさらに厚みがますことは間違いないです。まずは現在ある法定のアルトコインを分散して持っていることが先決です。

今後の仮想通貨取引の可能性が今回の先物・オプションの参入によりさらに広がりました。今後の仮想通貨がさらに楽しくなりそうですね。